月別アーカイブ: 2018年4月

私の基準

日曜日の朝は、

教会でミサに参加すると云う

私の決まりごと。

目が覚めれば午前9時!

慌てて、

シャワーを浴びて、

神棚とお仏壇の手入れをしつつ、

スーツに着替えながら、

マリリンに朝ごはんを。

家族は未だ爆睡中。

これが現代の日本の標準なのでしょう。

ミサは心が清々しくなる

私のストレス発散と云う

自分への大切な手当てになりました。

で、

今、

診療所へ入りました。

患者さんの資料から診断なり治療計画を

ゆっくりと考える時間です。

1時からは床屋へと。

3時には新しい患者さんをお迎えする予定です。

お電話での会話のなかで、

お痛みがある様子。

痛いと聞いて、

日曜日ですから診療は月曜にと云う

感覚は私にはありません。

昨今では、

グルリと見渡せば歯科医院だらけ。

であるにも関わらず、

私を指名して下さった。

日曜日だろうと、何だろうと、

早く痛みを採って差し上げるのが

私の務めです。

私の行動基準が標準とは違うと云う

ご批判も多く受けます。

しかし、

私は歯科医師です。

医師に自分の都合など

後回し。

私が間違っているでしょうか?

ダイレクトボンディング修復の醍醐味

最近、

お見せした症例です。

で、

ダイレクトボンディング修復をおこない、

隣の根だけになった歯は、

キッチリ補強して、

今日、

仮歯を装着しました。

金の詰め物の隣が、

歯科技工士さんの作った仮歯です。

その隣の歯が、

私のダイレクトボンディング修復です。

技工士さんと、

技術勝負!

それがダイレクトボンディング修復の醍醐味です。

ブリッジで修復するまえには

歯を削る際にも、

綺麗な形、

所謂、

上手、下手があります。

このような問題は、

歯科大学卒業後の2年以内に

解決すべき基本的事項です。

不器用であっても、

ひたすら修練に励み、

決まりごとを完備した、

削られた歯の条件を身につけるべきです。

しかしながら、

教育とは、

褒めて伸ばせる!

なんて風潮になった時代から、

注意され、

指摘され、

叱られて、

身につけると云う行為が、

皆無になりました。

ブリッジの支台歯は、

こう在るべきです。

この削り方の中には、

様々なルールが厳守されています。

削った歯の型を、

直ぐに採っては、

元の木阿弥です。

その訳も、

専門家であるならば、

自分で考えるべきです。

歯を削ったあとには、

仮歯を装着する訳を

専門家であるならば、

自分で考えるべきです。

仮歯を入れた写真です。

ここから、

歯型を採るに至るまで、

様々な手当てが必要です。

歯肉粘膜の形態異常がありますね。

この問題は避けては通れません。

1つ1つの手順を

決して急いで、

先に進めてはなりません。

 

