月別アーカイブ: 2016年2月

饂飩は別腹

新潟市からの客人を週末から先程まで

もてなしていました。

体調不調気味故に、

十分な気遣いが出来たかどうか?不安です。

が、来月も再び来るよとの言葉に、

安堵した私です。

最近は、出掛けても酒は全く飲まないようにしています。

そんなんでは、料理が可哀想であると云う考えも在りますが、

開業医故の、

自己体調管理を第1と考えねばならない歳となったようです。

それにしても、

県外からお越しになられる客人皆が

讃岐と言えば饂飩ということで、

饂飩屋巡りを所望されます。

当分、饂飩は結構と云う気持ちになるのも

常となりました。

饂飩は別腹と云う言葉が、

当地には在るようですが、

私はやはり、コシヒカリの方に軍配をあげるのです。

専門の違い

今朝は、2度ほど診察させて頂いた患者さんからの

お礼のメールが届いていました。

この患者さんは県内のどちらかと言えば西の方の方でした。

インプラントが原因の副鼻腔炎で苦しまれておられました。

で、除去しようと被せモノを外して、

アバットメントを拝見し、

これは駄目だ!と。

この患者さんには、心臓に弁を装着されておられたので、

負荷をかけると、

心臓がヤバイぞ!と、

判断したのです。

勿論、患者さんの側では、

それほど重大だとは気づいておられませんでしたが。

直ぐに、

徳島大学口腔外科の宮本教授の携帯電話を鳴らし、

翌週、無理やり診察して頂き、

入院下での手術。

で、先日にやっと退院されたとのこと。

私はアメリカ製のハイドロキシアパタイトのインプラントは好みません。

炎症が生じると、

一気に拡がりますので。

最近、このような状況の患者さんが増えています。

高齢になり、

アチコチに疾患を持たれた患者さんに対しては、

各科の連係の採れる歯学部と医学部を併せ持つ大学病院へ

お願いすることが大切であると思っています。

患部だけ観ていれば、

その必要はありませんが。

若しもの緊急時には、

私らには限界がありますから。

私は、徳島大学の口腔外科の宮本教授の医師としての

能力を高く評価しています。

大学病院ですから、

高度な審美的な治療よりも、

全身疾患との関わる問題への対応が優れていなければなりません。

その様な意味で、

近県において、この宮本医師の果す役割に

心から感謝しています。

私のインプラント治療は【歯科保存学】に裏打ちされており、

宮本教授のインプラントは【口腔外科】に立脚されています。

同じインプラント治療でも、

専門分野の違いにおいて、

多少の差異が在ります。

が、既になんの学門的な根拠のないインプラント治療を

受けてしまった後の始末は、

後遺症を出来るだけ最小限にという配慮が寛容です。

変な処で、インプラント治療を受けないのが

最も大切ですが。

 

アルフェスタ

何を想ったのか?

