日別アーカイブ: 2017年9月25日

歯科治療

ともかく、

子どもが

そのまんま大人になったようなモンですから、

普通の神経を持った方に

自分を判って貰おうなどと

考えたことはありません。

ご批判も在ろうかと思います。

それでも、

歯で本当にお困りの患者さんに

支えて頂いて

今日に至っています。

で、

先のブログにてお話しした

MTAセメントでの根管充填の患者さん。

レントゲンにて、

見事に治ってました。

私ん処のレントゲンはデジタル化していません。

それは私が昔ながらの手現像の写真が好きだからです。

そういう訳で、

レントゲンを簡単にスマホに落とせないので

残念なのですが。

講義の際には、

予め準備し、

スキャナーにてスライドを造ると言っても

これらは宮田君にお願いしています。

つい先ほど、

インターネットで患者さんの予約を受け付けるサイトに

気づいたんですが、

アレはイケませんね。

私的には。

恐らく流行っていないんでしょうね。

診る側にも準備ってモンがあることを、

患者さんにも理解して頂きたいです。

胃のカメラにしても、

検査や治療には、

予めの準備ってモンが在りますから。

歯科医師サイドの患者さんへの啓蒙活動も

問題あるのでしょう。

歯科治療って、

結構と難しいモノですから。

 

治療の基本

私の治療の主体は、

日本歯科大学で受けた教育が基本です。

この基本型が私の治療の原理原則です。

ですから、

歯科医師教育においては、

大学選びが将来を決定すると言って良いでしょう。

私は母校の学生諸君や医員へは、

包み隠さずに、

治療のノウハウを公開します。

それは、

母校への心からの感謝の気持ちです。

今の時代は、

歯科大学は不人気で偏差値も低くなりました。

が、

偏差値の高さ競いで、

大学を選ぶ学生を愚かだと思います。

歯科医師になりたいと願う学生のみ、

歯科大学の門を叩くべきだと思います。

日本歯科大学には、

100年を越える歯科医師教育のノウハウが在ります。

良い教育を授かったと、

本当に感謝しています。

次の患者さんを

心から診たいと心踊らせています。

MTAセメントにて根管充填を施した

最初の症例の2年経過症例であるからです。

本来抜歯予定の上の前歯の6本でした。

患者さんのプラークコントロールの熱意に

助けられ、

歯周外科処置にて、

修復治療に耐えれる状況に至ったのです。

後は、

根管治療の精度だけが問題でした。

ここで私は冒険したのです。

この症例なくして、

今日の私の根管治療はあり得ません。

大きな大きな根尖病巣が

どの程度小さくなっているのか?

ドキドキしています。

 

総入れ歯治療の第1歩

先のブログにてお見せした

蝋の道具を使っての

治療の実際です。

下顎が噛みこんで、

上顎がキャッチする訳ですが、

この上顎の受け皿の平面を

患者さんの骨格から丈夫な部分を探して、

このように一致させます。

で、

女性は幾つになっても

美しくなければなりません!

そのためには、

上の前歯の位置が全てを決定します。

青い蝋は体温で柔らかくなる素材です。

唇と頬の裏側に

この青い蝋を張り着けて、

フェイシャルマッサージ。

元の形よりも、

随分とふっくらしたでしょう?

その後で、

下顎の噛む位置へと

そーと下顎を誘導します。

次回は、

この蝋を基準にして、

人工歯を埋めて、

見た目と噛み合わせチェックです。

 

 

花形役者

先日、新神戸駅の書店で、

何気なく見つけた本。

私は勘三郎が好きでした。

陽気で、

勘の鋭い花形役者だったと思います。

舞台前の、この表情。

良い顔じゃあないですか?

これが正しくプロの顔だと思います。

基本を大切に

先般、ご報告した新患の女性の治療における

最初の【関所】を

今日迎えます。

この患者さんは

インプラント治療の選択ミスの代表例とも言えるでしょう。

一口腔単位の治療においては、

総入れ歯の治療が基本と言えます。

総入れ歯の治療の進め方に準じて、

総論的な治療の流れを創り、

その流れのなかに、

虫歯や歯周病の治療を

取り込んで行きます。

口腔全体の歯型を2回に渡って

採取して、

このような道具が造ります。

 

この赤色の部分は蝋でできています。

この蝋を足したり、削ったりして、

人工歯を並べるガイドとします。

下顎の奥歯にヘンテコなクラウンが入っています。

この考え無しの修復に惑わされないことが大切です。

噛み合わせを創りだす際において、

上のガイドが特に大切です。

動く下顎が帰る家みたいなモノですから。

午後の一番から夕刻まで、

じっくりと考える修復治療をと。

 

粛々と治療は進む

以前、ご報告した【あの患者さん】です。

ここまで治療は進みました。

下顎には、

チタン製の特注アバットメントが完成し、

第1回目の仮歯が完成しました。

上顎には仮の総入れ歯にて。

なぜ上顎にインプラントを選択しなかったのか?

それは無意味だからです。

この患者さんの場合、

上顎には総入れ歯が最適だと判断したのです。

総入れ歯でも、

何でも食べることができるでしょう。

総入れ歯の方が、

審美的にも美しい頬と唇を創れるでしょう。

総入れ歯の方が、

超高齢者になった際に、

メンテナンスが楽でしょう。

対して、

下顎にインプラントを選択した訳は?

顎の位置が定まらない症例です。

下顎にシッカリと固定された修復物を利用して、

この患者さん本来の顎の位置を

見つけなければなりません。

私は歯科治療において、

【下顎の位置】を最重要視しています。

私の歯科治療の進め方は一貫しています。

様々な問題を抱えた症例においても、

単に虫歯の治療においても、

炎症のコントロールと、

力のコントロールとを、

下顎の安定した位置を探しながら、

順次、整理して進めてゆくのです。