日別アーカイブ: 2016年7月11日

歯科医療は愛の仕事

【Dentistry  is  a Work  of  love 】

内村鑑三氏の遺した言葉です。

歯科医療は愛の仕事である。

患者さんには労りの心を。

共に働く人には、労いと感謝の気持ちを。

私の診療台の直ぐ脇の壁には

この言葉を額に入れて掲げています。

患者さんに対しては、

大きく包んでさしあげる包容力ある心構えが大切です。

目先の結果より、

先々の信用のために、

時には患者さんの希望とは異なる治療を

勧めることもあります。

驕る心を抑えて、

謙虚な気持ちで機具を手にすることが大切です。

気力を充実させるために、

日々、自分を鼓舞しなければなりません。

患者さんに言った言葉の重みも認識しなければなりません。

愛の仕事をまっとうすることが、

これ程に大変だとは、

若い時分には思いもよりませんでした。

知らず知らず、

眉間にシワの表情になったのでしょう。

私は歯科治療が好きでなりません。

歯科の奥深さに驚愕し、

幾ら時間が在っても足りません。

私の残された時間で、

歯科を識ることは、到底無理だと思います。

生まれ変わっても歯医者になって、

少しでも少しでも、

歯科の真理を識りたいと思うのです。

笑顔

部分入れ歯を新調した患者さんの治療が終わった処です。

インプラント専門の私が部分入れ歯を造るのか?

と、意外に想われるかもしれません。

インプラントより部分入れ歯の方が良いと、

野生の【勘】でしょうか。

そう感じた時には、

部分入れ歯を積極的に薦めています。

私の仕事は、

患者さんに喜んで頂くことです。

インプラントを入れるのが、

歯科医の仕事ではありません。

ところで、

忙しい週末でした。

その様な中、

【三枝君、もっと笑顔でね】

と、

最近、メーカーの講習会の案内のパンフレットが

出回っているからでしょうか?

曾ての同級生である私の顔に、

旧友の山形県開業の吉澤さゆり女史からのアドバイス。

君ヅケで呼んでくれる昔からの知人の言葉は

真実を語っていると思います。

そう言えば、

入学式の直後、

教授の孫だとはツユも知らない私は、

女史をナンパし、

敢えなく【撃沈】。

大学入学早々に、

ナニしに歯科大に入ったのか、

それからの暴走学生時代の幕開けの一駒でした。

今は、

歯の根が折れた患者さんの治療の合間です。

前回、

マイクロスコープ下にて根管治療を行い、

で、

今日は亀裂部分を根の内側から

これまた、

マイクロスコープを使って補修している処の、

材料が固まるまでの待ち時間です。

で、

ズット患者さんが入っています。

他所の歯科医院と違って、

私は重ねてアポイントメントを入れません。

効率は悪いですが、

丁寧な仕事をするには、

コレが一番だと。

歯を抜きたくない患者さん。

神経を採りたくない患者さん。

そうせ高いインプラント。

それなら私の処でと云う患者さん。

このご時世にアリガタイと、

感謝しています。

私も【笑顔】で、

頑張りましょう!と、

奮起するのです。