「昔、父ちゃんのアルファロメオは格好良かったな!」

で、大いに喜んだ私です。

「で、どっち?」

クラシックカーが好きで、

所謂【段つき】モデル、

ジュリア1600GT 1969年モデルと、

1980年後半のスパイダーベローチェの2台のアルファロメオを所有していました。

女性には馬鹿げた話しかもしれません。

また、金に証したスーパーカーマニアには、

貧乏人のひがみ根性と言われるかもしれません。

が、旧いアルファロメオは美しい。

で、乗って楽しい車でした。

天候などのコンディションの変化によって

車に気を使い、

丁寧に、

車の方へ自分を合わせてヤらねばならないのが、

旧いアルファロメオです。

糞面倒な車です。

其れがアルファロメオの醍醐味でもあります。

冷静に考えると、

どれだけ馬鹿なことにお金を使ったのか!と。

其れが男と云う生き物なのでしょう。

で、息子の云う格好良かったアルファロメオは、

どうやらスパイダーのようでした。

「まぁ、車道楽も行き着いたら、アメ車のピックアップになるわな!」

と、

大いに喜んだ声で、息子に語りかけたのです。

これも男同士の阿呆な会話です。

徒然なるままに

今月の頭に上京した際に、

インフルエンザに感染してからと云うもの、

今日に至るまで、

悲惨な体調に苦しみました。

たかが感冒と舐めておりましたが、

体力は若い頃のようには決していかぬと、

自覚させられたのです。

私の体調案ずる患者さんから、

果物や健康飲料、食事を差し入れして頂き、

誠に感謝に耐えません。

患者さんの数を調整しながら、

体調の回復に努めています。

今朝は、焼き魚少々、豆腐の味噌汁に梅干ひとつで、

小さい茶碗にご飯を1膳ほど。

焼き魚に添えた大根おろしが、

食欲に灯火をとなったようです。

この処の悩みの種であった食欲不振が、

たかが大根おろしでと、

驚くと共に、

昔の人の知恵には、頭が下がります。

昨夜まで、

自宅にて世界史の教科書を手持ち無沙汰に眺めていました。

当たり前のように観ていた歴史の流れも、

丁寧に紐解いて観ると、

不条理の連続であると。

阿片戦争くだりにおいては、

その様な片手落ちの理屈が罷り通ることに

怒りを通り越し。

その時代、時代に於ける普通とは、

いったい何なのかと。

また今度は、国会議員の軽口で新聞紙上が賑わっています。

少しは口を慎め!と、

しかし民主党の議員らの執拗な追求も

冷めた眼でしか観られません。

あの人たちは、

国政を委せられたのに、

何も出来なかった無能な人達であり、

他人の足を引っ張る能力しかないことを

今だに披露していることに気づいていないのでしょうか。

私みたいな人間は、

本来、政治的発言は慎むべきなのですが、

今の状況に手を打たねば

若い人達が大変なことになると、

心配でなりません。

政治家の能力は、

国が栄えることの舵取りが大切であり、

他の少々のことは目を瞑ってやらないと、

窮屈で誰も政治家などには成りたがらないのでは?

まぁ、私が心配してもどうにもなりませんが。

自分の体調と仕事で精一杯ですのに。

 

私の仕事

今、インプラントの手術が終わりました。

絶対的な安定感ある治療を提供しています。

歯科医に成りたくて、成りたくて、

この道に入りました。

と云うものの、

シンドイ仕事です。

学生時代の私のノートを見た息子が、

「父ちゃん、遊んでばかり居たと言うのはウソやね!」

私には、歯科の道しかないとの想いで

この道に入りましたから。

歯科に関すること全てに、

興味津々でした。

其れは今の全く変わりません。

が、歳をとって来たのも事実です。

数寄屋橋治郎のように、

歳をとる程に、

良い職人仕事が出来るように、

ただただ、

それだけを頭のど真ん中に、

日々を過ごしています。

この仕事の醍醐味も熟知していますが、

この仕事のキツさも、

誰よりも身体に刻まれています。

歯医者稼業

私ら医者は、

患者さんの病気を治してあげたいから、

わざわざ治療にお出で下さるから、

その期待に応えようと、

毎日を工夫しながら過ごしています。

私ら医者には、それしか取り柄がありませんから。

病気の治療しか、それ以外の事に関心を向けれる程に

気楽な稼業ではありません。

世の中、判ったような強気で勝ち気な性分では、

到底、務まる仕事ではありません。

謙虚で素直な心と眼で、

日々を過ごさねばなりません。

 

 

私と息子との約束

ひとり息子には、特にアマイ親バカの極みであることは

十分に自覚しています。

が、流行りの【ゲス】とは違うようにとも、

心がけています。

特に私ら、人の身体を診察する特殊な仕事は、

その職業につくことに、

大きな覚悟を決めて門を叩く必要があるので。

息子を無理やり、歯科医にさせようとは考えていません。

父親の仕事は、身近で判っているようで、

でも、

自分が責任ある立場に立って見ないと解りませんので。

父親が歯科医学に命をかけていることは、

その辺は判っているようですが。

私は息子との約束事は、

絶対に守ってきました。

息子にとっては都合の悪い約束事であっても、

守ってきました。

今春、息子は私の母校に合格しました。

が、大学の藤井先生にもお詫びし、

入学を辞退させました。

私と息子の約束で、

成績優秀の特待生でなければ行かせないと。

歯科医の二代目の背負った苦労を熟知しているからこそ、

流れで、歯科医になってはならない。

自分で、心から歯科医になりたい!と欲すれば

息子が必死になれば

優秀な結果を残せると信じているからです。

藤井教授からも、

もう一度、挑んで来い!晋太郎!待ってるぞ!

だから私は日本歯科大学を愛するのです。

新しい患者さん

痛みのある患者さんには、

昼休みを抜いても診療するように心がけています。

が、其れでも全く、身動き出来ない程に最近は、

予約が入っています。

その様な時には、翌日にでも何とか!と、

時間を無理やり作って対応しています。

歯の痛みや、

歯の心配事は待てませんから。

歯を守る

昨日、拝見しました患者さんもそうでしたけど、

ひとつひとつの治療が、ザツの積み重ねで、

その結果、抜かねばならない!と云う羽目に。

縺れた糸を丁寧に解すと、

ヤッパリ歯は抜いて欲しくない!と云う

叫びの声を、私に訴えかけてくるのです。

より丁寧に、

より詳細に、

より細かく、

と云う治療にマイクロスコープだ必須です。

歯を大切にと云う想いと、

インプラントを大切にしたいと云う想いと、

其れは全く変わらないのです。

マイクロスコープを使った歯科治療

風邪の回復が遅れ、食が進みません。

無理やり口に入れて、

と言っても、元来、食は細い方なので。

このままでは駄目だ!と、

食べたいモノがないのも困ったモノです。

マイクロスコープを使った歯科治療は、

とても根気が必要です。

体力、気力を必要としますので、

昨日から、連続して、

マイクロスコープ治療の予約を入れて、

お腹が減るようにと。

よく見えることと、

見える処を正確に触れることが違うと云う事を

マイクロスコープを使った歯科治療を始めた歯科医ならば

経験するでしょう。

兎に角、クタクタです。