日別アーカイブ: 2016年11月28日

単細胞

昨夜からムカつくことがあり、

今朝は友人がムカつく話題で怒り狂っているのを

電話口から聞き、

アホらしくなって、

でも、

自分のことでは納得がいかず、

ただ、

患者さんたちの前では、

ニコニコ顔で、

で、

診察の際には、

嫌なことは一切に頭の中からは消え去りハンターの目でもって、

歯医者の日常って、

こんなモノです。

先ほどブログにて公開した金属のクラウンですが、

もう関西で開業している若い先生からの

問い合わせを頂きました。

判ってくれるかね!

と、

嬉しい気持ちになった単細胞だから、

歯医者を飽きずに続けてられるんだと思います。

審美歯科より大切な治療

この患者さんは、治療終了後10年経過しました。

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途中、兵庫県川西市開業の畑 豊医師にお願いして

歯並びの矯正治療も行いました。

成人の歯並びの矯正治療を行っても、

私は歯と歯をクラウンにて連結することはしません。

歯というものは、

本来は個々の微妙な動きがあるモノです。

これを繋ぐと、

必ず後で大きなシッペ返しを受けます。

歯が歯槽膿漏でグラグラしている症例でも、

キチンと手当てできれば、

繋がなくても大丈夫です。

また、

その方が却って長持ちします。

で、

この患者さんも矯正治療が終了した後は、

模型でキチンと噛み合わせの診断をして、

最小限の歯科介入で終わらせています。

犬歯と小臼歯はセラミッククラウンで修復させて頂きました。

奥歯は意外!でしょう?

セラミッククラウンじゃないですよ。

上の奥歯は見えにくいので、

私は患者さんにお願いしてでも、

金属のクラウンを好んで使います。

歯科医でも、

素人のような人も多いですが、

診る人が診れば判って下さると思います。

この辺りが【歯科の面白さ】に尽きると。

私ら歯科医や、

私は歯科技工士は特に上手な名人を指名してコダワッテいますが、

それでも、

私らには限界があるのです。

24時間、1年365日、

患者さんと一緒に居られませんので。

患者さんにも色々なことがあるでしょう?

ストレスや疲れ、体調不良等々。

その時々で、

噛み合わせがズレるんです。

喰いしばることもあるでしょう。

そんな時に、

セラミッククラウンならクラック、ヒビ、割れることも出てきます。

その点、金属であればヘタってくれて馴染んでくれるんです。

私らの至らない処を

自然と修正してくれるんです。

金属アレルギーですか?

セラミックやジルコニアには金属が含まれていないという

歯科医は阿呆としか言いようがありません。

工学の教科書に書いていますよ。

セラミックとは無機質と金属の集合体であると。

因みにジルコニアの含有する金属の方が、

私が通常使う金属よりもイオン化傾向は高いので、

アレルギーに成りやすいでしょうね。

なんでもかんでもセラミックってのは、

その歯科医が技術に自信がなくて、

セラミックという材料を言い訳に高い治療を勧めてるだけでしょう。

歯医者は歯の番人です。

歯科材料屋の手先ではありません。

ましてや美容師でもありません。

歯の医療は歯医者の仕事なのです。

最良の方法

知人ですがね、

ため息半分、怒り半分で、

朝の診療前に、

お電話を頂きました。

奥方とひと悶着あったようでした。

私には、どうのこうのと言う資格はありません。

ただ一言。

黙っておけ。

女が怒ったら恐ろしいからな。

と、

遥か昔の遠いオサムライの時代に生きなかった自分の境遇を

恨めしく思うしかない現代の日本の男なのです。

本末転倒な治療

【3DS】治療という治療方法があります。

ミュータンス菌とPG菌に狙いを定めて、

その殺菌剤をマウスピースに満たして治療するという考え方です。

私の診療所はプラークコントロールを徹底しています。

その際に、

前医か誰だか判らない無知識人や不器用な歯科医が入れた

まさに虫歯と歯周病【製造機】とも言うべき

不適合クラウンなどの修復物の入れ替えに

ヒィヒィ言う毎日でした。

酷いクラウンなどは、

削った歯との境目が1ミリ近くもある凄まじいモノもあります。

こんな隙間だらけのクラウンを入れておいて、

さぁ磨け!

歯磨きは大切だ!

は、無いものだ!と、

私はあまりにも下手くそな歯科医の治療を診たら、

その名前を患者さんからソッと聞いています。

だいたい同じ人たちですね。

ホームページ上での凄い名医さんたちです。

話しは反れましたが、

虫歯はミュータンス菌だけの仕業ではありません。

歯周病もPG菌だけの仕業でもありません。

ご苦労様なことに、

患者さんにマウスピースを装着して頂いてて、

口の中にプラークの温床となる不適合なクラウンが多かったら

どうするんでしょうね?

一向にマウスピースの効果は発揮できませんもの。

だいたい楽して、

新しいモノに飛び付くのを、

落ち着きのない【おっちょこちょい】というんです。

医師に、その性格は不向きです。

いくら視点の優れた予防処置方法でも、

その適応を間違えば、

間違うというよりも、

阿呆としか言いようがありません。

ただでさへ、

歯科医過剰で不人気の歯学部です。

偏差値も悲惨なほど低くなり、

歯学部が理系の花形であった35年前の頃など、

誰も信用してくれません。

歯科医は馬鹿と思われないように、

お願いですから、

キチンと薬剤なり器材の添付文書なり、

大学時代の教科書をもう1度見直して下さい。

 

本当の審美歯科修復

先日のブログで公開させて頂いた【仮歯】の内側の

私の【支台歯形成】を観たいというリクエストが多かったので、

丁度、

仮歯を装着前に撮影した写真がありましたのでお見せしたいと思います。

コレです。

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ショルダーの幅は、この位シッカリと取る必要があります。

でないと、

後ろの奥歯2本は、前医の入れたセラミッククラウンですが、

クラウンの豊隆が大きく、

歯頚部分にプラークの停滞を招きます。

また、

クラウンは大きな大きな咀嚼力に耐えて過ごさねばなりません。

大きな大きな【圧力】を受け止めるのが、

クラウンの周囲のショルダーです。

クラウンの維持をセメントに頼るようではダメです。

支台歯の前の歯が、

ダイレクトボンディング修復で治療した歯です。

セラミッククラウンとダイレクトボンディング修復の使い分け方は、

活きている歯はダイレクトボンディング修復で、

神経を既に採っている歯はセラミッククラウンでと。

この間から、

この奥歯のセラミッククラウンを外して、

根管治療を開始しました。

クラウンを外すと、

プーんと、臭い匂いが漂います。

レジンで充たされた歯の内部をマイクロスコープで確認すると、

虫歯の象牙質がいっぱい残っています。

歯科医学の基本的な処置を疎かにして、

セラミックだの、

インプラントだの、

ナニかを間違えているように思います。

素人受けすることは商売繁盛に結びつくんでしょうが、

玄人目で、

コリャ駄目だわ!と、

評価される治療は、

やはり情けないですね。

審美歯科治療って、

ヤタラ白い歯を直ぐに薦める処では、

センスも技術の裏付けも無い!と、

私は思いますよ。