月別アーカイブ: 2019年5月

時代ですかね?

今日、

歯医者さんの治療をしている時の・出来事です。

チョッと一休みの際に、

その歯科医師がボソッと、

囁きつつ、

先生は・こんな時に・どうなさってる?

と、

問われたのです。

最近、患者さんがインターネット情報から

調べに調べて、

ご自身で診断し、

ご自身で治療方法を決めて、

ソレを当たり前のように・指示して来られるとか。

フムフム。

ソレは私も経験することです。

インターネット情報で調べに調べてと、

私は先に・記載しました。

調べることと、

勉強することは違うんだよと、

私は言いたいのです。

患者さんが知識を高めてくださると、

治療する側の私らは・大いに助かります。

ですから、

そのような場合には、

治療成績はグ~ン!と、

良くなります。

でも、

ソレと、

ごめんなさい。

素人の方と、

プロの間には、

大きな【差異】があるんです。

私は、

私自身の行った検査の結果、

自分自身の5感からの情報しか、

信用していません。

ですから、

患者さんのリクエストは尊重したいと思います。

しかし、

私は患者さんの【手】ではありません。

患者さんに指図されて、

ハイハイ素直にメスなど、

持てる筈ないじゃないですか。

セミプロと社会人リーグ、

ソレとセ・パ両リーグの選手の差以上に、

医療情報を知っていることと、

ソレが本当に、

御自身の状況と一致しているのか、

その判断基準は、

プロだからこそ・できるンですよ。

また、

私は・それほど暇ではありませんから、

その手の面倒さは・ごめんなさい。

私は・そういった類の患者さんの治療は、

お受けしていません。

そんなことを、

その歯科医師に申し上げました。

すると、

その患者さんが歯科医師に言ったンだそうです。

医者は患者を断れないだろっ。

絶句されたそうです。

先生、そういう場合は?

簡単ですよ。

私は名医ではありませんからと

仰れば良いンですよ。

私が麻酔医と歯列矯正医に治療を依頼する際には、

専門家に全面的に委せています。

なぜなら、

私が信頼しているプロだからです。

私は・患者さんが好きです。

患者さんって、

私の患者さんのことです。

私は人間が未熟ですから、

本当に歯のことを大切に考えて下さる方に、

エネルギーを全力投球します。

この間、

私の根管治療をお受けになっている患者さんから、

ズシンと、

伝わってきたのです。

私に全面的に身を預けておられるのを、

実感しながらの・治療でした。

このような患者さんのための主治医であることを

名誉だと感謝しています。

治療する前は、

私の患者さんではありませんから。

私は・匂いって云うンでしょうか?

合わない方は診ない主義ナンで。

 

 

あっという間

朝の1番から、

サイナス・リフトとインプラントの埋入手術を。

小臼歯でしたので、

抜歯即時埋入という私には珍しい方法を選択しました。

午後からは、

インプラント修復の一過程である

メタル・フレームのピックアップ印象です。

上の前歯6本の治療です。

今日も大きな症例で、

あっという間に、

1日が終わりそうです。

メタル・ボンド・セラミック修復の支台歯

これが私の標準的な支台歯形成のデザインです。

ファイバー・ポストは直接法です。

メタル・ボンド・クラウンにて修復する積もりです。

隣の歯と一緒に、

この歯は、

他の歯科医院にて、

オールセラミック・クラウン修復治療をお受けになられていました。

で、

この歯が感染根管の症状を発症したことから、

私が再根管治療をお引き受けしたのです。

根管治療のあと、

修復治療に入った次第です。

私的には、

隣のオールセラミック・クラウン修復も

やり直したかったノですが、

患者さんには・言えませんでした。

チッとも美しくないセラミック修復ですが、

病気ではありませんから。

メタル・ボンド・クラウン修復はオールセラミック・クラウン修復と比較すると、

透明性に欠けます。

が、

隣のオールセラミック・クラウン修復よりは、

私のメタル・ボンド・クラウン修復の方が美しい自信がありましたので、

また、

御費用も、

その方がお安いので、

メタル・ボンド・クラウン修復の利点である、

辺縁封鎖性の良さと適合性の良さを、

この歯に対しては・自信を持って治療できました。

歯茎が黒ずんで観えますのは、

歯の周囲に、

細い絹糸を入れているのが、

透けて観えているんです。

歯型採りの直前の様相です。

医療職

舞台に立つ役者は、

家族の死や病気でも、

演技し続けなければ・なりません。

最近、

医療職のオーバーワークが問題提起されています。

一方の観点からすれば、

そうかも・しれません。

でも、

そうでしょうか?