清々しい診療所

数日ぶりに、

自分の診療室に立ちました。

とっさ、

私の勘が覚ったのです。

私の診療所は、

神さまが護って下さっていると。

神社、仏閣、

あるいは、

教会の中に入ると、

清々しく、

真摯な心持ちになりますが、

大学病院から戻りまして、

自分の診療所に立ち、

そう肌感覚で覚ったのです。

歯が大好きです。

工夫に工夫を重ねて、

自分の仕事場を創ってきました。

その間、

もがき苦しみの日々でもありました。

ただ、

良い歯科医院を築き上げたい。

その気持ちが、

自分のつっかえ棒になってきたのです。

私の人生を捧げた歯科医学です。

カトリックに行き着いたことは、

その道のりからの結果です。

宗教がかったことを

怪しいと評価されるのならば、

それはそれで構いません。

聖路加病院などのキリスト教精神で

患者さんの現場に立つ病院の底力は、

地下鉄サリン事件の際に、

世に示した通りです。

カトリック信者である私が、

第1線に立つ診療所が三枝デンタルオフィスです。

私は清々しい気持ちで、

診療に勤しんでいます。

責任ある歯科治療

決して守りに入った訳ではありません。

しかし、

1つ1つの、

言動なり行動を

全角度から、

改めて吟味し、

声を発するなり、

行動するようになりました。

特に、

歯科医学に関する言葉には、

最も吟味して発言するようになりました。

ですから、

治療行為は、

今まで以上に、

もっともっと慎重に慎重を重ねて、

手を動かす前に、

今から行う治療の正統性の根拠を

確実に吟味しています。

そのキッカケは、

日本歯科大学教授の看板の重さゆえです。

国家試験出題基準なり、

国内外の学会の基準と、

確かな研究機関の出した論文結果を

確認してから、

口から発するようになりました。

普段の行動や発言も同様です。

今の世間常識のルールに決して

逸脱することはできません。

大学の名誉を決して傷つけることができません。

若い時分に、

好き勝手してて良かったと、

安堵しています。

インプラント治療においては

私は昔から、

慎重な立場を表明しています。

インプラント治療は、

外科治療と、

修復治療の、

2段階で構成されています。

手術に関しても、

私は2回法を選択します。

また、

修復治療においては、

様々なステップを踏んで、

噛み合わせや審美性を回復させます。

ですから、

1日で手術と修復を完結させるワンデイ.インプラントなり、

切開しないで

CTだけに頼った眼での、

ノンフラップインプラントには、

完全否定的な立場を表明しています。

患者さんの利益は、

ただ早く噛めるようにする事だけを

観てはならないと考えます。

生涯、

美味しく、

正常な咀嚼が営なえる治療を施すことが、

歯科医師の職責だと思います。

診療所での治療

朝一番の患者さんから手術です。

大学での講義にもってこいの症例でしたので、

写真を撮影しながらの手術でした。

患者さんも、

お役にたてて下さいと、

本当にありがとうございます。

お礼奉公

月曜日から水曜日まで、大学に出勤していました。

今までは講座での仕事で、

講座と云うのは研究と基礎的学問を学生に教育する処です。

今回からは病院での仕事です。

第5学年生が病院での患者さんへの実際の治療を行う行為を指導したり、

歯科医師免許を取得したての臨床研修医たちへの教育、

そして、

総合診療科で働く歯科医師たちへのアドバンス的な教育。

これが大学での私の仕事です。

朝の8時前には大学へ入り、

ホテルに戻るのは0時を回ると云う塩梅。

その間、

昼食もままならず、

座る暇さへありません。

広い病院を行く処どころで、

学生たちや、研修医たちから呼び止められるのです。

先生、歯を削って見せて下さい。

先生、この技工を実際に見せて下さい。

各々が、

手にした模型を手に、

走り寄って来るのです。

そう言われれば、

断れない質な私です。

で、

やって見せて、

歓声の声を聞き、

オダテられれば、

調子にのって、

ついつい、

裏技を披露してみせて。

一ヶ所で終了し、

廊下を歩いていたら、

また別の集団から、

先生と。

ベテラン組の医師の一部には、

厄介な奴が帰って来たなと云う空気を感じながら、

今の若者たちは、

良い感性と、

正常な物指しを

持っているのだなと。

大いに安心し、

この若者たちが将来の母校を支えてくれることに

これまた安心したのです。

私は母校に感謝しています。

やっと、

そのご恩返しができることに

これまた感謝して帰って来たのです。

1年先までの仕事も指示されています。

こんな私でさへ、

本当に、

この母校で学んだからだと実感しています。

インプラントの手術

インプラントの埋入手術、

無事に終わりましたよ。

患者さんがお越しになってから、

今、

お帰りになられました。

術中、術後のご説明もして、

お薬もお渡しし、

1時間でしたね。

術前です。

で、

部分麻酔が終わって、

インプラントの位置と方向を定めた設計にて、

予め製作したマウスピースを装着しながらの、

切開しないでの、

骨へのドリリング。

で、

あっという間に、

3本のインプラントの埋入は終了しました。

 

ただし、

ここで肝心なのは、

それでも、

粘膜を切開して、

粘膜を開いて、

骨の形と質を、

自分の眼で、

自分の手で、

確認することです。

最終的には、

絶対に多少の微調整が必要になります。

それをしないで、

ノンフラップインプラントと云うのは

無謀な手術でしかありません。

縫合だって、

私は速いですよ。

インプラントの手術ってのは、

口腔外科分野では、

外科の処置に入らないくらい簡単なものです。

スピーディーに。

で、

正確かつ丁寧に。

インプラント程度の手術に、

静脈内鎮静法?

