月別アーカイブ: 2018年11月

噛みしめながら生きるということ

総入れ歯の患者さんの、

奥歯の所見です。

私は好んで、

入れ歯の噛む面に、

極力に見えないように、

金属を使用しています。

光っている部分が見えますか?

シッカリと、

上下の奥歯を噛みしめている部分が、

互いに研磨して、

光って見えるんです。

総入れ歯だって、

シッカリと、

ナンでも噛めるんですよ!

それと、

食いしばって、

みんな頑張ってるんです。

歯は情念を顕すのです。 Continue reading

根管治療

根管治療が多いのは、

悲しい事ですね。

大学での学生教育では、

キチンと教えているんですよ。

でも、

相変わらず、

根管治療のレベルが向上したとは

決して思えない歯科業界。

大学で教えられたことを、

丁寧に、

丁寧に。

それだけでも、

随分と違いますのに。

私はニッケルチタンは使いません。

機械を使った効率的な根管治療など、

私は信用していません。

根管の解剖学的な複雑さを考えれば、

丁寧な手仕事に勝るモノはないと、

私は、

そう信じているからです。

昔からジッペラー社のリーマー、ファイルという器具を

変わらず使い続けています。

新しいモノが、

優れているとは

思えないのです。

仕事の意味

先週の新潟行き前後から、

私は大きな波の上の

サーファーのような境遇です。

あらゆる面での仕事が多い!

この筆マメな私が、

毎日1編はと決めていたブログの更新が

できないくらいですもの。

この間、

日本歯科大学の藤井学部長との雑談の折に、

三枝さんって、

大学の仕事ってどう思ってやってくれてます?

恐らく、

マヌケ顔で答えたと思います。

そんなこと決まってるんじゃないですか?

全ては患者さんのために。

全ては学生のために。

私は単純ですから。

それしか考えてませんが。

学部長ですか?

そうですよね!

私らは、

二人して、

本当に、

そう思ってるんです。

私の診療所の治療も同じです。

ただ、

患者さんのために。

それ以外、

難しいことなど、

全く考えていません。

心の余裕

グリーン車の空いた座席空間を

贅沢に使うって、

心に余裕が生まれますから、

私は安上がりの性分ですね。

駅弁をかたづけて、

洗面所に歯磨きへと。

さて読書でもと、

思っていた頃に、

ちょうど車内販売のカートが。

熱い珈琲でも、

そんな気分になって、

ホットお願いします。

お砂糖、ミルクはいかがなさいますか?

の声に、

思わず、

販売員の顔を見上げたのです。

声色が実に良かった。

視界に入ったお嬢さんを視て、

引き続き驚いたのです。

で、

私は甘党なのでと返すと、

では、

お砂糖は3つに致しましょうか?

おいおい、

それじゃ糖尿病になるじゃない。

2つで、ミルクは1つ。

そんな会話から、

ニコニコ顔のお嬢さんに、

朝から美人とは、

今日は気分爽快だね!

一昔前の国鉄時代の新幹線の車内販売員だったら、

とてもとても考えられませんね。

髭の生えている女性みたいな

力もち間違いなしの

オバチャンが定番でしたもの。

いやいや時代は変わったモノですね。

変わったと言えば、

当の私も

そうかもしれません。

喫茶店のウェイトレス嬢や、

コンビニの店員嬢、

何気ない関わりの中で、

綺麗な女性を観ると、

スルリと、

お綺麗ですねと、

心の底から言えるようになったのです。

傍で聞く愚息から、

父ちゃん、

今更ナンパかい?

こういう輩を未熟者の助平と云うのです。

私自身に、

全く下心が無いから、

心の評価が、

言葉として発するのです。

新潟駅ゆき上越新幹線から

昨日は午前中いっぱいで診療を終えて上京。

午後の7時半の

ホテルのロビーにて

某インプラントメーカーの社長との待ち合わせまで

小一時間ほど。

部屋にて、

少々、

休息を。

右肩に強い痛みがあり、

鎮痛剤を。

今日の根管治療が痛みの原因だと。

根管内に折れたファイルという器具を

マイクロスコープを視ながら、

2時間ほど費やして

ナンとか、

無事に除去できました。

元来短気な私ですが、

治療に関しては、

自分でも驚くほどに

粘い質。

他人からよく聞かれるんです。

よく、

そんなに、

粘い治療に疲れませんか?