私らは、

患者さんからお金を頂いて、

その上、

ありがとうございますと、

患者さんから言われる、

特殊な仕事です。

医療職に入るという事は、

色んな都合を・棄てて・入るってのが、

私らの世代の覚悟でした。

そんなこと、

またまた批判されるんでしょうが。

私は・そう思って、

仕事しています。

思うところ

今朝から、

患者さんから、

あの・痛ましい事件の話題ばかり。

殺傷事件など、

私が幼い頃は、

滅多になかったような気がします。

ソレが、

日常茶飯事のように。

幼い子ども達への事件。

学校での虐め。

この類の話題が1番に、

心を傷めます。

私も小学校5年から6年にかけての

丸々2年間、

同級生からの凄絶な虐めを経験しました。

担任は・観て観ぬ顔を・平然としていました。

親には言えませんでした。

ソレは私のプライドが許さなかったからです。

対処は不可能でした。

嵐が去るのを待つまで、

されるが・まま。

ただ、

いつか必ず、

見返してやる!

歯を食いしばる気力があったから、

堪えていられたンだと思います。

現在、

私は大学の学生諸君には、

この辺りの処を、

とても敏感な眼で、

アンテナを張って注意深く視ています。

学生諸君は若いですから、

好き嫌いも・在ろうかと思います。

器用な学生、

不器用な学生、

要領の良い学生、

要領の悪い学生。

そのような差異こそ在れ、

それでも、

同志である事を自覚して欲しいと・思っています。

もっと言うと、

母校愛を持って欲しいのです。

後進の教官たちにも、

単なる指導医ではなく、

【師匠】と慕われる【自覚】を促す手立てのために、

電話したり、

コミュニケーションの時間を取ったり、

私なりの工夫をしています。

日本歯科大学で学ぶ6年間を、

大切な人生の充実期だったと、

後々に、

ハッキリと口に出せる歯科医師を輩出したいからです。

話しが随分と・反れましたが、

若い人たち、

子ども達が、

のびのびと育ってゆける社会を

大人たちが自覚しないと・いけませんね。

 

三枝デンタルオフィスの実情

私の診療所は【自費治療専門】です。

ですから、

健康保険の治療は全く・行っていません。

歯の治療に・そんな高い費用をかけるのは、

バカバカしい・

そのようにお考えの方は・お越しになりません。

確かに・もったいないですが、

歯を大切に考えて下さる方が

悩んで・悩んだ末に、

決意してお越しになられます。

そんな人いるのっ?

ありがたいことに、

毎週、

数名の新患の患者さんがお越しになられます。

しかし、

私の診療所のキャパシティーから、

全ての方を治療できません。

治療の難易度は関係なく、

その方のお困り度合いにて、

治療をお引き受けするか・

お引き受けできないかを、

判断させて頂いています。

信じて下さらないかも・しれません。

が、

涙ながらに、

ナンとか助けて欲しいと、

刹にお願いされる方は、

本当に多いのです。

お一人の方の診療に、

最低・1時間のアポイントメントを充当させて頂いています。

手術や、

多数歯の修復治療は数時間のアポイントメントが必要です。

で、

お一人、お一人ごとの治療です。

複数の診療台をアッチ行って治療・コッチ来て治療って風な、

健康保険診療所のスタイルではありません。

1日に診察できる患者さんの数が、

たかがシレテるんです。

そういった事情で、

皆さんを・ぜ~んぶ・お引き受けできないのです。

私も若くはありません。

欲も・なくなりました。

ただただ、

歯科医学の王道だけは、

真っ直ぐに・歩きたいと思っています。

歯科治療のゴールド・スタンダードが、

この辺境の地に在るんだという、

自己主張だけは、

し・続けたいと願っています。

 

単細胞

幼い頃から、

ケチャップ味は食べない環境で育ちました。

偏った考え方かもしれませんが、

味覚に対するケチャップへの偏見を持った家庭で

育った事が大きな理由です。

ですから、

今でも、

チキンライスを自ら口にする事はありません。

我が家の日曜日の朝は始動が遅いんです。

普段通りに起床するのは私だけ。

皆は・三々五々に、

好き勝手に起きてきます。

で、

パパァ、お腹空いたぁ~!

上の娘は私と一緒に、

深夜、大阪市から帰宅したので、

疲れているのでしょう。

ホサボサ頭で・起きてきて、

いきなり・お腹空いたぁ~。

若さって凄いデスよね。

何食べたい?

炒飯。

!!!

玉葱、人参、ベーコン、卵、

冷蔵庫の余りモノを使って、

私は炎の料理人と化したのです。

炒める脇で、

中華スープを。

ソファーで寝転ぶ娘に、

へぃ、お待ちどぅ!

あらっ・速っ!

