日別アーカイブ: 2017年12月18日

総入れ歯の患者さん

もう17年は前に

お造りさせて頂いた【総入れ歯】です。

年末だと云うことでしょう。

定期検査にお越しになりました90歳近くの女性です。

いかがでしょうか?

噛み合う部分のカーボン紙の痕跡は?

15ミクロンの厚さの記録紙です。

私の【総入れ歯】に付与する

咬合様式はキャナイン・ガイダンスです。

オクルーザル・コンタクトも、

カスプ・トゥ・フォッサです。

一般的な歯科医師からしてみれば

???

と、

お感じになられることでしょうね。

でも、

入れ歯の下の粘膜や骨は、

全く痩せていませんよ!

今日は上の前歯の裏側に記録されたる

余計な接触点が見えますね。

そこを削除、調整させて頂き、

総入れ歯を宮田君に託しました。

30分程度にて、

お口サッパリ!

綺麗に清掃、消毒してくれるでしょう。

どうかお風邪など、

お召しになりませんように!

お足元にご注文されて、

決して転びませんように!

お車にはくれぐれも!

そんな会話にて、

また来年ね、先生!

大きく手を振って、

診療所を後にされました。

讃美歌の中の手術

先週の土曜日の手術は

いつもとは違いました。

スタッフの宮田君が勤務してから

既に7年が来ようとしています。

宮田君のキャデイにて、

多くの難しい手術を恙無く手当てできました。

常日頃のトレーニングの賜物と思います。

また、

日々の日常勤務を丁寧に重ねてきたからでしょう。

先週の手術のレントゲン写真を診て、

医師の勘が、

私に物語ったのです。

コレは大変な症例だぞ!と。

レントゲンに孔が開くほどに、

入念に、

何度も確認したことは言うまでもありません。

このような場合に、

私はスタッフの宮田君には、

多くを語りません。

なぜなら、

私は歯科医師だからです。

執刀するのは私。

で、

土曜日の午後3時に、

患者さんはお越しになりました。

そして、

私は患者さんにお願いしたのです。

手術の間、

カトリックのミサのCDの流れる中、

執刀させて頂けませんか?

このような際に、

宗教色を前面に出すことは控えるべきでしょう。

ですが、

私は心を一点の波紋のない

無心の境地で、

手の赴くまま、

手指が動くのに

委せたかったのです。

患者さんは仰いました。

それで先生の心が落ち着いて、

手術が進むなら。

手術にはリズム感が必要です。

リズム感です。

気持ちと手先が完全に一致しなければなりません。

しかし、

手術は甘くはありません。

瞬間、

瞬間、

予想とは

全く違った判断を余儀なくされます。

その瞬間的な判断は、

天のお導きだと、

後になった、

術後の経過を診て、

天を仰いで感謝するのです。

治療はスピードが大切だと云う医師のブログを

見たことがありました。

彼は混乱の最中にあるのでしょう。

治療に速さを競う必要はありません。

人それぞれに適したスピードが在りますので。

患者さんに喜んで頂ける手当てができたと思います。

讃美歌と司祭のミサ進行のお言葉の中、

私は一つ大きな山を登れたと思います。

手術の際に、

患者さんの耳は讃美歌に癒されたそうな。

それより、

私の心が落ち着き、

安定していることが

しっかりと伝わったそうな。