日別アーカイブ: 2018年5月31日

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市井のシガナイ開業歯科医師であった私が

様々な事情にて、

母校の附属病院の総合診療科の

臨床教授になってしまいました。

単なる歯のオタクでは済まなくなりました。

この重圧は、

業界人なら、

よく判って頂けると思います。

公人となった訳で、

治療を行うにしても、

単なる私の【勘働き】だからでは済まなくなりました。

治療の各ステップ・ステップにおいても、

学問的確かな根拠が必要不可欠となりました。

それが教授と云う職責の重さです。

併せて、

治療費用についても

その概要を報せることも私の立場では

当然のことと言えましょう。

症例の呈示については、

徐々に増やす積もりです。

単に綺麗な症例と云うよりも

長年の風雪に耐えた症例をと考えています。

コンポジットレジンインレーとダイレクトボンディング修復

コンポジットレジンインレーです。

虫歯治療の1方法ですが、

私は全く、この治療を行いません。

何故って?

このような悲惨な状態に早期に至るからです。

虫歯を削ったあとに、

歯型を採って、

模型上で、

歯科技工士さんが、

コンポジットレジンを使って詰め物であるインレーを製作します。

この製作物をセメントで歯にくっつけるんです。

経時的に、

インレーと歯の境目の希薄な部分が、

捲れるように、

折れます。

また、

セメントの変色や溶出が起こり、

詰め物と歯の間に段差が出来て、

新たな虫歯の原因となります。

この症例のように、

インレー本体が、

削られた歯の穴の内部で

折れる場合もあります。

次の写真は、

同部をダイレクトボンディング修復した所見です。

セメントを全く使わず、

ラバーダム防湿環境にて、

無菌的に詰め作業を行います。

歯の形態の彫刻は、

私ら歯科医師が行わなければなりません。

手間はかかりますが、

安全、安心かつ、

歯質保全の見地からも

虫歯治療の最適治療方法だと思います。