ストレスは?

当の私は、

目の前の異常事態の鎮火に夢中で、

色んなこと、

例えば、

手を変え品を変えてって云う類でしょうか?

治療以外に頭の中は、

全く雑念はありません。

但し、

細か仕事が年々、

上へ上へと、

キリがなくなってきたように思います。

手先が、

自分の身体の一部ではなくなってきているような気がします。

が、

歳をとりました。

治療の最中から、

激痛が、

肩と右腕の交差する部分に

電気が流れるように走ります。

根管治療は歯科医師の責務です。

でも、

心の内で、

少々、

不安感がもたげています。

いつまで出来るのだろうかと。

そんな不安感から、

この頃は、

心とからだを傷めることから

身をかわすことを

少し少しですが、

始めました。

診療以外のことでは、

嫌なモノは観ない。

近寄らない。

関わらない。

考えない。

今は、

まだこの程度のレベルですが、

これは考えようによっては、

まだ卓越した強い精神力を持つ

医師には絶対に必要な

基本的性格が、

私自身には、

未熟で、

育っていないことの証だと、

自己採点しています。

メーカーとの打ち合わせは、

ロビーの喫茶にて1時間少々で終えて、

早々に部屋に戻って、

日頃の疲れを癒すというよりも、

ひたすら右腕の手当てに勤しんでいました。

習慣ほど恐いモノはありません。

いつも通り、

早朝に起床。

最近、

ドクター.オスラーの講義録にハマッテいます。

よせば良いのに、

身近な鞄の中は、

この分厚い著作と、

これまた分厚い、

内藤正裕師匠から贈られた聖書。

そして、

カトリックの祈りの小冊子。

この3冊の書籍は、

今の私の精神的支えとなっています。

窓越しの外は真っ暗闇。

祈りを捧げて、

2時間ほど読書。

午前5時にチェックアウトし、

肌寒くなりましたね。

駅目指して、

ちょうど眠りから覚め、

重い腰をあげて活動し始めた大東京の

ビルの谷間を歩いています。

新潟への始発は午前6時8分発の

とき301号。

これも、

この4月からの恒例行事となりました。

で、

駅弁。

以前から気になっていた

【東京弁当】を購入。

最近では、

野菜の煮付けから、

先に箸をつけるようになったのも、

歳感じます。

新潟駅着は、

8時13分。

今朝は、

9時半スタートの手術から始まり、

午後の6時30分からの、

医員への臨床講義。

8時頃には終わるでしょうか?

その後は、

研究の進行状況の確認と、

ホテルへ入っての

コンビニ弁当が、

東京弁当の次に摂る食事になるでしょう。

本当に歯で困った患者さんのための歯科医院

アレコレご注文の多い患者さんも

確かに、

お越しになられます。

理に適っている難しいハードルは、

私は知恵を搾って、

工夫を駆使して、

誠実に、

患者さんに喜んで頂きたいと、

精進します。

ほとんど、

良いゴールを迎えることで、

安堵する日々です。

が、

中には、

ご自身の病状を知ってても、

絶対に治せ!

のような態度で、

あるいは、

困った時には、

先生、全面的にお委せしますから助けて下さい!

で、

治療が進んで、

ご自身でも、

もう大丈夫だ!

内心で安心したのでしょう。

その途端に、

治療費用が高い!

