日別アーカイブ: 2017年2月10日

根管治療の精度

根管治療のやり直しが毎日の仕事になっています。

ラバーダム防湿をしないのは無謀であり、

コレは問題外ですから。

ただし、

ラバーダム防湿をしたからと言って、

根管治療がキチンと出来る訳ではありません。

マイクロスクープを使っての大拡大視野のもとで、

根管治療をしたからと言って、

根管治療の精度があがる訳でもありません。

ラバーダム防湿とマイクロスクープは、

単なる最低条件でしかありません。

最後は歯科医師の腕です。

それが絶対条件です。

私は1日に1人しか、

根管治療は出来ません。

沢山の器具を使いますし、

精根尽きますので。

私の1日は、

根管治療、手術、入れ歯、クラウンと云う風に、

治療内容に変化を持たせたメリハリを着けています。

そうする事で、

気力を持続させる工夫をしています。

治療内容によって、

使う脳ミソが違いますから。

私の仕事は気力勝負ですので。

 

 

少数派

私も未だ修行中の身ですから、

技術の向上への貪欲さは色あせてはおりません。

そもそも【芸事】の道において、

近道などありませんから、

一見、無駄に見える作業も

後から振り返れば確実に肥やしになっていたと、

そう感じる機会を経験してきました。

ですから、

効率重視の昨今には異を唱える者です。

色々な歯科医師を観てきました。

少々、物差しの小さい人が多い様に思います。

それなりに食べてゆける恵まれた職業だから、

その傾向が強いのだと思います。

歯科業界は競争に晒されています。

私は、それで良いのだと思います。

競争に勝ち抜く知恵と努力と能力の欠けた歯科医師は

消える定めで良いと考えています。

トニカク歯科医師は勉強不足だと、

全ての局面において、

私は批判的視線をもって、

悲しい気持ちで観ています。

だからこそ私は、

あえて少数派で在りたいと思います。

社会が歯科医師に不信を抱く根本的原因は、

歯科医師の努力不足だと考えています。