私は全く必要性を感じません。

私らシッカリしていれば、

患者さんには、

それが伝わります。

医師自身が最高の鎮静剤であると。

歯の番人

今朝からも手術です。

本来であれば【難症例】の部類に入る患者さんです。

難症例と云える症例でも、

注意深く【観察】すると、

目には決して見えない

赤外線レーザー光線が、

侵入者を妨げようと、

蜘蛛の糸が絡まるように。

そんな光景を映画などで目にする時が在ります。

【難症例】とは、

そのようなモノです。

ですから、

獸の眼を持つことが、

私ら医師には必須なのです。

で、

根気よく、

気長に、

丁寧に、

丁寧に、

網を掻い潜るかのように、

難しい地雷を1つ1つ、

取り除いてゆくのです。

【難症例】と言えども、

こうなれば、

後は簡単なモンです。

最後の起爆装置を外す際には、

丸裸ですから。

今朝の患者さんの、

今日を迎えるために、

私は患者さんと一緒に準備してきました。

上の奥歯部分の治療です。

歯の根が折れて、

大きな大きな骨の欠損と吸収が進行していました。

上顎洞底挙上手術は必須ですが、

この患者さんの上顎洞の形態は、

おいそれ、

さぁ手術と云うべきモノではありません。

CT所見においても、

そう語っていました。

無知なる術者であれば、

開いてみて、

愕然と!

そういう上顎洞です。

葡萄の実が束ねたような上顎洞だと云うことです。

咋冬に、

私は手術に挑みました。

1つ1つの、

上顎洞を手当てすると云う

極めて細かな手術だったと

覚えています。

骨の欠損の大きさから、

崩れた歯槽の形を戻すにも、

様々な粘膜外科のテクニックを

必要に応じて、

使い別けて行いました。

そうです。

何時だったか、

讃美歌のCDを流しながら執刀した症例です。

今日、

いよいよインプラントを埋入します。

複数のインプラントの埋入ですが、

よりシンプルな形へ、

より簡単な状況へと、

難症例を時間をかけて、

手間隙かけて、

余計なモノは取り除いてから、

本丸を攻める。

これが、

私の治療方法です。

インプラントが入るべき部分に、

ピンポイントで、

インプラントが入るべき方向に、

真っ直ぐに、

危ない組織を避けるように、

私の手から、

インプラントは、

骨に吸い込まれるように、

自ら入ってくれるでしょう。

予定手術時間は1時間。

その後は、

上顎全部にインプラントが入っている患者さんの

セラミックワークのチェックです。

今日はダイレクトボンディング修復あり、

オールセラミッククラウンのセットもあり、

セラミッククラウンの歯型採りもあり、

大変、

密度ある1日になるでしょう。

新しい患者さんが、

次から次へと、

遠方にも関わらず、

途切れることがありません。

治療のメインを迎えるための

初期治療と云う大切な段階を

決して疎かにしないことが、

歯科治療の王道だと思います。

日本歯科大学の臨床教授の看板は、

決して軽いモノではありません。

日本で最初で最大の歯科教育.研究機関の

附属病院の最高品質を私は、

継続的かつ安定的に

手当てしなければなりません。

その重圧は、

相当なモンです。

しかし、

私はやり遂げますよ。

歯の番人ですから。

 

 

出張の準備

日曜日に新潟市に着いて、

夕刻は、

いつもの路を、

いつもの行路にて、

散策し、

宿でゆっくりする積もりです。

大学での仕事は、

月曜日から木曜日までの予定。

出勤時のスーツを4着用意して、

ベッド上に並べて、

ワイシャツとネクタイを

色々と、

合わせてみる。

で、

靴も。

まぁ、こんなモンだと。

帽子は黒のボルサリーノのハットを。

そう云えば、

麻生太郎氏もボルサリーノ党でしたが、

少々、

人相が違うので、

観え方は全く違うと、

思っているのは私だけでしょうか?