若い時分、少しだけ?随分!かもしれません。
通りすがりで眼をひいた鮨屋の前で、
入ろうか?どうしよう?と、
思案し、
悩む原因の全ては、自分の懐具合で大丈夫なのだろうか?
と云うことでした。
が、タメシテみたいと云う衝動に負けて、
つい引戸を開けて、
大人しくカウンターの隅に腰を下ろす私でした。
入った瞬間に、
ヤバイ!
此処は自分にはまだ早い!と、
気づいた時には、既にお茶が出され、
店の親父から
「何からいきましょうか?」
と、問われた時には、
背中から汗が吹き出したことも在りましたっけ。
「親父さん、僕には身分不相応な処に入ってしまいました。すみません。
今の手持ちが〇〇だけなんで、その範囲でお願いします」
相手の対応ですか?
笑って頷いて応えて下さる場合が多かったですよ。
で、随分と勉強して下さったんだと思います。
他のお客さんに引け目を感じるような対応は無かったです。
むしろ、若い私に対して、
【本物】を見せてやろう!と云う意気込みみたいな
【温かさ】を感じていました。
懐かしい若い時分の思いでです。
最近、私の診療所に若い患者さんが増えました。
ダイレクトボンディング修復なら、それこそ20代。
審美治療なら30~40代。
インプラントでも、今までより若い患者さんが増えています。
皆さん、治療費用が不安なんでしょうね!
その様な時、
私は、先程の若い時分の私を思い出して、
患者さんに向き合っています。
私の診療所の見せ方は、
あくまでも私が1日を過ごす処であると云うことと、
私の大切な患者さんを迎える処であることが
大きな理由です。
まぁ、私の育ったセンスが良かったンだと。
嫌みに採らんで下さい。
私は、筋金入りの【ボンボン育ち】ですから。
苦労して勉強して歯科医になって金儲け!と云う生まれ育ちではありませんので。
ただただ、好きな歯を触れて幸せであるとだけ。
気軽に、歯の話をしに来て下さい。