いったい俺を誰だと思ってんだ!

そんな会話で、

うん、美味しい!

そりゃ・そうです。

そんな折に、

匂いに釣られて、

残りの二人も、

起きてきました。

で、

黙って、

黙々と食べています。

で、

美味しかった!

私は料理人では、ありませんが、

料理する際には、

気持ちの上では、

料理人になった積もりで、

包丁と中華鍋を手にします。

根が単細胞ナンだと思います。

 

親バカ

まだ5月だと云うのに、

30度を・ゆうに越す猛暑日のなか、

週末は休診させて頂いて、

大阪市へと。

中学3年の娘を伴っていたので、

サービス精神旺盛なる私は、

この処・脚の遠のいていた梅田まで脚を伸ばして、

アチコチを散策する事にしたのです。

序でに、

花錦戸の松の葉昆布を買い求めた際に、

娘は値段を初めて知った様子。

なっ!

ダントツに美味しいモノは、

ソレなりの・値段ってモンがあるものだ。

一見、ただの塩昆布。

でも、

口に入れた瞬間、

違う!

そういう【一点物】を

父は特別に評価してるんだ!

天ぷら、鮨、鰻、

父の好きな店は、

なっ!

全部が一点物の専門店だろっ。

違いの判る【女】への躾が始まったのです。

器、

盛り付け、

などなど。

そもそも、

私は商家の生まれ。

娘は歯科医師の娘。

此処に大きな壁を感じるのです。

上手く説明できませんが。

世間ってのが、

商人を蔑み、

医師、歯科医師にはハンディキャップを下さる。

そういう空気が在るんだと・感じてきました。

といって、

医師、歯科医師を全般・尊敬している訳じゃないのも、

肌感覚で・判ってきました。

両方の世界を味わったのは、

私の強味なのかもしれません。

娘が・この先、

どのような道を歩くのか、

ソレは、

娘が・そのときどきに判断する大きな博打なのです。

その時に確信できる【根拠】を、

私は造ってやりたいと。

嘘と本当

私の【総入れ歯】造りの実際は、

歯科医師国家試験の正解基準とも・

日本歯科補綴学会のガイドラインとも、

全く違います。

ですから、

大学病院では、

学生諸君には、

私は【総入れ歯】の治療は見学させません。

学生諸君には、

あくまでも国家試験基準を徹底的に教育しています。

私の【総入れ歯】造りのノウハウは、

補綴学の水橋准教授に、

すべてをさらけ出しています。

次代のリーダーの素質がある有能な歯科医師だと、

年少者である水橋准教授を尊敬していますから。

前歯は全て、セラミック人工歯です。

下の前歯とはシッカリとタッチしています。

奥歯の【咬合】は、

クラウン・ブリッジ修復と全く同じです。

水橋准教授のような【診る眼】を持った歯科医師が見れば、

標準仕様の総入れ歯と全く違う事は一目瞭然です。

でも、

ズッと、

ナンでも、

よく咀嚼できますし、

表情も、

歯があった時と変わりません。

私は次のように考えています。

私をプロゴルファーに例えるならば、

私はトーナメント・プロであると。

勝利を勝ち取る事が、

トーナメント・プロの宿命です。

芝生の目、

風向き、

様々な状況の変化を五感で察知し、

打つ手を自在に変えねば、

優勝できません。

総入れ歯の治療において、

患者さんの笑顔を獲得するためには、

試験基準の正解とは、

全く違った【仕掛け】が必要なのです。

一生

お仏壇からの

1本の白い香の煙が揺れる様を

眺めながら、

ご本尊さまのお顔の前に、

叔父の顔が浮かんできます。

今日、お供えした饅頭、

熱い焙じ茶と煎茶と伴に、

食べている姿が浮かんできます。

いつか私も、

子たちも、

立場が変わって、

同じ想いをするのだろうか?

ふと・考えました。

膝の上に載せて貰った叔父、

新車を買う度に、

助手席に私を座らせて、

悲鳴を挙げさせて、

喜んでいた大人げない叔父。

呆気ないものですね。

私が大人になった時には、

佛さまになってしまいました。

様々な時間のなかで、

煙みたいに・

それが人の一生なんですね。

重度の歯周病に罹患した患者さんの【初期治療】をしていました。

一生懸命・歯磨きし始めて下さったことが、

歯茎の表情から判ります。

もう少し早く・お会いしたかった。

もっと骨を残せましたのにと。

しかし、

これも【縁】。

女性の歯茎と歯槽骨は、

男性とは全く・違います。

思考回路が、

男性と女性では全く違うのと・同じナンですよ。

人の一生のなかで、

ナンとか歯も添い遂げさせて差し上げたいと。