はぁ?って方も

極々、

たまに、

私の診療所に紛れ込んでお越しになられます。

最初の私は丸くなりましたよ。

ともかく、

診療は一生懸命、

誰隔てなく、

誠実に対応します。

マイクロスコープを使っての根管治療です。

右肩を傷めるので、

現在、

色んなメーカーのご協力にて、

腕を支える椅子を、

アレコレ試しています。

修復処置の際の、

顎機能検査。

これも私のルーチンワークです。

昨日の新しい患者さんです。

これはなかなかの難症例ですね。

そんな多忙な毎日で、

本当に歯を大切にして下さる、

そんな患者さんを最優先で、

私は予約を優先し、

その辺りは、

私は医師ですから、

来た順番で、

先に診療する流儀ではありません。

私は本当に歯を大切にして下さる患者さんのために、

余生を費やす積もりですので。

ダイレクトボンディング修復でストレス解消

昨日も多忙でした。

午前と夕刻に、

大きな手術。

いつまで経っても、

メスを持つのには、

大きな負荷が、

精神的にかかります。

そんな時には、

ダイレクトボンディング修復がモッテコイなのです。

術前です。

金属の詰め物が、

ナンでもカンでも悪い訳ではありません。

色が白けりゃ良いってモンでもありません。

が、

この修復物はイケマセン!

形態も悪けりゃ、

詰め物の境目も適合していない。

序でに、

ここまで雑な手当てだとすりゃ、

詰め物の下には、

恐らく、

虫歯の取り残しも在るでしょう。

で、

金属の詰め物を取り除いて、

急いで、

ラバーダム防湿。

黒い部分は、

慢性う蝕か、

金属による変色か定かではありませんので、

う蝕検知液にてチェック!

神経に近い処は、

MTAセメントの改良型で保護。

いよいよマテリアルを盛り上げる前準備です。

隣の歯との間に、

壁を設置します。

この壁に、

程よいカーブを帯びた形態を施すのが、

腕の見せ所です。

エナメル質に対して、

リン酸処理を行います。

素材は、

針のように尖った道具を好んで使用しています。

で、

完成。

治療の間、

夢中で、

歯と向き合っていますので、

雑念などありません。

在るのは、

ルンルン気分だけなんです。

男は仕事が1番

母校での仕事と、

私の診療所での仕事を

掛け持ちしていますので、

行ったり、

来たりと言うのが、

これからも続くようです。

ですから、

世間でいう処の、

祝祭日はもとより、

日曜日も午後からは診療するようになりました。

昨日のミサのあと、

神父さんが、

声をかけて下さいました。

良い顔になってますよ。

男は仕事が1番ですね。

 

私にとってのハロウィン

つい先日のこと。

街の通りを

奇妙な出で立ちの若者たちの集団が

闊歩している姿に、

そう言えば、

ハロウィンだったなと。

彼らは、

ハロウィンの意味合いを知ってるのでしょうか?

私にとってのハロウィンは、

初めての子供を授かった日です。

満天の星輝く、

越後新潟市にて、

娘は生を受けました。

平成2年の、

ちょうど、

博士論文提出直前の頃でした。

人生の主人公は、

あなた自身なのだから。

父は、

いつでも見守って

応援しています。

歯の治療の奥深さ

私の歯科治療においては、

【仮歯】を重要視しています。

最終修復物に模倣させて造った歯を

あえて、

使って頂くことで、

将来に起こり得るトラブルを予想出来るのです。

奥から2番目の大臼歯が、

仮歯です。

前後の歯のバランスが悪いですね。

他医院にて、

コンポジットレジン修復が施されていますね。

チョコッと治療し直しましょう。

ラバーダム防湿は、

歯科治療の必需処置。

ラバーダム防湿なくして

無菌的治療はできません。

私は多数歯露出法のラバーダム防湿を好んでいます。

周囲組織とのバランスが良く観えるからです。

この際に、

無くてはならないモノがあるんです。

日本歯科大学新潟式ラバーダムパンチ.テンプレートです。

新潟校の歯科保存学教室第2講座初代教授である

加藤嘉郎先生の御考案の道具です。

これは非常に使い勝手が良いですね!

が、

四半期降りに、

新潟病院の診療科で仕事をする事になって、

びっくり仰天!

誰もお使いになっておられない。

私は、

この道具はとても良いモンだと思っています。

で、

ダイレクトボンディング修復。

真ん中の歯が仮歯です。

両サイドが、

ダイレクトボンディング修復。

これで綺麗に上の奥歯と、

噛み合う事ができますね!

私がセラミッククラウン修復を行う時には、

仮歯を使っての疲労試験を行ったり、

前後上下の歯とのバランスを鑑みたり、

前準備が沢山あるんですよ。