日別アーカイブ: 2018年3月27日

決意も新たに

教授会にて承認されたと云う連絡を受けて、

数名の教授から電話にて、

祝福を受けました。

私は日本歯科大学にて、

歯科医学のいろはを学びました。

云わば、

此処が私の歯科医学の源流です。

この度、

名誉ある我が国最古で最大の歯科大学である

日本歯科大学 新潟生命歯学部 附属新潟病院 総合診療科の

臨床教授を拝命されました。

誠に名誉なことであります。

私の診療所と新潟病院の掛け持ちの生活になりますが、

もうこの生活にも慣れてしまいました。

学部の方も併任で歯科保存学を担当します。

私の好きな信濃川、そして萬代橋、

通りの柳に、

冬の雪景色は、

当分の間、

私の心を支えてくれるでしょう。

私は母校の門を叩いて、

青春期の毎日毎日を

歯一色で過ごす学生諸君が

可愛くてなりません。

伝統の日本歯科大学、

その伝統のなかに、

チャレンジの味付けで独自の教育を実践する

フロンティア精神溢れる新潟校が好きです。

精一杯、頑張りたいと、

皆さんにお約束します。

そして歯科医療不信感の高まる昨今ですが、

新しい良い歯医者さんの育成に

余生のエネルギーを費やす所存です。

といっても、

三枝デンタルオフィスが私の本拠地であることに変わりません。

私以外の歯科医師に留守を守って頂く気持ちはありません。

私の留守の日は、

スタッフの宮田君が電話番と

医院のメンテナンスや、

私の苦手なパソコンでの教材作りで、

診療所を守ってくれるので、

ご不安が在れば、

ベテランの宮田君が正しいアドバイスをしてくれるでしょうし、

直に私に連絡をとる体制は整っていますので、

ご安心ください。

診療が終わってから、

車で北陸道を駆け走り、

朝日を仰ぎながら新潟へ入り、

大学で仕事。

数日間滞在して、

再び、

仕事が終わってから新潟の高層ビルを後にして、

朝日を仰ぎながら、

鳴門大橋を渡り、

で、

高松で診療。

高松市と新潟市は850キロも離れていますからね。

夜に移動するしか、

時間の節約ができないのです。

神さまのお導きだと思っています。

私は生涯、歯の職人であり、

歯の番人であり続けることが、

私の生きる意味だと覚悟を決めましたので。

高松市、新潟市のピストン運行で、

残り人生を駆け走ります。

 

 

 

歯科医師の務め

今月の31日復活祭の夜のミサにて、

私はカトリックの洗礼を受けます。

倉敷市のノートルダム学園の校長先生でもある

三宅シスターも、

お忙しいなか、

立ち会ってくださることになっています。

私が手にする聖書は、

師匠である内藤正裕先生から頂いたもの。

私はなんと恵まれた者でしょうか!

その時を一刻一刻と、

朝の祈り、

夜の祈りを捧げ、

心の準備に入っています。

昨夜、

珍しい人を思い出して、

古い手帳を捲ってみたのです。

で早速、

携帯電話をかけました。

今の時代では誠に不謹慎な話しですが、

この国にもある時代には、

寛容な?部分もありました。

私には尊敬する叔父がいました。

私は確実に彼の背中を見て、

物事の判断基準を身につけました。

ただ、

誰しも欠点はあるモノです。

海軍兵学校を卒業し、

大戦を経験し、

その後に、

産婦人科の医師になった彼でした。

彼が聡明な伴侶に恵まれなかったことが

唯一の悲しい運命であったと思います。

その境遇と仕事のストレスから

逃れるためでしょうか。

彼は数名の女性との関わり合いがありました。

モテるんだから、

仕方がないじゃないか。

私は本心では、

そう思いましたし、

叔父を責める気持ちは毛頭ありません。

カトリック洗礼を受ける私は

戒律によりと云うよりも、

女性は世界で1番恐ろしいと

思うに至り、

もうその辺は卒業したのです。

ここだけは、

私は叔父よりも賢明になりました。

で、

電話をかけた相手は、

亡くなった叔父の

元交際相手以上妻以下の女性のうちの一人です。

私の声を聞いて、

あらぁ?尚登君?

何かあった?

