月別アーカイブ: 2019年1月

私の好きな新潟

高倉健さんの映画なんか観てても、

雪国って、

本当に良い感じですよね。

大俳優の演技と雪がマッチしてて。

私も新潟と縁が深いモンで、

雪国への憧れが、

特別な感情があるんです。

が、

身体が四国仕様になったのでしょうか?

四国に暮らす人々は、

天気予報の各地の気温からの、

四国と新潟との気温差ってのを、

僅か2~3度でしかないことから、

四国でも冬は寒いモンだと。

イヤハヤ、

私たちは本当に恵まれた地域に暮らしています。

引退した後は、

晩年には絶対に新潟市内の、

それも、

窓から萬代橋の見えるマンションで、

毎朝、

決まった道順で散歩して、

決まった喫茶店でモーニングを摂り、

その後、

図書館で読書して、

本町市場で食材を買い求め、

自宅にて、

日本海の味を楽しもうと。

そんな秘かな楽しみがあったのです。

が、

その本町市場も、

人情横丁も、

無くなるとの話し。

私の好きな古町の三越も、

今年いっぱいで撤退だとか。

新潟弁で、

どういんだ!

私の好きな新潟が消えつつあります。

と共に、

寒いのはイヤだ!

引退後に、

南国に移住する方々を

良く存じ上げてきました。

埋もれるほどの雪、雪、雪の中、

敬礼する高倉健さんのようには

絶対に無理だと、

石油ストーブの前にくっつく私は、

暖かい地域に暮らすことに

そんなことを考え始めたのです。

それにしても、

新潟の良さが消えてゆくことに、

儚さを隠せなく、

本町市場と人情横丁の、

百貨店のない古町、

気づいほしい、

もったいない新潟だなぁと。

身近な人って気づかないのでしょうか?

金沢にはない味わいを

もったいないと。

患者さんとの関わり方

先ほど、

78歳の女性患者さんに

インプラント治療の

第2次外科処置を行いました。

本来は、

昨年の11月に行う予定でした。

その際に、

緊張しきった患者さんに、

今日はやめて、

一緒にお茶しましょうと。

高齢者に対する治療の大原則は、

ストレスをかけないことですから。

で、

前回お越しになられた際に、

次回は先に進めましょうとだけ。

手術のしの字も言いませんでした。

言えば、

恐らく2~3週間ほど前から、

お腹の具合が悪くなる事が判ってましたので。

診療チェアに横たわる前に、

あれっ?

今日は補聴器をお忘れですか?

などと言った雑談から入り、

診療チェアを静かに倒し、

顎の関節の触診を

いつものように行い、

秘かに準備した麻酔注射を。

チェアを起こして

うがいを。

ご本人は、

エッ?

まだ良く判っていない様子。

再び、

麻酔を足す際に、

薄目を開ける患者さん。

麻酔が終わるや否や、

先生、何をされるん?

○○さん、

襲いかかる事はありませんよ。

で、

二人して爆笑したのです。

処置はササッと終わり、

縫合を終えたあと、

んもう!

先生にヤラレタわ!

でも、

知らなくて良かった!

知ってたら、

眠れなかったわ!

このような

医師と患者さんとの関わり方って、

通常では成り立たないと思います。

でも、

これが上手く機能するのが、

私ら医師の常日頃の所作だと思います。

また、

これが成り立つから、

私の診療所は、

他の歯科医院との競合に

関係なく、

患者さんが途絶える事がないのだと思います。

部分入れ歯

ますますお元気な超高齢者が増えています。

見習う処大きいと。

そんな関係から、

部分入れ歯を造る機会も増えました。

その際に、

入れ歯の留め金を引っ掛ける歯の細工をします。

私は人工歯を加工することが多いです。

その人工歯を造る際に、

予め部分入れ歯の設計を組み込み、

人工歯の 直接上で、

入れ歯の細工を施します。

入れ歯の粘膜部分は、

これから直接、

圧を掛けて歯型採りします。

ややこしいでしょう。

でも、

結果は良好ですよ!

我慢くらべ

おいおい買ってくるなよ!

診療の合間に、

疲労回復手段として、

甘党の私は、

どら焼きを食べるンが習慣になっていたのです。

主治医から、

間食はチーズにしてくださいね!

それからと云うもの、

妙な気持ちで、

チーズをかじっていたのです。

でも、

物足りない。

日に日に、

饅頭への想いが募ります。

そのような中、

事務室のテーブルの上に。

ご覧の通り。

ジッと見つめる私は愚かでしょうか?

私は仕事柄、

食事指導することが度々。

我慢、我慢。

でも、

ソコまでするか!

