日別アーカイブ: 2018年6月16日

インプラントセンター

先のブログにてご覧頂いた症例は、

全く歯を抜く必要などないのです。

抜いてインプラントしたかったのでしょうか?

私の診療所が高松インプラントセンターを標榜し、

27年は経過したように思います。

いくらインプラントセンターが、

インプラントをする診療所だといっても、

インプラントの必要のない、

歯を残せる場合は、

精一杯、

歯の手当てに尽くします。

それが医療ってモンじゃないでしょうか?

そんなに簡単に歯を抜いてはイケマセン!

41歳の女性です。

すがる様な表情で、

私の診療所へとお越しになられました。

一番奥の歯は折れてるから抜歯!

その手前も膿んでるから抜歯!

と云う診断を受け、

私の診療所へと転院されてお越しになられたのです。

レントゲン写真です。

私の診療所はデジタルレントゲン写真を採用していません。

暗室にて、

故 浅見保子先生から指導された現像環境を

ひたすら守り、

画像診断の重さを、

とても大切に考えています。

フィルムの写真をスマホで撮影したモノを

お見せすることしか出来ません。

私は全てがアナログ派ですので、

ご容赦下さい。

で、

その患者さんのレントゲン写真です。

1番奥の歯は折れそうですが、

折れてません。

何故なら、

クラウンと金属土台を、

注意深く除去して、

マイクロスコープで確認しました。

手前の歯が膿んでいる?

この歯は生きています。

抜く処か、

神経を取る必要もありません。

奥歯が腫れた訳ですか?

土台を入れる際に、

歯を削りますが、

削り過ぎて、

歯の底に、

ドリルで穿孔したのでしょうね!

このアクシデントは、

クラウンを入れた時から痛かったと云う

患者さんの記憶からも明らかです。

治療ですか?

丁寧な根管治療と、

穿孔部分を、

MTAセメントにて補修すれば、

充分に、

この歯は患者さんの人生と共に生きてゆけるでしょう。