日別アーカイブ: 2016年11月21日

紳士のたしなみ

私の患者さんの殆んどは女性患者さんです。

と聞くと、

なんとも羨ましい限り!と、

同業の歯科医の先生方はお感じになられるでしょう。

私もありがとうという気持ちで、

患者さんをお迎えしています。

今は【個性】の時代です。

患者さん各々の【個性】ひきたつ【キッカケ】になるナニかを

折角ですから、

歯の治療において見つけて、

然り気無く、

治療に活かすように心がけてきました。

横顔のラインの流れ、

リップの張り、

ほうれい線の目立ちを無くする、

鼻の下の小じわ。

いつまでも女性は若くあれと、

医療とは別の美容の部分ですが、

美容を主に患者さんを呼び込むのではなく、

紳士のたしなみでもって、

医療のなかにチョッとした心遣いをと。

それが私のホスピタリティの一部でもあります。

インプラント修復の直前

下の顎の治療です。

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残念ながら、

左下の犬歯と第2大臼歯しかありませんでした。

この歯はマイクロスコープを使ってMTMにて

根管治療を行い、

ポケット除去のための歯周外科処置にて、

完全武装しました。

インプラントの本数は最小限に留めています。

噛むのに必要な本数で充分だと考えています。

アバットメントは既製品を使用しました。

製造コスト削減により、

患者さんから頂く治療費用を軽減するためです。

さて今から、

歯型採りです。

アポイント時間は2時間です。

歯型に2時間!と、

驚かれることでしょう。

特に歯科医の方は。

でも、

歯型の正確さ、精密さで、

技工物の精度が決まります。

コレが命なのです。

 

歯科の王道

仕事柄というよりも、

好んで歯科専門書や文献に目を通すのが

習慣となった私ですから、

知識の源が歯科だけに偏っては、

これまたバランスに欠けたる人格になってはならじと、

他のジャンルの書籍も必ず毎日の読書に採り入れています。

其れでも好みは大いに反映し、

料理人や宮大工などの職人という仕事に就いて居られる方の遺したモノを

つい選んで仕舞うのです。

私らの仕事に難しい理屈など不要であると、

最近になって考えるようになりました。

【勘】なり【感性】の方が

頼りになると私は思うのです。

歯には【命】が宿っておりますので、

この歯の生命を長く長く保つのが私の仕事です。

最近の若い歯科医は辛抱が足りませんし、

良いモノを知らずに育ったように思います。

私らは医療人です。

ホテルのコンシェルジュやドアマンではありません。

と言っても、

東京虎ノ門のホテルオークラや有楽町の帝国ホテルの彼らの仕事には

プロとしてのプライドを十分に感じますが、

最近のチャラチャラした外資のホテルは、

建物と内装は洒落てるんですが、

サービスに関しては、心を全く感じません。

トレーニングされたお手本通り。

相手を思いやる気持ち、

選んで頂いた感謝の気持ちは、

伝統の日本のホテルには足許にも及ばないでしょう。

この高松市も歯科医院の開業ラッシュです。

雨後の筍のように、

次から次へと、

目新しい歯科医院が、

同じようなキャッチフレーズ高らかに開業しています。

若き歯科医の新しい門出を祝福しています。

でも、

競合相手であることに変わりありません。

【三枝デンタルオフィス】は歯科の王道を歩み続けます。

それは診査、検査、診断から治療計画そして実際の治療行為は

勿論のことながら、

【人】と【人】とがかかわり合いを結ぶ場所であることの

王道を私は信じているからです。

それと、

私は若い頃の随分とヤンチャ坊主であった経験が、

私の診療所の命を燃やしているのです。

さて、

ベテランの技を、

これからも、

もっともっと熟成させて、

歯の番人のプロ魂をお示ししたいと思います。