日別アーカイブ: 2019年5月6日

私の根管治療の器具

沢山の歯科医師から問い合わせを受けます。

根管治療の際に、

私が根管拡大に使用する器具です。

と言うのは、

ニッケル・チタン・ファイルを全く使わない、

興味もない、

関心も無いと、

公言して・はばからないからでしょう。

手用のリーマー、ファイルは、

ジッペラー社の製品です。

08,10,15,17,20,25,30,35,40,45番を

手用器具を丁寧に使います。

リーマーは、

08~20番まで。

ファイルは、

Kファイルを中心に、

30番からはHファイルも併用します。

マイクロ・エキスカは、

断然に、

岡口守夫先生御考案のモノを使用しています。

マイクロ・スコープはカール・ツァイス製です。

マイクロ・スコープは、

単なる私の眼ですから、

見えることと、

実際に、

デキることとは、

別物だと思います。

どの商品も、

モクダ歯科商店が輸入・製造販売しています。

治療の際の注意事項としては、

根管口の明示の仕方如何によって、

その後の根管拡大の精度が大きく影響を受けます。

次いで、

08,10番の手用リーマー、ファイルを

如何に丁寧に使うか!

根管治療は、

ほぼコレで決まると思っています。

そんな処で宜しいでしょうか?

魔も10連休の最終日

根管治療が2症例。

引き続いての、

初診の患者さんのあと、

手術を1症例。

現在、

ブラッシング・トレーニングの患者さん。

やっとこ、

あんパン1個に恵まれました。

もう・そろそろで、

最後の患者さんの根管治療です。

今夜は何を食べようかしら。

人の寿命が大幅に伸びたと言えども、

120歳まで現役で過ごせる訳にはイキマセン。

いつか必ず、

死が訪れるのです。

そう考えれば、

残された時間を

丁寧に、

誠実に、

有効的に、

感謝しながら、

過ごすことが幸せの糧になると

想うようになりました。

仕事より、

遊びで楽しいことイッパイあるよ!

そんな台詞も、

あるときに聞いたことがありました。

精一杯・生きる。

力の限り・生きる。

私の生き方です。

カトリックに改宗した私ですが、

院長室のデスクの脇の、

観音様の仏像を

今でも大切にお祀りしています。

私にとっては、

マリア観音さまとも・云えるかもしれません。

幼稚園の頃だったと記憶しています。

子どもを授からなかった老夫人から

随分と可愛がって頂きました。

信心厚い方でした。

掌を合わせることや、

真言宗のお経を教えて下さったのは

この方でした。

で、

それはそれは・優しいお顔の

観音様の仏像を頂いたのです。

大学生に上がり、

故郷を出る際にも、

観音様は私と共に在りました。

そういえば、

受験の際にも、

観音様は私と一緒だったと記憶しています。

観音様は私の人生の大半を共にと云う事です。

私には叔父が居りました。

大勢そのような立場の人も居りましたが、

特に婦人科医の叔父を、

私は今でも自分自身の目標とし、

心から尊敬しています。

家族に恵まれない境遇であった叔父でした。

観音様と共に、

叔父の戒名を認め、

毎日、

お茶とお水とお花、

そして、

好物であった甘いお菓子を

お供えし、

香を焚いて、

診療を開始しています。

ハッと、

気がつくんです。

私は、

三枝家のご先祖様の御仏壇を護り、

叔父の御霊も祈る。

コレは私が信仰心厚いと云う問題ではありません。

私の生まれた境遇が・と云う事になるのだと思います。

が、

その分、

私はご先祖の護りの力を受けてルのだと確信してもいます。

お供えする際に、

50も半ばを過ぎた私から、

幼い頃のヤンチャ坊主の私に変わってる気持ちがします。

人の身体を与る仕事に就いて、

ますます、

心と云う、

眼には見えない大切なモノを感じています。

 

 

攻めの治療

昨年までの10年間ほどは、

根管治療は1日に1症例と、

決めていました。

ダイレクト・ボンディング修復治療を

1日に1症例と決めているのと同じです。

コレは、

創造性を保つ秘訣でもありました。

歯の彫刻を行う際に、

ついつい、

癖が出るんです。

私の【形】になってしまうんです。

毎回、

新鮮な気持ちで彫刻したいと思って、

ダイレクト・ボンディング修復は、

日を改めてと云うのが、

私自身の【戒め】でもあるんです。

根管治療については、

指先と肩を傷めないように。

私の身体を保持するために、

1日に1症例と決めていました。

それほどまでに、

根管治療って、

神経を研ぎ澄ませる繊細さと、

全身を使っての治療なんです。

が、

昨今、

根管治療の患者さんの多い事に戸惑っています。

私の診療所は高松インプラントセンターとして稼動しています。

ですから、

毎日がインプラント治療です。

しかし、

根管治療を精魂込めて行えば、

保存デキる歯は、

徹底的に保存するのが歯科医師の務めです。

初診にて、

他医院にてインプラント治療を奨めラれましたと云う

歯の・ほとんどが、

まだまだ残せる歯である事を観ては、

1日1症例と云う事が出来なくなりました。

ソレと、

自分の体調管理に

自信を持ったからかもしれません。

圧倒的な体力のつけ方、

日々のストレスへの処し方、

などなど。

平成の終わりを、

自分自身の脱皮の時期として受け取り、

苦心惨憺の想いと、

知恵を搾って、

工夫し、

試行錯誤して、

自分変革に挑んだのです。

この模様は、

親友でもあります、

日本歯科大学の藤井学部長は

側近で観て下さっていたので、

私のプロとしての所作を

評価して下さっていると思います。

私は歯科医師です。

それも、

本当に歯で困った時の歯科医院の責任者です。

その自覚を覚悟できましたのは、

間違いなく、

藤井学部長のお陰だと思います。

私は・まだまだ働きますよ。

男の働き盛りです。

まだまだ20年は、

グイグイ上昇気流に乗りますよ。

今日は難症例の根管治療が3症例。

普通の根管治療をする積もりは全くありません。

【考える】根管治療で、

攻めるつもりです。