日別アーカイブ: 2016年2月13日

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本当は見えない方が気が楽なのですが、

この歳ともなれば、

否応なしに色々な事が見えてくるものです。

長い間の診察生活を送った医師の第六感も、

その傾向を増長させるのかもしれません。

その感知の感覚から行動へと移行する際に

バランスのとれたモノをと

気をつけているのですが、

時にはエイヤー!と、

本当はしたくない事もせねばならぬ処に

人生の難しさが在ると思います。

その様な時に、

私には神様や仏様が良い方向へと導いて下さるからと、

そう信じているので、

前へ進めるのだと思っています。

現実は

歳をとって丸くなったと、しばしば患者さんから言われるようになりました。

丸くなったんじゃありません。

辛抱してるんです。

それと諦めの境地とでも言いましょうか?

本質は全く同じです。

見せないように無理しているだけです。

が、限度が在ります。

その域に達したならば、あいも変わらずです。

 

馬鹿げて呆れて

自転車にのりながらスマホ、

喫茶店やレストランのテーブル席で一緒に居る人をよそのスマホなど、

何を好き好んで、其れほど迄に情報収集するのか?

何でもかんでもインターネット検索と云う

ヤヤコシイ時代です。

電子文庫ですって?

本は頁を捲って読むものと云う私も

時代遅れの化石なのかもしれません。

イクメン国会議院が不倫がバレて辞職だそうな!

イクメンを謳うのも馬鹿げているし、

不倫がバレての辞職も馬鹿げていると、

そんな事を云う私の方が非難を受けるかもしれません。

他人の粗探しばかりで嫌気がさします。

変な処で体裁を整へ、

何時からこんな風になったんでしょう?

私なんか欠点ばかりですから、

他人の事など云える資格などありません。

悪さも随分としました。

後悔も大いに在ります。

が、他人からウンヌン言われる筋合いもありません。

面倒な時代です。

人の身体を診る仕事の勘所

誰しも人には触れて欲しくない境界線と云うモノが在ります。

其処を察するのが心遣いだと思います。

その辺りに配慮せずズカズカと立ち入る行いを

地雷を踏むと云う表現になろうかと思います。

私が時代劇を好むのは、

この辺りの描写なくして時代劇は成り立たないからです。

治療においても、同じ事が言えます。

治療方法は、ただひとつキリではありません。

患者さんの全体像を鑑み、

抱く心で、治療方法を提示しなければならないと思っています。

その辺りが、人の身体を診る仕事の勘所だと。