日別アーカイブ: 2015年12月3日

今年を振り返って

今年も余す処、一月を切る迄となりました。

一生懸命走った気持ちと、やり残した不完全燃焼な気持ちと、半々と言った処でしょうか?

例年より患者さんは多かった様に思います。

何事も統計を取るのが好きな私です。

昨年までの私の患者さんの平均年齢は68歳でした。

今年の初診だけで観れば、何と34歳と云う結果に。

従来からは考えられないほどに、若い方が多かった!と、驚いています。

治療希望の動機の7割がインプラント治療で、後は審美歯科治療でした。

年下の患者さんを治療する際に、私が最もコダワルことがあります。

皆さんが私の年齢に至る時には、私は引退していることを1番に考えます。

その時に、皆さんが健康な口腔であり続けれるように、

先の先を考えた治療方法を採用するようになりました。

また、キチンと歯科医の品定めが出来るようにと、

専門知識の理論武装を患者さんへ授けるようになりました。

私の患者さんの100%は、他所でのガッカリ歯科医不信のやり直し症例です。

誠実に、キチンとしても、駄目な時も在ります。

私らは神さまではありませんから。

但し、腹がたって仕方がないのは、

無知を知らず、己を知らず、

出来もしないことに手を出して、

金儲けのみに勤しむ輩の多い事です。

私らも人の子です。

お金も大切な生活の糧です。

が、私らは患者さんからお金を頂いた上に、

患者さんから【ありがとうございました】と言われる仕事です。

普通の商売であれば、逆にコチラから【ありがとうございます】と言わなければならんでしょう?

その辺りを、私ら歯科医は大いに考えるべきと思います。

誠実に、誠実に、丁寧に、丁寧にと。

但し、モンスターも時たまに観られますが。

これは別物でしょう。

私らは、毅然と、紳士で。

自分の流儀を確りと持つことです。

生活も質素に。

頂いた診療報酬は、患者さんに還元すべきと。

私の診療所を観て、

豪華で、内装費用が治療費に繁栄しているに違いない!

それだったら、診療機具に繁栄させるか、

治療費用を安くせぃ!

と云う陰口を叩かれたことも、私は知っています。

私の診療機具は、普通の一般的な歯科医院では、到底手が出せないでしょう。

私の使う材料を、使う機会はそうそう無いでしょう。

私の診療所の趣は、患者さんのプライバシーを徹底した結果と、

私の育った環境からの好みと、私の診療所を選んで下さる患者さんの品格からの賜物だと思ってます。

私の流儀が嫌なら、大勢の中に並んでの診療を選んでで良いではないかと、

私の責任以外の事には、関心ありません。

私は情熱の歯科医でありたいと、思っています。

それと同じくらいに、強気でとも、思っています。

それは、決して他人には見せない努力の結果でもあります。

私は残った私の時間を、患者さんに捧げたいと思っています。

歯科医が群れをなして、患者さんから頂いた貴重な診療報酬を政治献金する等といった行為を愚かと考えています。

国に診療報酬を押し付けられても、致し方ない歯科の現状と、悲しい気持ちで眺めています。

歯科医の仕事は、職人仕事。

個々で、黙って努力すべきと考えています。

来年は、研究が忙しくなりそうです。

少しでも、患者さんのお役にたちたいと、来年も頑張ってと、

ヤハリ情熱の歯科医でありたいと!

あぁ!情けない歯科の現状

朝刊の折り込み広告に、ふと、目がいきました。

歯科医院の新規開業の広告です。

私はモット、若い歯科医に元気を出して貰いたいと思っています。

私に脅威を感じさせてくれる位、上品で良いモノを見抜く眼を持った歯科医を待ち望んでいます。

品の無いのが多過ぎて、嫌になっちゃいます。

キッズ.スペース、訪問診療、あとは色々ございます!って、

結局は、特に他を凌駕する特長が無いってことの現れで。

歯科もスーパーマーケットみたいになって来たようです。

便利さと、精度、安全性、治療結果の善し悪しは、反比例すると

私は経験上、認識しました。

歯科医の仕事は、手作業の職人仕事です。

チェーン店や、何でも屋ではありません。

そういう人って、結局はおカネが好きなんでしょうね!

キラキラしたものよりも、

私はシカゴのドレイクやニューヨークのマークのような渋みのあるホテルの趣が好みです。

活け花も、一輪挿しの趣が好みです。

歯科の仕事には、美意識が重要だと思います。

大きな立て看板に、動物のイラストつきでなんか観たら、仰け反りそうになるんです。

玄関口に、電光掲示板のようなモノを見かけた時なんか、ぶっ飛びそうですね。

電気屋で洗濯機売ってんじゃねぇよ!と。

どうしたンでしょうか?

最近の歯医者は。

開業医って面白い

私の患者さんには経営者の方が多いのですが、

長い付き合いのなかで何処も、代替わりの際には大いにご苦労されて居られる様です。

特に創業者からの引き継ぎは、結構と大変なんだな!と。

親の七光りを嫌う二代目も多い様ですが、

案外、そういう二代目に、イマイチと感じさせられる阿呆が多いと感じます。

逆に、親の七光りを上手い具合に利用する二代目に、ピリリと山椒の風味ある人が多いようです。

当然、前者の会社は業績が悪化し、

後者は、先代よりも会社を大きく成長させているようです。

開業医を長くしていると、面白いですよ。

良い勉強になります。