日別アーカイブ: 2016年12月10日

辛口?それとも?

先般、28年もの長きに渡って人気を博した連続時代劇【鬼平犯科帳】が、

中村吉右衛門主演での幕を閉じたことはご承知の筈。

池波正太郎ファンの私も、

随分と長い間、楽しまさせて頂きました。

多くの俳優が鬼の平蔵を演じてきましたが、

吉右衛門のが1番良かったと、

これも衆目の一致する処でしょう。

特に、

第1シリーズから第2、第3と初期の鬼の平蔵は見事なモノでした。

脇役も良かった。

カメラアングル、

画像の色合い、

脚本、

小道具、

何から何まで良かった。

ですが、

ラストの鬼平は、ありゃダメです。

吉右衛門の良さも出ちゃいません。

おまさもダメです。

上手い女優さんなのに。

アレは、何何ですかね?

あれだけのベテラン女優さんや俳優さん達ですよ。

恐らく、

演じながら判ってたんじゃないでしょうか?

違うって!

監督ですかね?

それとも脚本?

10分も観て、

観ちゃいられないんで、

消してしまいました。

でも、

翌朝、アレは何かの間違いじゃないか?と。

最終回、

キチンとイライラしながら、

スイッチを消したいんだけれど、

コレが最後だからと自分に言い聞かせて、

我慢して観ましたよ。

で、

駄目ですよ。

もう一回、やり直して貰いたいですね。

中村吉右衛門の鬼平犯科帳はアンなんじゃないですよ。

恐らく、

監督、脚本ですよ。

こんな仕事するから、

時代劇が駄目になってるんです。

さだまさしも、時代劇ファンなら、

アンなんじゃ駄目ですよ。

随分と日にちが経ちましたが、

直ぐに言わなかったのは、

もっと怒ってたんです。

 

歯科の無痛治療って?

歯科医院のホームページに

【当医院は無痛治療をしています】

てな文句を観たことありませんか?

アレって、歯医者の私でさへ、

よく判らないんです。

【当医院では笑気吸入鎮静法を取り入れています】

文字通り、笑っちゃいますよね!

笑気で無痛になんかなりませんよ!

インプラントの手術なんかで、

時たま使う静脈内鎮静法。

これは意識を落とせますから、

痛くは無いでしょうが?

それでも部分麻酔しないと痛いですよ。

後から健忘効果で、本人の記憶には残っていませんが。

でも、

こんな方法は、全員に出来ませんね。

コンピューター制御にて麻酔注入の速さをコントロールする

注射器がありますが。

こんなモノ使わないと自信ないなら、

他の治療もヤバいでしょうね。

表面麻酔は多少の効果はありますが。

腕の悪い奴なら、それでも痛い!

結局、麻酔は腕前です。

はい。

娘と

私は子ども達や、若い歯科医師の先生方に

しょっちゅう言うんです。

【私に才能が無かったから、歯科にしがみついたんです】

【自分に合った仕事?冗談じゃない!自分を仕事の方に合わせるんです!】

コレが私の私自身に対する評価であり、

私の仕事観です。

仮に私に絵の才能が在れば、

仮に私に楽器の才能があれば、

仮に私にスポーツの才能があれば、

幼少期に周囲が気づいていますよ。

何の才能も無い単の凡人である私は、

青春期の初めに【歯科医学】との縁を持ちました。

この縁を大切に、大切に、

で、

自分が凡人である故に、

歯科医学に対しては、

真剣に、

丁寧に、

諦めないで、

夢を持ち続けて、

進んできました。

人生の大半を歯科医学に費やしても、

私には未だに歯科医学の一端も消化できていません。

そこに、

私が生まれ変わっても、

もう1度、

歯医者になりたいという大きな訳が在るのです。

何故、こんな話しをと?

中学受験を控えた娘が、

問題集に八つ当たり!

無惨にも問題集は、

中途な形でクシャクシャ姿で、

ゴミ箱の中。

私が雷を落としたのは云うまでもありません。

娘は、もう小さな小児ではありません。

私も娘の人格は尊重しています。

如何に娘と云えども、

娘は自分で人生の進む方向を決め、

進むためには、

自分自身のエネルギーを使わなければなりません。

親の役目。

子どもの義務。

私は、そう考えています。

歯科医療は愛の仕事である

2~3年に1人の割合でしょうかね?

私の診療所での治療を中断され、

で、

他の歯科医院へと転院され、

やっぱり戻って来られるというのは。

その間、約4年から8年てな処でしょうか。

先ず転院の訳ですか?

それは、

お互いの希望する治療方法が一致しない時ですね。

患者さんが望む治療方法を【私がしたくない】

【しない方が良い】と考えた時は、

治療出来ませんから。

その逆も当然、ありますよね。

私の診断に、患者さんが納得がいかない時。

最近はインターネットでの情報が氾濫していますから。

記載されている症例と治療方法を、

患者さんが、ご自分の場合も当てはまると、

信じこんだ時は苦労します。

後は、

私はハッキリ言う質ですので、

患者さんの方がカチン!

と、きたんじゃないでしょうか?

どちらにしても、

こういう時は、良い関係では無いんです。

そういう時期は、距離を開けた方が良いと、

私は考えています。

また他の歯科医院へ行かれることで、

今までは気づかなかった私の診療所のコダワリに

気づいてくれるみたいですよ。

で、

再来院される時ですか?

患者さんの方が、気の毒な位に申し訳なさそうにしておられます。。

私ですか?

そんな事は全く気にも留めてませんのに。

だってそうでしょう?

自分と違う人を認めないんですか?

意見の相違と人格は違いますもの。

まして治療方法の意見の相違でしょう?

相手は素人の患者さんじゃないですか。

インターネットや他人の素人意見に惑わされるなんて、

当たり前でしょう!

私は私でプロですから。

してはならない治療、

信念に反する治療は出来ません。

だからといって、

素人の患者さんに、目くじらたてても

それは大人げないですよ。

【電話しにくかったでしょう処をありがとうございます】

笑顔で、

そう再開の挨拶して、

数年ぶりの私の歯科が始まります。

で、

口腔内を拝見して、

うぇー!コリャ酷いもんだ!と、

思っても口には出しません。

辻褄は合わせますので。

だいたいが、

治療の方向を定めていないですよ。

患者さんからの指摘された箇所しか観ていない。

木を見て、森を観ず。

後、

最先端の治療広告に惑わされて、

基本的な地盤が出来てないですよ。

いつもバック.トゥ.ザ.ベイシック。

臨床家の基本です。

私ら歯医者の仕事は、

内村鑑三先生の言葉じゃないですが、

歯科医療は愛の仕事である。

患者さんには、いたわりの心で。

しみじみと、

この言葉の重みが判る歳になりました。