日別アーカイブ: 2016年12月17日

歯が泣いているのが判りませんか?

仮歯が入った時点で、

私の診療所へと転院してお越しになられた患者さんです。

綺麗な方です。

_20161217_153007

こんなので気に入らないの?

と、感じる貴方が歯科医師ならば、

今までの臨床生活全般をやり直すべきでしょう。

仮歯を外しました。

_20161217_152944

案の定、

何もしないのに、

歯の周囲から出血や浸出液が

滲み出てきます。

これを歯の涙と言います。

原因ですか?

歯の削り方の根本から間違えているからです。

既に根管治療は前の先生が済ませていてくださったのですが、

不安となり、

今日は再度、

仮歯を外し、

ファイバーポストも外し、

マイクロスコープで根管治療を

やり直しさせて頂きますことに。

予感的中!

レントゲンではまぁまぁかな?と、

なんとか及第点数を甘く甘く付けてたんですが、

根管中は、

軟化象牙質だらけで、

根尖孔の封鎖も甘かった!

結局2時間はかかりました。

MTAセメントで根管充填し、

仮歯を修正して、

今日の治療は終了です。

恐らく、歯磨きしやすくなるでしょう4で、

年が明けて、

小さな小さな歯肉の手術です。

これではじめて、

セラミッククラウンを入れる環境が整備するんです。

その時ですか?

歯は笑ってマスよ。

お行儀作法と躾

何から何まで間違えてると、

今の親の子育てを観て、

私は、そう思います。

じゃあ、お前はどうなんだ?

と、言われれば、

確かに息子を人様に誉めれる自信など皆無です。

息子の弱点を、欠点を

1番熟知するのは私ですから。

私は昭和の人間です。

それを、

今は平成の時代だから通用しないという台詞は、

私は認めません。

時代が移り変わろうとも、

変えてはならない美しい流れ、

伝統、文化は自然なモノです。

人の身体を診察する仕事に長年就いて

つくずく感じますのは、

身体も気持ちも、

素直が1番であると。

素直さと、

便利さ、簡便さは全く違います。

素直という言葉の中には、

我慢という意味合いもあることを

知らなければなりません。

そういうことを教えるのが躾だと思います。

幼い頃からの習いごとや、

子どもの意思の尊重に重きをおく必要など、

私は全くないと思います。

むしろ子どもは親の都合で

状況変化せざるを得ないものだと考えます。

その子が成人し、

社会へと一歩足を踏み出した瞬間から、

自分の意思とは反することでも、

不条理な境遇であっても、

堪える、

相手に自分を合わせる、

力を付ける、

様々な行動の基となる

考えの基礎を造るのが、

扶養されている時期だと思います。

働かざる者、食うべからず、

という言葉がありました。

そんな事を言うと、

また私は非難を浴びるでしょう。

ただ、今の風潮は、

必ず行き詰まるに違いありません。

そんな虫の良い話はありませんから。

自然な前歯

私より少しばかり年少の男性なんですが、

大学時代からズット悩んでおられたそうです。

_20161217_111513

占いで、

前歯のスキッ歯はお金が逃げて貯まらないとか。

取り敢えず、

仮歯にて。

_20161217_111422

これを叩き台として、

細かな修正を加えたり、

ディテールを付与して、

活き活きとした自然な修復治療をと。

いきなり完成ってなことを

私はしません。

ゆっくりと

歯肉との、

顔傍との調和を、

確実に診ていきながら、

治療するのを

何よりの楽しみとしています。