日別アーカイブ: 2017年9月30日

ホッとした週末

メスを手にして、

四半期が経過したのですが、

特に高齢者の方への手術は、

未だに、

大きな負荷がかかります。

それは、

手術の技術的な問題ではなく、

身体に侵襲を少なくして差し上げたいとの

配慮から、

例えば麻酔薬の量を控えて、

それでも痛みも無いように、

そんな気遣いが大切です。

79歳の女性の手術が終わりました。

麻酔薬の量は虫歯の治療と同じ程度で済みました。

ただし、

麻酔薬が効くまでゆっくりと待ち、

手術時間の大半は、

麻酔をしては待ち、

で、

再び麻酔しては待ち

の、繰り返し。

手術後は直ぐに鎮痛剤を服用して頂き、

お迎えの方が来られるまで、

ゆっくりと待合室にてお待ち頂き。

どうやら痛みもなく、

ホッとされて居られる様でした。

私も肩の荷が降り、

ホッと。

夜、

マッサージの予約を入れました。

年から言えばベテランの域に入っているのでしょうが、

本当はこんなモンですから。

母校の絆

診療所の郵便受けが

イッパイになっているのに

気づき、

で、

内容を確認し、

思わず直ぐに、

書籍の頁を捲り、

外に居るのも忘れ、

見いってしまったのです。

先刻、

大学の補綴科に所要が在り、

電話を入れた際に、

偶然に電話に出られたのが、

補綴学講座の小出 馨教授だった事から、

長話に興じたのです。

その際に、

総入れ歯の話しに華が咲き、

小出 馨教授の最近の著作を

送って下さるとの事。

こんな速くに

送って下さるとは思わず、

しかし、

よく出来た著作であることに、

あぁ!母校は大丈夫だと

安堵したのです。

日本歯科大学の絆の強さが、

他校の卒業生には理解できない程に強いのは、

類い稀なる100年以上続く【私塾】であることが

大きく影響していると思います。

小出 馨教授は補綴学、

私は保存学。

専門の違いこそ在れども、

小出 馨教授の著作から診る診療姿勢から、

顎の骨の吸収を抑える

保存的配慮を大きく感じたのです。

総入れ歯を勉強される歯科医師にとって、

非常に有意義な書籍であると

自信をもってお薦めします。

この送って頂いた書籍、

今年中には、

頁がボロボロになるまで、

読み返し、

著者である小出 馨教授も驚く顔を

想像しています。

 

 

 

手術前

昨日は早々に、

後片付けは宮田君にお願いして、

帰宅させて貰いました。

今日の手術に備えて、

ゆっくりと休養させて貰らうためです。

超高齢者の患者さんの手術です。

全身状態に

全神経を集中させて、

安全運転しなければなりません。

循環器に最小限の侵襲での手術を行う積もりです。

手術と言うことで、

只でさへ緊張している患者さんです。

安心して、

治療を受けて頂く。

私自身が一番の安定剤であるために、

ゆっくりと休養させて頂きました。