日別アーカイブ: 2016年10月27日

パッション

どういう訳か、

最近では診療所の見学を希望される先生方が多いのです。

恐いモノ観たさでしょうか?

私は後進には、

何事も隠さず、

そのままの日常をお見せする流儀です。

自費治療だけの歯科医って、

派手に見えるんでしょうね。

が、

実際の診療は、

細かい作業の積み重ねの連続です。

息がつまるほどの緊張感に包まれているのでしょう。

気迫に圧倒される様ですね。

私は患者さんを拝見する際に、

この小柄の身体で、

背負う覚悟で診療を開始します。

それが歯医者ってもんじゃないですか?

ぺリインプラントタイティスの原因

ペリインプラントタイティス、

即ちインプラント周囲炎の症例は、

この私も保有しています。

既にインプラント治療歴28年。

インプラント埋入本数は10000本は越えていますから。

全ての症例が100点のパーフェクト!てな嘘は言えません。

で、

このインプラントの歯周病様の骨吸収、

私なりには考察が着いています。

昔のブローネマルクシステムのマシンサーフェイスに

スタンダードアバットメントの組み合わせでは、

インプラントタイティスは皆無です。

が、現在のブローネマルクインプラントは、

表面を粗造化処理していますし、

この粗造の仕方は、他のメーカーの方法に比べて、

私個人的には愚かしいと感じています。

余談ですが。

ですから使用できません。

また患者さんの側でも、

スタンダードアバットメントの使用は審美的に嫌がるでしょうから、

これも使用できません。

現在インプラントの主流は、

インプラントとアバットメントの連結がインターナルですから、

骨の歪みが生じた時に、

この部品に微妙な隙間が生じます。

この瞬間に、

唾液が漏洩するんでしょう。

で、

その結果ゆっくり、ゆっくりと、

慢性炎症がインプラントの周囲で起きるんだと思います。

噛み合わせが特にインプラントに集中した際に、

インプラントタイティスが生じるという説は、

私は信じていません。

なぜならインプラントの対合歯の修復を入れ歯で行った症例にも、

インプラントタイティスの症例が在りますので。

現在、インプラントタイティスの予防策として私は、

インプラント周囲の角化歯肉と付着歯肉を絶対に確保する手当てを

必須として、

インプラント治療に臨んでいます。