日別アーカイブ: 2018年12月3日

チョッと生意気ですみません

1本、

歯の先端が欠けていますが、

この歯を観て頂きたい訳ではありません。

写真に映るこれらの歯は

ほぼセラミック.ベニア修復です。

既に16年は経過しています。

歯の表面を、

薄く貝殻状に削って、

セラミックのシェルを

接着剤にて、

歯のエナメル質と一体化させる治療です。

先端が欠けた歯の

向かって左側のシェルが、

外れて壊れてしまったのです。

で、

ダイレクトボンディング修復にて。

口腔内で、

私がマテリアルを直接

盛り上げて、

歯を造りました。

どうでしょう?

珍しい歯科医院

先日、

新患でお越しになられた女性患者さんは

税理士の先生でした。

で、

完全自費治療の歯科医院で、

これだけ新患が多いのはスゴい!ですねと。

私ですか?

私も、

同じ心境です。

それだけ、

健康保険診療取り扱いの歯科医院が

本当に患者さんが歯で困った時には、

信用を失いかけてるってことでしょう。

どのジャンルにも言えることですが、

たった1つだけの存在になる勇気がなければ、

夢も目標も、

絶対に叶えることは出来ないでしょう。

勇気さへ在れば、

辛くても、

苦しくても、

継続して、

頑張って、

踏ん張って、

道を誤ることはありません。

私は歯が好きで、好きでたまりません。

ですから、

こ難しいことなど、

考えません。

全ては歯の番人であることに。

祈り

昨日は久しぶりに、

司教さまが、

ミサを取り仕切っておられました。

私は司教さまのミサでの、

表情なり所作が好きです。

私の仕事に於いても、

同じことが言えるのだと思います。

絶対的な安心感と安定感。

患者さんに伝わるように、

患者さんが感じて下さるように、

私ら医療人は、

自分造りに気をつけて

暮らしをと。

今から入学試験の季節を迎えます。

少年たちは、

不安と希望に満ちた日々を過ごしているでしょう。

ソレを見守るご両親。

心中察することができます。

私ら医療職の人間は、

正に同じ心境にて、

患者さんの診療に与っています。

神さまの御子である幼いイエスさまを抱いた

この世でのイエスさまの父である聖ヨゼフ。

ルーブル美術館にある

画家ラ.トゥールの描いた聖ヨゼフと幼いイエスさま。

私の診療室の入り口の

師匠である内藤正裕先生のお婆ちゃんの描いた聖ヨゼフ。

さまざまな眼で、

私たちに祈りを捧げて下さっておられます。

私がカトリック信仰の道を

最後の選択の道としたのは、

歯の番人であることに、

生涯を捧げたからです。

若い歯科医師や、

有名になりたいだけの野心家の歯科医師、

経営者としての歯科医師の方には、

変人扱いされても

一向に構いません。

私にとって歯は、

生き方の

誠に清々しい道しるべでありました。

歯科大学の門を叩いてからの時間は

既に私には残されていません。

大切に、

大切に、

丁寧に、

丁寧に、

手当てを尽くす。

その上で、

患者さんと云う人の心に

染み渡ってゆくような歯科医師になれますように。

これが私の日々の祈りです。