私の学生時代のままの対応は、

かえって嬉しく感じました。

叔父の死後、

大いなる紛争が生じたのです。

よくある話しです。

その結果、

叔父の遺骨は、

未だに先祖の墓地に埋葬すらされておりません。

財産や権利、

様々な都合によって、

声なき叔父は、

浮かばれていないのです。

叔父の家は既に絶えました。

昨年、三枝家の墓地の隣に場所を準備し、

叔父を除く私の祖父母から

全ての先祖の遺骨と墓標を移転しました。

私の母方の先祖だからです。

血を受け継ぐ者の責務だと

自然な考え方だと思っています。

仏教の考えでの、

因縁をここで断つと云う思いで、

私は電話を入れたのです。

私がカトリックに改宗すれば、

私は三枝家の当主ではなくなります。

当然、

仏教の墓には入れません。

諸般、愚息との相談の上で事を進めたのは、

愚息がその役割を引き継がねばなりませんから。

無論、

お仏壇や墓地の日常の供養は、

今まで通りに。

愚息が一人立ちするまで、

私が代理で行いますが。

私のなかでのケジメをつけなければ、

愚息に申し訳がたちません。

昨夜、

無事に叔父の戒名と命日を記録することができました。

墓標に刻んでやれると、

一段階前に進んだのです。

遺骨は必ず戻って来るでしょう。

死ぬ間際に、

両手を合わせて、

讃岐に帰りたいと

涙を初めて見せた叔父ですから。

今、

私を取り巻く環境が大きく変わろうと

グルグルと回転し始めたように思います。

天のお導きを感じざるを得ないのです。

人の生涯と云うのは、

誠に短く儚いものでしかありません。

歯を診る、

そして、

人を治すのが、

歯科医師としての務めであることを

カトリックとの短い関わり合いですが、

気づいたのです。

 

 

私の根菅治療

今まさに根菅治療の最中です。

治療中なのに、

何でブログが書けるんだ?

レントゲンの現像待ちの間の

チョッと休憩中だからです。

が、

もう行かねばならないようです。

後は治療が終わった後に。

朝の10時半から始めた

下顎第1大臼歯の根菅治療です。

今12時です。

1つの根菅はMTAセメントにて

根菅充填まで終了しました。

マイクロスコープ視野にて、

根菅の先端まで視えますから、

確実な手当てができるのです。

先の休憩は、

そのあとの一服と云う訳です。

残りの2根菅は、

綺麗に拡大形成するまでで。

お薬を入れて、

次回、

根菅充填を行う方が良いと判断したのです。

この際には、

通常通りの方法にて行う予定です。

根菅治療の良し悪しは、

歯科医師の頭の良し悪しとは関係ありません。

手先の器用さで決まります。

これが悲しい現実でもあります。

だから、

私らは書物に向き合うのも大切ですが、

指先の鍛練も怠れないのです。

私の根菅治療の極意ですか?

ただヒタスラ、

シツコイに尽きることです。

主の祈り

昨日、

ふと思い立ち、

早朝ミサに出かけてみたら、

とても気分の良い1日を過ごすことができました。

で、

今朝も。

最初から、

そんなに気張ることはありませんよと、

高齢の女性が微笑みながら仰いました。

今朝のミサは、

四国司教さま自らが執り行った

とても厳粛なモノでした。

あぁ、清々しいと、

大いに満足し、

教会の地下から階段を登ると

日が射していました。

しかし、

変われば変わるモノだと。

大学2年の時に、

ラテン語の講義がありました。

私の成績簿には、

しっかりと欠点と記録されています。

講義は外部からの非常勤講師として

授業をサボっているので、

お名前は全く記憶にありません。

が、

教会の神父さんだったことだけは

はっきりと覚えています。

なぜなら、

お召しになった衣装と、

先生が黒板に向かっている際に

タイミングを見計らい、

教室の後方の窓から逃げ出す私の背中に

コラ!サタンよ!待てぃ!

それだけは明確に記憶しているからです。

息子の日常に

秘かに胸を痛め、

頭を抱える愚かな父である私です。

が、

当の私も、

今の息子の源流が自分であることを

大いに自覚していますので、

口を閉ざすしかありません。

少年老いやすく学成りがたし、

とは上手いことを云うモンだと

昔の人を大いに称え感心するのです。

それにしても、

ありがたいのは

技術の仕事。

勝手に手先が、

意識とは関係なく

動いてくれるのです。

身に付いたモノとは、

こういうことかと。

昨夜、

就寝前の読書にて、

お茶の水女子大の先生の随筆と聖書を

交互に眺めながら、

つくづく集中力の欠如を痛感しています。

この頃は、

若い人たちを

温かい眼差しにて

エールを送っている自分を感じています。

昨日、

日本歯科大学病院の副院長である黒川教授と

電話にて、

笑いながら雑談に興じ、

互いに、

悪ガキ大将の頃を懐かしみながら、

三枝よ、お前の役目だからな!

と、

念を押され、

私は頭を抱えたのです。

母校のシンボルマークを掲げた白衣を纏う責任を

私は十分に認識しているからです。

4月16日が、

大学での新しい仕事の初日です。

明確にされたことで、

心を整えるために、

主の祈りを唱えて過ごしています。