日別アーカイブ: 2018年6月6日

愛校精神

早慶や東大の卒業生ならば当たり前ナンでしょう。

日本歯科大学は私立の単科大学に過ぎません。

ソレも、

歯科医師過剰の影響をモロに受け、

理系の受験生からソッポ向かれた感のある歯学部です。

偏差値も私らが受験生の頃から比べると、

20も低くなって眼も当てられない昨今ですが。

ただ、

私らは逆の発想をしています。

こんな時代にあっても、

歯科医学を志してくれることに、

驚きと安堵と感謝。

そんな若人を、

大切に教育したいと。

そもそも歯科医学と云う学問を志すに、

お金儲けができるから、

ステータスが高いからなど、

もっての外だと。

歯は地味な器官です。

命への直接的な影響もない。

そんな歯に、

生涯を捧げる人間も大勢居るんです。

日本歯科大学の人間は、

歯科会でも独特の匂いを持っています。

自主独立の建学の精神は100年以上経った今でも、

文科省からの助成金を1銭も受け取っていない

唯一の大学です。

自前で、

わが国最大の卒業生を送り出してきたと云う自負、

学長先生をトップに、

一糸乱れぬ行動を採れるのは、

歯学を創ってきた学校であることの証です。

私も此処の門下生である事が支えとなり、

此処の教官である事が誇りとなり、

患者さんの治療を根拠を持ってできているんです。

他校出身の歯科医師には解らない匂いでしょうね。

普通でないことを当たり前のように

私の診療所は健康保険の治療を行っていません。

と云うと、

高額な歯医者!

って、

思われるでしょう。

ある面、

そうかもしれません。

だから、

私は万全の体制で患者さんをお迎えしています。

でも、

よ~く思い出して下さいね。

歯科医院に受診した際に、

健康保険の治療ではココまでしかできません。

健康保険は利きませんが、

コチラの治療の方が良いですよ!

って、

当たり前のように、

自費治療を薦められた経験はありませんか?

ねっ!

そうでしょ!

結局は高い治療を薦めらレるんです。

私は【物売り】ではありません。

歯を長持ちさせたい。

噛める入れ歯を造って差し上げたい。

長持ちするインプラント治療を安全に施したい。

患者さんのプライバシーに配慮したい。

患者さんとシッカリ関わりたい。

ユックリとリラックスして診察したい。

そんなところで、

1日に数人だけの、

患者さんだけに。

今、歯磨きの練習段階の患者さんです。

無論、

私の為した治療ではありません。

が、

間違いなく、

歯科医師による治療を受けています。

健康保険取り扱いの利かない治療ばかりですね。

これで本当に良いんですか?

当然ですが、

患者さんは治療して失敗だったと感じていらっしゃる。

全てのクラウンを外さなきゃなんない。

根管治療も全部1から。

歯周外科も必須。

部分的にはインプラントも必要でしょう。

噛み合わせもメチャクチャですね。

これも、

丁寧に、

この患者さん本来の噛む位置を探さなきゃなんない。

大変な症例ですよ。

こういう患者さんが後を絶ちません。

色んな地方からいらっしゃる。

私にとって歯科治療は商売ではありません。

私の人生そのものです。

こういう悲惨な状態にならないために、

初期の虫歯や、

生きている歯に対しては、

最小限の削除で、

ダイレクトボンディング修復。

ラバーダム防湿も必須。

よほどの理由がない限りは、

クラウンを被せない治療。

歯を殺さず、

神経を取らない治療。

普通でないことを

当たり前に行う。

私はそこに徹底的に重きを置いています。