日別アーカイブ: 2016年12月19日

男の顔

私には出来の悪い息子が1人居ります。

心根優しい男ですが、

決して人様に褒められるような

優等生ではありません。

私の悩みの多くは、

この息子がありがたく製造してくれるモノです。

が、

息子の挙動の全てと言って良いほどに、

私には判るんです。

何故なら、

遺伝子の為せる技。

若い時分の私に瓜二つだからです。

今でも私からの電話には殆んど出ません。

それは彼にとっては都合の悪いことがあるからです。

が、

先ほど息子に再び電話を入れてみました。

やはり出ません。

クリスマスを前に、

ガールフレンドに対する見栄も在ろうかと、

色々物要りで、

苦心しているから助けてヤろうとの、

バカ親父の真骨頂です。

若いうちしか、

ゴチなんか頼めませんから。

私の甘やかしが息子を駄目にするとの

意見も多く頂きます。

そうかもしれません。

が、

私も甘やかされて育てられたので、

何も言えないのです。

ただただ、

息子の男としての顔は、

たててヤるのも、

私の役目だと、

そう自分で自分に言い聞かせています。

時代は歯科保存学

今さらインプラント治療の講習会に参加しようなど

時代遅れ著しいと。

インプラントは、歯を失うから必要とされる治療です。

これからは【歯を失わさせない】ことに、

私ら歯科医師は全精力を傾けるべきでしょう。

では歯を失わさせないには?

歯周病については、

ほぼ治療のガイドラインとプロトコールは出来ていますので、

其れを熟知した歯科医師に手当てを受ければ大丈夫です。

最後は、歯根が折れて歯を失う破目に。

では何故に折れる?

神経を採ってしまうから。

何故、神経を採るの?

虫歯が深く進行してしまうから。

でも、

フッ素の普及と早期治療で、

虫歯の数は減ったのでは?

それはね、

バージンの歯の虫歯の数は減りました。

ただし、

意外にも、

歯科医師での処置済みの歯の虫歯は増えているのです。

所謂、不完全処置の成れの果てでしょう。

だからこそ、

今、歯科保存学が大切なのです。

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先ほど仮歯を入れた患者さんです。

ただし、1番奥の歯は何処かで入れたセラミッククラウンです。

形、成ってませんね。

歯科治療の成功失敗は、

材料ではありません。

だって、セラミックよりも私の仮歯の方が、

材料は安価ですよ。

でも、歯茎は蘇ってきます。

奥から2番目、3番目の歯が仮歯です。

その1本手前の歯はダイレクトボンディング修復です。

じっくりと、

体質を観ながら治療を進めています。

唾液の量、性状、噛み癖、磨き癖、

そして治り方、人様々ですから。

この患者さんは、

年明けからは1番奥のセラミッククラウンを外して、

再根管治療を行います。

で、仮歯を入れて様子を観ます。

角化歯肉と呼ばれる部分が弱いのです。

じっくり観察して手当てをと。

 

 

原理原則よりも

さぁ、今日から手術ラッシュです。

朝は抜歯即時インプラントと即時過重の症例が、

午後はノーマルなインプラント手術が入っています。

数千症例は執刀しても、

いつも手術前には緊張しています。

手術の過程を何度も何度も、

イメージして、

手術に臨みます。

手術が終わっての再評価の際に、

イメージ通り行われたことはありません。

実際に身体に触れて、

瞬時に工夫しているように思います。

原理原則を遵守しつつ、

臨機応変な対応を優先する性格形成を

歯科臨床を通じて身につけたと思います。