日別アーカイブ: 2018年4月5日

本音

どの職業でも同じだと思います。

が、

人の身体を与る私らの職業は、

余計に、

誠実であることが何よりだと。

私の年齢になりますと、

ベテランと呼ばれる経験は一応あるんでしょうが、

まだまだ判らないことが多々あるモノです。

手当てをして、

その反応を診て、

判断し直すことも多々あります。

先日、

師匠がポツリと本音を。

例えば、

胃がんの患者さんが、

手術が終わってから、

医師に対して、

先生、手術したから、

もう癌になりませんよね!

そんな事は言わないよな。

でも、

歯科には、

先生、もう治療したから、

絶対に大丈夫ですよね!

そう違和感なく、

平気で言うわな。

歯科ってのは、

報われないわな。

誠実に治療に取り組んできたからこそ、

先の先まで、

読める眼を身につけて。

判れば判るほど、

迷いや、

戸惑う機会もあるのです。

これは、

正直な言葉だと思います。

だからこそ、

誠実さだけが、

絶対的に変わってはならないのだと。

噛み合わせ

一般の方には信じられないかもしれません。

が、

【噛み合わせ】の理論には

様々な考え方があり、

この考え方の違いにて、

治療のアプローチは全く異なります。

科学的な検証方法は、

私が医局時代に学んだものより、

大きく進歩はしています。

しかし、

人の噛み合わせの複雑さは、

進歩する科学でも、

まだまだ検証できていないのです。

それでも、

私ら歯科医師は【噛み合わせ】から

避けては治療できません。

ですから、

毎日の診療の中で、

噛み合わせのルールを模索しながら、

と云うのが現実なのです。