日別アーカイブ: 2016年4月30日

歯の声

私は【歯医者】で在りたいと思います。

私の中で【歯医者】と【歯科医師】とはハッキリと区別しています。

【歯科医師】とは単に【国家試験の合格者】でしかありません。

【歯医者】とは【歯に人生を没頭し、患者さんを背中で背負う覚悟をした人】

毎日の診療で、私は歯と向き合っています。

全身全霊で向き合ってきました。

で、

歯が私に【サイン】を送ってきてくれることに気づいて

もう何年になるでしょうか?

インプラントや審美修復は私の専門分野ですが、

其れは私からしてみれば、

ホンの一部分でしかありません。

インプラント治療を選択すべきかどうか?の判断は

【歯の声】を聞いてから決めるべきと、

私は考えています。

風の中で

私はズット昔、阪神タイガースのユニホームの江夏豊投手が、

爪先でマウンドの土をツツク姿が好きでした。

たった独りで、マウンドに立つ孤高の姿に魅了されました。

多くのピッチャーのなかで、

江夏豊投手の姿は、群を抜いて美しかったと、

今でも、そう思っています。

私は人の大切な身体を与る仕事に就きました。

其れは決して、他人には言えない苦労があります。

時代に流されない自分をと。

でも、

時代を先取りする自分を自分で育てることも、

をと。

ある意味、サバンナの中のライオンでいたいと、

思っていたから、

この間の、偶然に耳にした唄に

心を打たれたのかもしれません。

私はラフコリーとゴールデンリトリバーを連れての散歩に

心が洗われる思いがします。

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風になびく長い毛が、

私はとても美しいと感じるのです。

 

学生からの質問

【素晴らしい仕事、歯科治療】

と云うタイトルで、

日本歯科大学の1年生への特別講義を担当して

既に8年になりました。

既に【歯学生の顔】にへと育った4年生には、

【歯科保存学】の実習を担当しています。

これから医局の研究も本格的にスタートします。

歯科にドップリと浸った私の毎日です。

で、

私は学生から、面白い質問を受けました。

どうして先生は、そうなったんですか?

何を思って、歯科と取り組んでいるのですか?

私はビックリしました。

そんな事は、当の私は考えたことなかったので。

私は答えました。

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「強いて言えば、私が馬鹿なんでしょうね。」

「ひたすら踊ってるだけですよ」

 

インプラントは、もう古い治療になりました!

再び、久しぶりにインプラントの講習会の講師を引き受けました。

知人、友人からは反対されました。

何故?

私を心配してくれての反対です。

私は開業医です。

【高松インプラントセンター】を名のっています。

私は毎日、インプラント治療に携わっています。

だからこそ、商売敵が増えるじゃないか!と。

このような助言、ありがたいと感謝しています。

が、

私の治療は、既に【インプラントの先】を走っています。

私のインプラント治療のノウハウを

皆さんに公開しても構わないと思っています。

私ら歯科医の仕事は、インプラントだけではありません。

患者さんが快適に咀嚼できる機能的回復をはかること。

そして、口許の自然な美しさを創ることです。

インプラントは、単にその1手段でしかありませんよ。

【保存】と【再生】が、これからの歯科治療です。

風の中で立つライオン

日が過ぎるのは速いですね。

先週の今時分は一路新潟目指して、

丁度、福井市辺りを走っていたと思います。

今回の新潟行きは、スケジュールを入れすぎました。

ゆっくり出来たのは、先週の日曜の昼過ぎに

新潟市に到着してからの半日のみでした。

小一時間ほど、信濃川沿いを散歩した位で、

後は、息子と散らかし放題の部屋の掃除。

貯まった洗濯物をコインランドリーへと持ち込み、

その間に、スーパーへ買い出しと云う具合。

父ちゃんはジッとしてられんな!と云う息子の声を他所に

手分けして、台所、風呂、トイレ、棚にタップリと溜まった埃の始末をと。

息子の運転する車の助手席で、

ふと耳に入ってきたラジオの唄に私は、

心大いに打たれたのです。

さだまさしの歌でした。

タイトルは判りません。

【風の中で立つライオンでいたい】と云う歌詞が

私の心の何かに触れました。

てな事を思い出しながら、

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新潟の光景を想い浮かべながら、

今日午後からの大きな手術を待っています。