日別アーカイブ: 2015年9月26日

成長

今から20年程前の、30過ぎた頃であったでしょうか。

突然、キャンピングカーに興味を持ち、専門誌を読み漁り、1年程は研究したと思います。

こういう都合の悪い買い物をする際には、私は誰にも言いません。

納車してから、家族に見せて、叱られても後の祭りであるから、

その時はその時のことであると、腹を決めるというよりも、

欲しくて欲しくて堪らない!という自分を抑えることの苦手な欠点が勝ってしまう結果と言って良いでしょう。

日産アトラスというトラックベースのEXEという往年の名車を納車した時の感動は

とても大人の男のモノではなく、単なる阿呆だったと今では思っています。

今では社会人となった娘が3歳の頃で、生意気盛りの愚息も赤ん坊であったころ。

仕事も忙しく、若い初代の歯科医業の私でしたから、世間の休みには何処のホテルも満室で、

このキャンピングカーを買って、本当によかっただろうと、家族に対して大きな態度で臨んだモノです。

2年程、この車には乗りました。

私の欲望は限りなく大きく膨らむのは、元来のモノか、

ハタマタ親の育て方が悪かったせいか解りませんが、

もっともっと巨大なるキャンピングカーを欲する欲望がメラメラと燃え上がり、

この際にもヤハリ内緒で話しを進めて、

次には、其れこそ今でもこのキャンピングカーを凌駕する車は出ていないだろうと信じております

フォード社のエコノラインEー350をベースにカナダで製造した伝説のBCバーノンの19フィートのモデルを

我が物としたのです。

別れた先妻は、この車との初対面の際に、黙って車の周囲を1周し、

怒りに燃える瞳で黙ってその場から去って行った姿を、

唖然として娘と二人で見送っていたのが、今では可笑しくもあり、

懐かしい思い出となりました。

この車は随分と長い間、楽しませて貰いました。

42の歳までは使ったと思います。

娘と二人の生活になり、生活の規模も縮小する都合で、

それでもキャンピングカーは私の生活の一部でもありましたから、

キャンピングカーは手放して諦めるのではなく、

ダウンサイズして、今度はダッジラムベースを、これもカナダで製作したプレジャーウェイという車に変えました。

先の想いとは大きく異なり、家族も増えて、この小さな車では窮屈となったというのを

私特有の言い分として、

再び、BCバーノンへと回帰したのです。

ただ戻るだけでは芸がないので、前回よりも更に巨大なモノに進化?させ、

私は大いなる満足こころに浸ったのです。

余談ですが、私のプレジャーウェイは、紀子様の弟君が購入され、先の東北大震災の際には、

慈善活動の拠点としてお使いになられたとのこと。

で、新しいバーノンは予想に反して、数年で手放してしまう羽目となりました。

私はキャンピングカーオタクには違いありませんが、

歯の方がモットモット大好きです。

キャンピングカーは、仕事の合間の気晴らし程度?だという意識でしかありません。

今の診療所の新築の構想や設計でクタクタとなり、

また、より良い診療所を造るためには質素倹約に努めなければなりません。

で、泣く泣く私のキャンピングカー遍歴は終わりを告げたのでした。

幼い娘たちも、ありがたいことに順調に成長しています。

パパ、パパとくっつく機会も減りました。

もう少しで、私の連れは犬のマリリン位になるに違いありません。

再び、しばらくはキャンピングカーの勉強でもして、

気分転換の糧を創ろうと考えています。

が、勿体ないな!と、感じるようになったのは、

私も少しは成長したのでしょうか。

徒然なるままに

手術前の一服の最中です。

医者の癖に喫煙等と!と、お思いの方も居られるでしょうが、

女性の方は若い時分のバチが当たりまったく興味がなくなり、

加えて、酒も殆ど飲めない体質の上に、ゴルフなどのスポーツごとには全く興味のない、

院長室に座ったままで可能なストレス解消法と云えば、

葉巻くらいしかありません。

私は、人間が出来ていないので、いろいろな処に偏見を持つ質で、

これは生まれ育ちのためか治らないでしょう。

紳士足るもの、パチンコ、麻雀、競輪、競艇などは、もってのほかという意識があり、

何をくだらん!と、お思いの方も居られるでしょうが、

この考えを変える積もりは毛頭もありません。

葉巻にしても、強いコダワリがあり、

普段はコイーバのパナテラスを、イラついた時にはモンテクリフトのNo.1をと、

頑として決めつけている私です。

煙の向こう側をボーと見つめながら、殆ど視点は合っていませんが、

色々と思考に耽るのです。

そう言えば、今年の新患の患者さんの多いのには驚いています。

マイクロスコープを覗く治療である日常であるために、

目が疲れてなりません。

といって、マイクロスコープ無しの治療などは考えられず、

患者さんが多いのは、ありがたくもあり、疲れて辛んどくもあり。

こんな時の、葉巻はとても安定剤の役目を果たしてくれます。

但し、葉巻の保管管理程に難しいモノはなく、

ただ高額なワインセラーに保管しておけば先ずは安心していられるワインなどのような訳にはいきません。

1日に沢山、タバコを吸うよりは、少しずつ1本の葉巻を楽しむ方が

遥かに経済的でもあり、健康に関しては、ストレスの方が身体に悪いと考えているので、

ここでは多目に観てください。

時間に余裕がある時に等は、石膏を棒の形に固めて、ナイフ1本で、
歯の形に彫刻するのを好んでいます。

そろそろ在庫も切れたので、スタッフに頼んで石膏を固めて貰おう等と考えながら、

このブログのキーボードを打ち打ち、卓上に並べた歯の形の特徴を記したシェーマ図鑑に視線を入れています。

これはダイレクトボンディング修復を行う際に、とても役にたちます。

なんせ口のなかで歯の形を微細に渡って造る訳ですから。

患者さんが、お越しになられたようです。

癒し

今日も手術を2症例程、予定しています。

その間に、噛み合わせの治療の患者さん等がお越しになられます。

お昼の僅か10分ほどの間に、院長室にて半日の大半を昼寝をしながら私を待つマリリンのリードを手にして、

近くを散策とまではいきませんが、気分転換をはかっています。

で、再び診察へと。

この様にして私は、1日1日を重ねています。

ありきたりの何の変化もない毎日ですが、

それでも、症例毎に、個性其々に在りますから、

仕事が終われば、神経は相当に高まっています。

アフターは何処ぞでディナーとでもと言いたい処ですが、

実際には、自宅近くの公園のベンチに腰かけて、

犬たちが戯れている姿に癒されているのです。