日別アーカイブ: 2016年2月5日

相手によりけり

義理堅いと云われます。

最近、患者さんのご令嬢と上越新幹線に並んで座っていたら

窓から赤城山が見えたので、

「アレが国定忠治で名高い赤城山じゃ!」

????

「えっ!知らないの?」

で、

「男心に男が~惚れて~、雪が溶け合う~赤城山」

と、浪花節の1節を唸りに唸る羽目となりました。

と言っても、

義理を通すのもいい加減にと云う事も

最近、判り始めたのです。

物事を推し測る基準値が大きく違う人に

いくら義理立てしても、

其れはエネルギーの浪費でしかありません。

相手によりけりですよ。

私のブログの問い合わせフォーム

私のブログには【問い合わせ】と云う項目があります。

歯の治療に関しての疑問点などを、

直接私に会ってと云うのにはヨイショ!がいると

お感じの方が居られるだろうと云う想定で設定したのです。

其れは其れで、多くの問い合わせを頂いています。

驚いたのは、

歯医者さんや、歯科の学生さん達からの相談のメールが多い事!

殆んどが人生相談ですね。

私にしてみれば、その道の専門家ではありませんし、

どうのこうの云う資格もない、

私の方が悩みで押し潰されそうな境遇下で、

日々を過ごしてヤットの想いで、

自分に自分でムチ打って生きて来ました。

歯の仕事と子達に支えられて、

また患者さんへの責任の重さで、

また、私が居なければ子達が困った境遇になるからと、

私自身のためと云うよりは

背負った重い荷物へのシガラミで、

必死に生きています。

ですが、困った時にはお互い様で、

私が聞いて、其れで楽になるのであればと。

但し、この【問い合わせ】のお蔭で多くの友人も出来ました。

傍目からは良く見えるかもしれません。

が、人生ですよね。

紳士道

私は小学5年~卒業するまでの2年間、

クラスの数人から壮絶な虐めに合いました。

他のクラスメートは、観てみぬ降りで、

担任も絶対に気付いていたと思います。

が、彼も決して助けてはくれませんでした。

親には口が裂けても言えませんでした。

私なりのプライドが、虐めを受けている弱者であることを

告白することを許せませんでした。

理由ですか?

【お金持ちのボンボン】

下品な表現ですが、当人たちからの言でしたので。

今でも思い出すと、悔しくてなりません。

それ以上に、私は虐めに加担する人間に対して怒りを覚えます。

また、観てみぬ降りをする人間も同罪だと思います。

先日、都内のJRの車内での出来事です。

師匠である内藤正裕先生と御一緒させて頂きました。

満員電車ゆえに、私らは優先座席前の吊り皮にぶら下がって居りました。

前の優先座席には、若造が大きく股を開いて座っています。

別に内藤先生が御歳73歳のご老体でいらっしゃるから

席を代われと云う話しではありません。

歳は歳でも先生は、心は未だに青春期でいらっしゃる積もり。

で、何が起こったと思います?

独りの年老いた御婦人が車内の私らの側に押し寄せられ、

内藤先生は、右手で若造の肩に触れ

「君!ご老人に変わった差し上げなさい」

で、先生は御婦人に

「どうぞ」

と。

呆気にとられ、

序でに大いに反省した私です。

此れが紳士のタシナミと。

序でに、

女性にも淑女のタシナミと云うモノが在ると。

またまた序でに、

人間のタシナミも。

その基本の基本が人を苛めないことだと思います。

その辺りを理解出来ない輩の多いこと!

報道での幼児虐待の多いことに怒りを覚えます。

そうは思いませんか?

私の生き方

愚息から

「父ちゃんの生き方は、まるで山に籠った加治屋の親父みたいやな」

と。

熱い炎の中から取り出した鋼を

ジュッ!と、水に漬けて

槌でヒタスラ叩く。

の、繰り返し。

そうかもしれません。

自分に向いている仕事とか、向いていないとか、

但、縁の在った歯の仕事と大切に向き合いたいと、

其だけでした。

岡山のノートルダム清心の理事長先生の書かれたご本に、

人の生き様を花の種に例えて、

風と共に空を舞い、縁があって落ちた処の土で素直に育って欲しい

と云う主旨の言葉で在った様に記憶しています。

不満を云えばキリがありません。

損得勘定ばかりの人生などツマラナイと思います。

プロ野球選手であった清原選手の薬物使用の報道が賑やかです。

私は、心から残念に思います。

が、弱い人間だったという批判を口にする人を

私は心から軽蔑します。

仮にも清原選手は、プロ野球の押し押されぬスター選手だった人です。

スターダムに立つ日まで、

凡人には到底、想像出来ない程の辛苦や苦労、プレッシャーの中で

生きて来られた類い稀な人です。

何処に人生の躓きを経験しない人が居るでしょう?

黙って、温かく、再起を願うのが人の人たる道だと思います。

残念に思うのと、批判することは違います。

小保方さんの場合も同じだと思います。

真実は、私には判りません。

が、現在、基礎的研究の最中に在る私ですが、

到底、彼女の知識レベルには至っておりません。

30歳前の女性と言えば、

普通はモット楽しい日々を送っているでしょう。

あの知識に至る過程を、ただリケ女と云う単語で片付ける方に無理を感じます。

もう一度、再起出来る道を作って差し上げてと。

チャレンジする若い研究者が居なくなるような気がします。

一時の、みのもんた氏バッシングも、また然り。

他人の不幸で飯を食う人の方が、アサマシイ輩と思っています。

こういう意見を述べると、

また、非難ごうごうなのでしょうが。

私ら開業医も人気商売です。

私は私のカラーを鮮明に提示し、

私の考え方が嫌いであれば、

私のブログなど、読まなければ良いのです。

こんな私ですが、多くのファンも居られ、

日々を支えて頂いています。

歯科医として生きるのか?

人として生きるのか?

等と、

昔、私に問うた方が居られました。

私にとっては歯科が人生の全てですので、

此の両者に瞬差などある訳ないじゃないですか。

私ら歯医者は職人です。

哲学してる暇などありません。

命懸けの人生の意味など判らぬ人の方が正常者であるのか、

異常者であるのかも、私には判りません。