後輩との関わり

昨年の7月に肩を傷め、

と云うよりも、

痛みを自覚し、

手当てに四苦八苦。

身体を労るキッカケになりました。

母校の1年後輩の

麻酔科の大橋準教授。

上司の藤井教授が学部長であるため、

臨床でのトップは大橋先生が頑張っている姿を

常々、

応援して観ていました。

学生時代から、

馴染みの喫茶店のカウンターで、

並んで、

そんな関係からです。

この間、

大学病院の廊下ですれ違いざまに、

おう大橋ぃ~、

肩が痛くて堪らんでよ。

それに対して、

後でお呼びしますから、

外科の外来にお越し下さいと。

で、

夕刻、

総合診療科の内線で呼ばれ、

2階の外科外来へと。

診療が終わった後のガランとした

馴染みのない診療室って恐いですよ。

ソコに、

お相撲さんのような大橋先生が

ニコニコして。

で、

敏感になっている私の頸から肩周辺を、

大きなキャッチャーミットのような掌で、

相当長い間、

さすって、さすって。

先生、

念を押しときますよ。

頸の骨の位置異常は絶対にありません。

私も日本歯科大学の麻酔学の流れるを汲む人間ですから!

この台詞を言われたら、

妙に納得するモンです。

で、

○○筋、○○筋の凝りです。

特異的な姿勢の連続からです。

職業病!

その後、

うつむせになる私。

大橋先生は針を私の身体へと。

先輩くらいですよ!

私がこんなことするのは。

お~い、大橋ぃ~!

ソコは痛い処じゃないんだがぁ~!

良いんですよ!

先生の痛い処は、

触り過ぎで炎症があるんですよ!

先生の凝りの基は、

ソコじゃありません!

黙って居りナせぃ!

そう言われても、

私は動けませんが。

で、

はいお終い。

絶対に冷やさないように。

毎日仕事が終わったら温める事!

そうそう、

今夜は肩がググんと重いですよ!

判りました?

そうなんだ大橋ぃ~!

医局に戻って、

あらっ不思議!

痛くありません。

大橋って名医かも!

能天気な私は、

その夜は、

誘われ大勢と料理屋へと。

私は酒は控えましたんで、

料理だけ楽しみました。

その後、

ホテルに帰った辺りから、

右肩全体に、

押しつけられるような、

圧迫感のような、

痛みのような。

大橋ぃ~大丈夫だろうな~!

本当に我が儘な私です。

翌朝、

痛みは消えて、

私は大橋先生の凄さに尊敬の念を抱いたのです。

わざわざ麻酔科の医局へと出向き、

大橋ぃ~!

先生、その語尾を伸ばすのは恥ずかしいから。

大橋だけでお願いします。

そんなモンはどうでも宜しい。

痛くないんじゃ。

すると、

大橋先生の指先が

私の肩のピンポイントをブスリ!

ギャァ~!

先生!お静かに!

くれぐれも先生は偉い人なんですからねっ!

そんなこと言われても大橋ぃ~!

また語尾を伸ばす~。

でも、

ソコが先生のアキレス腱。

お灸したり、

温めたり。

ソコを酷使しないような工夫してください!

以降、

私は診療姿勢を思案中ナノです。

それにしても、

私の母校の人材は大丈夫のようです。

 

古典的治療にこそ

根管充填の際の、

私のキャビネットの上の状況です。

歯科医師なら判るでしょうし、

歯科医師だからこそ、

え~!

この根管充填方法は

最新のテクニックではありません。

ドクター・グロスマン、

ドクター・イングルの時代からの

とても古典的治療方法です。

MTAセメントですか?

この症例には適応していないと

私は診断したのです。

それと、

セメントを練るガラス練板とステンレスのヘラ。

完全滅菌済みです。

使い捨ての紙のなんかじゃありませんよ。

根管治療と原則!

無菌的治療の徹底と実行。

もちろんセメントも滅菌済みです。

どうやってするの?

企業秘密とでも言っておきましょうか。

圧倒的な治療クオリティを

ですから、

私は毎日を患者さんの診療に従事できるんです。

何故って?

この処、

治療に追われています。

根管治療が多いですね。

根管治療が終われば、

歯根破折を防止する手当てに専念します。

それが終われば、

歯周ポケットが生じないような手当て。

その後に、

歯冠形成を丁寧に。

それが終われば、

正確な歯型採り。

それが終われば、

精密な噛み合わせを再現する手当て。

その後に、

審美的な手当てを。

私の日常は、

その繰り返しです。

新しい患者さんが、

このご時世ですが、

途絶える事はありません。

【本当に困った時の歯科医院】は

現状では機能しているようです。

だからこそ、

私は自己管理を徹底できてるんだと思います。

 

