日別アーカイブ: 2019年2月6日

夢求め

ケンタッキーフライドチキンの創業者である

カーネル・サンダース氏のことを知りました。

60歳近くになった頃、

なんとかやっていたレストランが、

新しい国道のルートから外れて営業不振におちいり、

この店を手放さなくてはならない羽目に。

借金を払うと手持ち資金は0。

年金は月々105ドル。

65歳になったサンダース氏に残ったのは、

中古のフォード車と。

フライドチキンの作り方だけだった。

が、

彼は奔走した。

車の中で寝泊まりしながらセールスを続け。

で、

彼はアメリカン・ドリームのヒーローになったのです。

私なんぞは、

まだまだ鼻垂れ小僧!

65歳まで9年もあるではないか!

歯学部の教育が6年。

プラス3年もあれば、

私の時代であれば、

一通りの基本的治療は出来たモノだと。

そのくらい沢山の時間がアルデハないか!

通勤途中のカーネル・サンダース氏のお人形が視界に入る度に、

車中で、

大いに気分が爽快となり、

少年時代に心ワクワクさせてくれた

銭形平次のテーマ曲を、

3番まで高らかに歌うのが、

習慣になってしまったのです。

お~とこ、だったぁらぁ~、

1つにかぁけぇるぅ~。

 

根管治療専門医

私が根管治療を委せるのは、

日本歯科大学の新海保存学教授と江面総合診療科教授です。

両先生は、

オーソドックスで確実な手法を

今でもお使いです。

かくいう私も。

MTAセメントも使いますが、

主はガッタパーチャポイントとキャナルスです。

意外でしょう?

ただ、

絶対に譲れないのは、

ラバ-ダム防湿環境下で、

根管を大きく広く拡大し過ぎず、

絶対に根管の先っぽを破壊しない。

器具が根管の先っぽから飛び出さないこと。

根管の中を徹底的に次亜塩素酸ナトリウムとオキシドールで、

シッカリと、

クドイくらい洗浄すること。

で、

何度も何度も治療を引っ張らない。

1回か2回の処置で片付ける。

これも私らの共通項だと気がつきました。

ニッケルチタンの必要性は全く感じません。

機械よりも、

私の自分の手先の繊細さを信用しています。

この患者さん。

40歳の女性です。

泣いて、泣いて、

初診でお越しになりました。

担当医からの、

このレントゲン写真と、

CT画像を手にしてお越しになりました。

処置の際のレントゲン写真には、

器具が根管の先っぽから、

大きく飛び出して、

根が割れるほどに根管は削られ、

無論、

ラバーダム防湿はしていませんから、

ダダ漏れの中、

根管も根管の先っぽの組織も、

傷つき、

汚染されています。

何のためでしょうか?

緑色のマーカーが

画像の上にイッパイ。

患者さんへの説明のためのマーカーでしょうか?

いったい、

何をどう説明するんでしょう?

泣く患者さん以上に、

歯がオンオンと泣いています。

何故CT撮影の必要性があるのかは、

私には理解できません。

私の心も、

オンオンと泣きたい想いです。

もう根管治療は、

一般歯科から取りあげるべきと思うのは

私が間違いでしょうか?