日別アーカイブ: 2017年8月12日

自然探索のきっかけ造り

車の中の、

採取した微生物を保管するための冷蔵庫の中に

高松市を出立する際に

インターチェンジ近くのコンビニにて購入した

冷酒の小瓶が紛れこんでいます。

一般の方には、

到底理解するのは無理でしょう。

不潔じゃないかと。

ご心配には及びません。

呑んだら乗るな!

乗るなら呑むな!

無論、当然、常識でしょう!

運転する気力、体力など

在る筈もなく。

後ろで犬の高いびきが聞こえています。

明日はもっと奥地まで

足を伸ばす積もりです。

車内は、このような状況です。

ラッシーは中学1年の娘に忠実です。

今年に入ってから寮生活の始まったご主人様の

会えるのは週末だけ。

淋しいのでしょうね!

ご覧の通りです。

マリリンですか?

そりゃそうだ!

娘に隠し撮りされました。

私のお馬鹿な顔を笑ってください。

平蔵は利発でクールな男性です。

煩い処を避けて、

床の上で、

どんな夢を見ているのでしょう?

明日は早い時刻の出立です。

と言っても、

娘たちと犬たちは川遊び。

私は無論、

微生物採集です。

見っけモノ

湖の畔の田園の中に在る街だからでしょうか?

ムッと息圧迫するほどの熱気の中の高松市とは

全く異なり、

つかめる程に乱舞する蜻蛉の中を

私は山頂目指して歩いていました。

この前に此処を訪れてから10年近くは経ったでしょう。

近いようで遠いのが、

ここ安土です。

よくよく考えれば、

頻繁に往復する新潟への道すがらの街ですが、

行程を急ぐ私には、

立ち寄る心の余裕がなかったのだと。

で、

大手門遺跡付近に入場料を

所有する寺が徴収するための関所が設けられていました。

この城の主は、

嘗て関所を廃したことで有名であったのにな?

そんな皮肉を思いながら、

序でに、

横の売店に寄り、

クダラナイ土産物の中から

興味深い書籍を見つけたのです。

今夜はお盆休みのごった返すシャバの習いにて、

思いつきの遠出であった私の泊まる宿など

在る筈はなし。

最初から車で泊まる覚悟にて、

犬と出かけた私です。

スーパー銭湯で汗を流したあと、

じっくりと頁を捲ろうと思っています。

琵琶湖の畔にて

歯科医師としての使命を

虫歯の制御についての研究だと気づき、

この命題に対して

本格的に取り組んでから

数年が経過しました。

で、

河川や池、沼、湖へと

赴く機会がしばしば。

水源の汚染問題に対して、

地方自治体も本格的に取り組んだ感があります。

最近では魚や昆虫などの生物も、

昔ほどとは言えませんが、

還ってきたようです。

その汚泥の浄化に役立っているのが

微生物の力です。

私はこの点を最重要視しています。

水源の汚泥と、

虫歯に罹患した象牙質が似ている処に着目したのです。

ですから、

暇さへ在れば、

そういった場所で私の姿が頻繁に観られると思います。

濁った水源の堤が私の研究のネタもと、

宝庫と言って良いでしょう。

採取したサンプルは直ちに冷蔵保管します。

また、

持参の顕微鏡にて概要を観て、

資料の区分けに勤しんでいます。

こういう表現は申し訳ないのですが、

綺麗とは言い難い広い水源に私は惹かれているのです。

琵琶湖です。

余談ですが、

私が産まれて初めての水浴が琵琶湖であったそうな。

そんなことを思い出しながら、

まとまった休日の有効利用だと思い、

琵琶湖まで足を伸ばしたのです。

その序でに、

私にとってのパワースポットである

【安土城跡】へと。

初めて此処を訪れたのは、

高校1年の夏休みでした。

人生初の独り旅です。

リュックを背負い、

在来線に揺られて、

4泊ていどの小旅行でしたが、

私にとっては大きな冒険でしたから

今に思うと可愛らしいことと。

その際に、

小高い山の頂きに

悠然とそびえる天守閣をイメージしつつ

田んぼの畦道を歩いたものの、

来て観れば、

荒れ果てた姿に唖然としたのを覚えています。

その後、

秘かに歯科医師を心ざしたる際にも、

また、

若き歯学を学びし学徒たる私が、

進む方向に悩んだ際には、

天守台の石垣に立ち、

向こうの琵琶湖を望んで、

思案すること一度や二度ではありません。

この城の主人は、

人間50年と唱ったようですが、

少年から青年期を此処に立った私も、

既に50の半ばとなりました。

目の前に拡がる光景は変わりました。

光景を望む私も老いました。

が、

歯科医学への情熱は未だに炎々と燃えています。

再び私がこの地に立ったのです。

私に新たなるエネルギーが宿ったことは言うまでもありません。