自己管理

土曜日はお休みを頂き、

大雪警報と云う四国らしくない天候の中を、

高速道路を使わず、

塩江街道を

徳島県脇町を目指して、

四輪駆動を走らせたのです。

うっすりと白い世界。

川沿いの細い路。

でも、

ある面、

新鮮な気持ちになりました。

70半ばの御母堂が院長先生で、

40過ぎのご令嬢が週末を受け持つ

脇町に在る内科のクリックへと。

お二人方とも私の患者さんです。

治療を通じて、

この先生になら、

自分の身体を全面的に任せられると思ったのです。

第三者の目で、

自己管理を徹底しようと。

で、

本当に良かったと思いました。

採血の際、

ご令嬢が注射を手にし、

瞬間的に、

お母さん先生の名を呼び、

両手で、

注射の反対側の手を握って貰う

あかんたれ、

甘えん坊の私です。

正直、

手術を何万症例と執刀した私ですが、

恐がりだからこそ、

慎重にしてきたんです。

帰り私に、

カレーライスは駄目ですよ。

玉ねぎと人参以外は、

栄養素的には同じですからね。

お饅頭も控えて、

チーズにしてください。

はーあ。

今日の月曜日のお昼過ぎ。

ご令嬢先生がわざわざ私の診療所へと。

土曜日の夜と日曜日の検便を取りにへと。

本当にありがたいことです。

先生、もっと水分多く摂ってねと。

イヤハヤ常々、

私が患者さんへ云う台詞。

毎月1度は必ず、

私はお休みを頂いて、

健康管理をと。

今日の新患の患者さんからも、

先生には元気でいて頂かないと。

なんだか、

私の身体の中のエネルギーは

圧倒的なマグマのような威力があると

自信過剰でいたんですが、

よーし、

頑張るぞと、

ますます調子にのる自分を感じたのです。

 

携帯電話のない生活

開業医ですから、

時間的拘束が大きいのは、

仕方ないのです。

携帯電話、

そして、

最近新調した遠視矯正用の眼鏡は、

どうにもこうにも、

見つかりません。

やっと時間をつくって、

お巡りさんに紛失届を出したのです。

電話屋さん処へは、

診療が遅くまでありますから、

未だに行けていません。

昨夜やっと、

眼鏡の方は作りかえたと云う具合です。

そもそも自分が遠視だと云うことも

最近まで知りませんでした。

だって、

治療は、

マイクロスコープとルーペ、

老眼鏡で。

読者、執筆は老眼鏡。

普段の生活は、

意図的に眼を使わないように

気をつけていましたから。

見ない、見たくない、

心して、

そうしていました。

ですから、

遠視矯正用の眼鏡をかけた時は、

本当に楽と云う事を実感しました。

昔、

考え事しながら歩いていて、

手にした小さな鞄が、

気がついたら、

手からなくなっていた事がありました。

その性格が、

未だに治っていないのです。

ただ、

携帯電話が無いって、

案外と、

良いんですよ。

まぁいいっか、

後にしようって気持ちになるんです。

何故そんなまわりクドイ話しをって、

これは、

ラバーダム防湿法に使う

ラバーダムシートに孔を開けている処です。

毎日いったい何枚のシートを使うんでしょう。

歯科医師の1日って、

本当にマメで、

細か作業の連続であって、

仕事だけで終わってしまうんですよ。

何処にも行けません。

診療室に根をはった植物みたいなモンです。

先ほどまで手術。

これからは、

マイクロスコープを使っての根管治療。

プロテインと牛乳。

ステーキと云う生活って、

ヤッパリ体力向上に良いんですよ。

治療の際のエネルギーが全然違います。

携帯電話が未だありませんが、

バリバリやってます。

どうかご安心下さい。

 

 

インプラントのトラブル・スクリューの破損

【本当に困った時の歯科医院】を標榜しているので、

仕方ないのです。

歯で困った方が、

すがるような表情で、

お越しになります。

インプラントとクラウンを連結する

アバットメントと云う部品のネジが折れた方が来られました。

ルーペで診ると、

インプラントの奥底に

折れたネジの残骸が。

外れたクラウンとアバットメントはくっついて、

ネジがポキンと折れて、

患者さんは慌てて歯科医院へと。

担当した歯科医師も慌てたんでしょうね。

ネジが折れる前に、

ネジは緩みますから、

クラウンがカタカタする感じが

通常はするもんです。

また、

メンテナンスの際に、

噛み合わせの微調整は必須です。

まぁ、

後に祭りですが。

私ですか?

状況は判りました。

無論、

お取りしますよ。

来週の○曜日の○時と云う事で。

いえいえ、

特種な器具を準備する訳ではありません。

それからの1週間、

私は朝に昼に夜に、

牛乳にプロテイン。

シッカリと朝飯。

昼もシッカリ。

夜はタップリ野菜にステーキ。

で、

睡眠薬を使ってでも、

爆睡状態に。

そうそう、

寝る2時間まえに、

39度の入浴をゆっくりと。

身体と精神を仕上げるんです。

いよいよ、

その日がきました。

こういう場合には

マイクロスコープは使いません。

カール・ツァイスの8倍のルーペで勝負です。

どうやって取るのかって?

探針1本ですよ。

へっ!

探針ですか?

そう。

折れた金属の断面って、

ツルツルではありません。

ザラザラルモンです。

その粗面に、

針を引っ掛けて、

グイグイと、

指先に精神を集中して、

逆回転!

コンクリートの厚い壁を

情熱で突き破るくらいのエネルギーを

手先に集中させるんですよ。

グラッと、

ネジが緩む瞬間が手先の感じます。

あとは、

私の手先がクルクルッと、

勝手に動いてくれるんです。

ポロンと、

ヤッター!

ガッツポーズのあと、

患者さんが両手で、

私の手を握って、

先生ありがとうって。

しかし、

このあとが本当は考え処なんです。

設計を考えなきゃなりません。

頭に閃くまで、

患者さんには、

通っていただきます。