私の診療所の丁度裏側の小さな路地に、昔ながらの小さな映画館がひっそりと営業を続けています。
小さな小さな入り口を潜り、階段を下へと向かうと、其処はもう画面が迫っているほどの
昔懐かしい匂いがします。
大手のショッピングセンターに隣接する風の垢抜けた処は微塵もなく、
昔で云う、所謂成人映画専門のような佇まいです。
が、見掛けはこうでも、上映する映画の方はなかなかの名作である知る人ぞ知る処です。
【奇跡の人】これはあの有名なヘレンケラーモノではありません。
娘たちとハンカチを用意して行こう!行こう!と、話し合っています。
それから、私の贔屓の【連合艦隊司令長官 山本五十六】
この映画は封切りの時に、倅と上の娘を引き連れて、大晦日に萬代橋の袂の映画館で観たのですが、
私は大いなる感動し、大きく頷いて画面に引き込まれていましたが、
上の娘はなにぶん小学1年生か幼稚園であったので、
映画上映中は夢の最中でありました。
山本五十六と聞いて、観ない訳にはいきません。
娘たちも、常日頃に、私の新潟贔屓は耳にタコが出来て数珠になるほどまでになっているようで、
朝に夕に山本元帥の書に手を合わせる父の姿や、
新潟へ赴いた際には、元帥所縁の家にまで連れて往かれ、
そんな環境で育ったからででょう。
これもみんなで、行こう!行こう!と。
私の越後.新潟贔屓は筋金入りなのです。