日別アーカイブ: 2015年12月30日

考えさせられる昨今

昨日でしたかね?

30代のお母様が、抱っこ紐って云うんですか?

赤ちゃんは可愛いですよ!

胸元に首からぶら下げた赤ちゃんと一緒に、

定期検査と、

虫歯らしきモノがあるんです!って仰られて、

お越しになったんですが。

私の診療所は、患者さん同志がすれ違って

お顔が会うような機会がないような造りになってるんですが、

運が良いのか悪いのか、

その患者さんと、別の患者さんが一瞬ではありますが、

ニアミス!

私はこういう性格ですから、

ー   赤ちゃんは誰かに観て貰ってからお越しになって   ー

と、はっきり申し上げました。

私も6人の子持ちです。

今でも振り付きで童謡を歌えます。

お孫さんの治療の際、

チビッ子から

ー   しぇんしぇいの注射は痛くない!  ー

との、嬉しいお誉めの言葉に

ー   そうだろ~!うまいだろう! ー

私は治療するとなれば相手が2歳児童だろうが3歳児童だろうが、

紳士淑女に対するタシナミで対応しています。

ー    ホレホレ!痛くないよ!あ~ん! ー

てなことはしません。

子供は利発です。

時と場合を良く判っているもんです。

お子さんを同伴で連れて来られても構わないのですが、

ご本なり玩具で、お利口に待っていられると云うのが条件です。

治療の横で、ソファの枕が宙を舞った事がありました。

気が散るわ、モノが落ちるわ、

あー!このマットの値段知ってるんやろか?

私の診療所の家具はアンティークですから。

数十万円のプレミアムのついたアルファロメオのミニカーを

ボキンと壊された事もありました。

怒っても仕方ないのでというよりも、茫然自失でしたが。

無論、アルフェスタの方以外の方が、

そのプレミアムさを知る訳もなく。

頂いた治療費の数十倍の損失額でしたが、

其れは自然と何事もなく流して対応しましたが。

このような方のおつむの中は凡そ以下のような考えでした。

1.託児所に預けるのは可愛そうで嫌だ

2.知り合いには急に頼めない

3.一緒に連れて行けば何とかなるだとう

私の考えはこうです。

診療台を倒すと、赤ちゃんはお母様の胸の上にうつ伏せになり、

苦しい筈です。また動いて落ちたら頭を床にぶつける危険性があります。

赤ちゃんの真横には、危ない尖った機材があり、

触れたら怪我をするかもしれません。

私の前で赤ちゃんの顔が正面にきますし、ゴソゴソしますので、

診療に集中できません。

静かな雰囲気で診療所の環境を造っていますが、

患者さんに見せていない処では、

レストランの正に厨房のような忙しさです。

すれ違ったご婦人は、

ー   ありえない! ー

当のご本人は、

ー  何故、いけないこと?  ー

キョトンとした表情に、私の方が戸惑ってしまいました。

色々な常識ってあるんでしょうが。

相も変わらず

一応、既に年末年始の休暇に入っているのですが、

こういう時に、患者さんは不安な気持ちになるのでしょう。

毎日、携帯電話がなりますので。

で、私なんか家にいても粗大ゴミみたいなもんですから、

毎日、診療所で診察するという何時もの生活を過ごしています。

但し、受け付け、アシスタントなしの独り診療、会計、次回の予約から

処方、洗い物から滅菌処理に掃除。

まぁ、独り営業の鮨屋の親父になった気持ちで、

ゴシゴシ勤しんでいます。

日本人は、ヤッパリ働かんとね!