日別アーカイブ: 2015年7月2日

最後の砦

ホームページなどをご覧になられて、お越しになられる患者さんも多いです。

そのような患者さんとの初対面では、私の方も緊張します。

私の診療所へお越しになられる患者さんは、他では手がつけれれない状況迄にといったケースが多いです。

今日、新患でお越しになられた40代の女性もそうでした。

本格的な検査は次回からになりますが、

確かに難しい症例ですが、キチンとフィニィシュ出来ると確信しました。

その旨をお伝えすると、

ホロホロと、患者さんの頬に涙が‥。

私の診療所は、本当に困った時に思い出して頂きたいし、

絶対的な安定感で治療を提供する最後の砦だと自負しています。

患者さんの、期待以上の治療を確りと尽くしたいと思っています。

男の隠れ家

末の娘が小学校から持ち帰ってきて裏庭に植えた朝顔の苗。

日毎、二人での水やりを欠かしませんでした。

今朝の水やり時に、小さい可愛い蒼い花が咲いていました。

驚いて二人して、花に顔を近づけました。

この様な朝を迎えた日は、一日中、気持ちの良いモノです。

診療所での私は、ピリピリと張りつめているそうです。

最近では歳をとって丸くなったと、昔からの患者さんからはよく言われます。

自分でも意図的に、その様に気を使っているのですが、

いざ、診療台で患者さんの口の中を前にすると、本来の私に戻るのでしょう。

論文をひとつ、纏めています。

患者さんの合間には、とても出来ませんので、

自宅での作業になりますが、小さな家であるので、

とてもじゃないですが、私の書斎などありません。

以前、倅の部屋であった処は末の娘の部屋となり、

その部屋の一角に設けられたクローゼット上にあつらえた僅か畳み1畳半程のロフト状のスペースに

ブロックを脚にし木の板を置いた簡易の自作?机に座布団を置いた処が、私だけの神聖なる男の隠れ家となっています。

ここには犬も上がることは出来ませんので、

床に寝そべって、私を恨めしく眺めています。

男とは何時まで経っても、子どもの心を持ち合わせている生き物です。

幼い頃に、段ボール箱を駆使して造った自分だけの秘密基地。

そんな気分で、私は毎日、此処で新しい治療方法を考え、あるいは論文を纏めています。