日別アーカイブ: 2016年4月15日

昔のメディカルニッコール

この10年くらいでしょうか?

当初は、物凄く抵抗があったのですが、

診療記録用のカメラをデジタル化したのです。

フィルムの時には、

現像があがるまでの3日くらいは、

仕上がりが気になって、気になって。

映し損じがあったらならぬと、

同じショットを露出を変えて何枚も撮影して。

随分と無駄遣いしていました。

デジタル化された時には、

即座に写真を確認できて、

なんと便利なことか!と感心したのです。

が、

やはり画像はフィルム程の切れ味がないと、

我慢しつつ、

自分で自分に言い聞かせてと。

昨日、

昔の愛機であったニコンF-2とメディカルニッコールを見つけ、

現カメラにメディカルニッコールを装着する気が生じ、

試してみたら、

画像は写らず。

やはりダメかと、

しかし諦めきれず、

ニコンに電話をいれて問い合わせたのです。

ニコンの丁寧な応対にて、

で、

シャッターを。

写りました!

私のメディカルニッコールは特殊なレンズで、

今までのレンズでの不満が、

これで解消されるのです。

特に私のメディカルニッコールは、

特別な拡大像をも撮影でき、

診療でのマイクロスコープ以上の拡大下での撮影が出来ます。

嬉しくて嬉しくて堪らず、

診療記録用の写真は、

診療の後から、

自分の仕事のイタラナさを確認出来ます。

再評価がなければ、

自己力では、成長できないモンです。

また、仕事での楽しみができました。

アヤフヤさと明確さと

昔の上司である山口先生と一緒に仕事をするようになって、

「三枝の仕事の進め方は蜘蛛の巣戦法」

と、しばしば言われるのです。

本線から多くのバイパスを拡げて、

何処に行っても、

何かが引っ掛かると云う私の経験から身に付けた作戦です。

一見、アヤフヤに観えますが、

仕事は結果を出さねばなりませんので。

治療行為が、そうです。

診断から得る治療方法は幾つもあり、

何処でどうなっても、

病気を治す事が大事ですから。

自分の当初の考えとは違う結果なんかショッチュウです。

だからこそ、

治療方法は多くのオプションを予め設定しておくべきなんです。

が、

私の性格は、いたって単純です。

好き嫌いがハッキリし過ぎているのが

私の欠点です。

同業の歯科医の先生に対しても同じです。

あぁ!この先生の仕事は学ぶべき処が大いにある!

と、頭を下げるべき大勢の先生が居られますし、

コイツは手よりも口達者の商人歯医者と云う輩には

目も合わせません。

こういう輩に対しての私は、

物凄くクール以上、

恐い存在だと思います。

こういう輩の仕事の後始末の際には

本当に患者さんが気の毒になります。

歯医者と書いて【はかいしゃ】と、

何かで見かけましたが、

上手いこと言うな!と、

感心してしまいました。

何かの折に触れ、

こういう人の名簿を作って公開しようかと

思うこと度々です。

そんなこんな言いながら、

来週末から新潟です。

ウチの学生たちが、

良い歯科医となって巣立ちできることを

コレは、

アヤフヤではなく、

明確に思っています。

 

 

【インプラント専門】と唱うのならば

最近では、何処の歯科医院でも気軽にインプラント治療をしています。

但し、

毎日のように治療しているのと、

ときどき治療する機会があるとは

大きく違います。

歯科大学の【インプラント科】では、

多くの種類のインプラントを取り扱っています。

何処かのメーカーと癒着してはなりませんし、

症例によってインプラントの種類は変えるべきだからです。

他所で治療したインプラントのトラブル症例も

大学の【インプラント科】には集まって来ます。

そういうお気の毒な患者さんに対して

ウチでは出来ませんとは、

【専門科】を名乗るからには、

口が割けても言う訳にはいきません。

自分の診療所で【インプラントしたい!】と云うのは

其処の歯医者の勝手な言い分でしかありません。

【専門科】を名乗る以上、

自分の責任ではないトラブルであっても、

キチンと誠実に対応して差し上げるのが、

【医人】のタシナミでありましょう!

金属の専門家は、

金属を舐めただけで、その組成が解ると言います。

料理人の舌も同じ。

【歯医者】なら、

【インプラント専門】と名乗るのならば、

理屈より先ずは、

腕と鑑定眼を研くべきでしょう。

私の診療所では、多くの種類のインプラントを取り扱っています。

また、

他所で治療したインプラントのトラブル症例も

頻繁にお越しになられます。

何のインプラントか判らない!

と云うことはありません。

レントゲンを診れば判断可能です。

インプラントと云うのは、

単に【ネジ】にしか過ぎません。

私はクラッシックカーやキャンピングカーにハマった時期がありました。

トラブルは自分で治していました。

私はアナログ人間ですので、

パソコンはサッパリですが、

機械には強い方です。

昔の【時計職人】がルーペで、

精密作業に勤しんでいたのと歯科医の仕事は似ています。

難しさの中に、楽しみを見つけるのが、

職人の気質だと考えています。

自分の処で取り扱うインプラントだけなら、

そりゃ効率は良いでしょうが。

私は【歯の商人】ではありません。

お困りの患者さんのお役にたてるのならば、

少々の無駄は、

自分の勉強だと思っています。

 

 

不安

夜、床に就くのも早く、

テレビなどもケーブルテレビでの

時代劇専門チャンネルとCSI科学捜査班くらいしか観ないので、

朝刊の1面に驚き、

慌ててテレビのスイッチを入れたのです。

無惨な姿の熊本城天守閣に胸が痛みます。

避難されて居られる大勢の方々は、

さぞかしご不安な時間を過ごされていると存じます。

心から案じています。

ただ時刻的に、

家族が揃っている頃の地震であったので、

幼児や小児の居られるご家庭においては

ひとまず良かったと。

心臓に毛が生えている程の強心臓の持ち主と言われる私ですが、

地震だけは。

どうしても東北の地震の記憶が蘇り、

身体の震えが止まらなくなるのです。

次は当地かもしれません。

気をつけて過ごしましょう。