月別アーカイブ: 2019年9月

遊び心

ウッシッシ!

ヤッパリ、引っかかって・くれました!

悪戯こころが・この歳になっても・あるんです。

先日、

ブログにてご紹介させて頂いた・この症例です。

奥歯のセラミック修復。

歯周病が生じて、

歯肉が下がって、

大臼歯の歯根が露出しています。

歯根の分岐部分が・明瞭に見えます。

その歯に・セラミッククラウンですか?

そんな・質問を・後進たちから尋ねられたのです。

で、

馬っ鹿・も~ん!

よ~く・視て・ご覧なさ~い!

この露出歯根も・

セラミッククラウン修復・なのじゃっ!

そういった【遊び心】が、

仕事の上では、

大切ナンですよっ。

奥歯の虫歯治療

重装備でしょう?

ラバーダム防湿を行って、

唾液から・露出した切削歯質を保護し、

感染防止に努め、

適切な・歯の形態を回復するために、

隔壁を造って、

ソコから、

ダイレクトボンディング修復する過程です。

派手でしょう?

で・完成。

これが・虫歯治療のルーティンワークです。

後進たちへ

私の朝は・早いのです。

昨日・書き残したブログを更新した後に、

マリリンと・いつも通り散歩。

マリリンも・落ち着いた年齢になりました。

散歩の距離が短くなりました。

マリリンが帰ろうと、

私を引き戻すからです。

朝風呂を日常とする私は、

今、

風呂に湯をためる間に、

思い立ったように、

再び、

ブログを認めています。

昨夜、

長電話していた、

20代後半の後輩歯科医師との会話が、

心に引っかかっていたからです。

専門職独特の苦しみを感じていることは、

とても・大切な経験なのです。

逆に、

そのような感情を感じる感性、

クドイですが、

【感】を繰り返しました。

ソレが・芸の肥やしになるのですよ。

歯科医学は、

歯科医師の技術力が、

結果を左右します。

とても酷な・仕事です。

否が応でも、

歯科医師は自分の技術力を認識します。

ですから、

若いうちは、

その苦しみとの・付き合いかたが、

判らないのでしょう。

私の歳になったら、

より一層、

技術向上の努力をしなければ・なりません。

ですから、

一生涯、

苦しむ訳です。

その苦しみを・楽しんで下さい。

その若い歯科医師へエールを送りたいと・思います。

また、

40代半ばになった〇〇歯科医師も、

どうぞ、

踏ん張って、

頑張って下さい。

 

鏡の向こう側の私

長い間、

絶縁状態にあった母に電話したのです。

何故?

東北地方の、とある街の施設に入所し、

毎日、

私の名前を呼び、

迎えに来て欲しいと、

懇願していることを、

人伝に知ったからです。

半年ほど前でしょうか、

診療所に、

突然、

母から電話が入りました。

私は驚き、

受話器を置いてしまいました。

長い間の・さまざまなドラマのような出来事の

消化ができていなかったのです。

先般、

父の死をメールと云う味気ない手段で

知らされた私は、

ある種のショック状態になったのでしょうね。

数日の後に・私の出した答えは、

仏壇の過去帳に父の名前を記し、

供養し始めました。

私はカトリックに改宗しましたが、

家の長男として生まれ・育ちましたので、

せがれが・一人前になるまで、

すなわち私が生きている間は、

先祖の供養は・私に責任があると考えているからです。

そんな・こんな日々を過ごしながら、

父と会話する自分を不思議に思う時がたびたび。

で、

思い立ったように、

知人に母の携帯電話番号を聞き、

早速に電話したのです。

86歳になった母です。

電話の向こう側で、

本当に尚登なのと、

何度も・何度も・繰り返す母。

迎えに行こうか?

と問う私に、

本当に?

と、何度も・何度も・繰り返す母。

あぁ、讃岐に帰ろうと、

応える私の心中は・

穏やかではありませんでした。

半ば老人特有の症状を感じる母は、

恐らく毎日を、

施設の人たちに、

息子が迎えに来てくれるのよ・と、

喜びながら・召されてゆく定めに・なるのだと、

母の置かれた環境を察したからです。

その日は・偶然、

敬老の日でした。

翌日、

再び・電話を入れました。

携帯電話の電源が切れていました。

その翌日・再び、

電話を入れました。

母の携帯電話は・解約されていました。

私の・思っていた結末に、

それでも、

母の残された短い時間が、

穏やかで、

息子を楽しみに待つことで、

送れるのだと、

自分で、自分に言い聞かされるしか・ありません。

私が歯科医学の道に・没頭した訳の一因は、

ソコに自分の存在意義を

見いだすしか・なかったからかも・しれません。

私の人生の多くの時間を、

歯科医学が・支え棒になってくれました。

泣くたびたびに、

歯の声が・聞こえてくるように・なりました。

このような、

赤裸々な事情を、

恥とも一切・思わない私を、

不思議に思われるかも・しれません。

ですが、

私の診療所にお越しになられる・患者さんたち。

私の前で、

頬に涙を流しながら、

悲しさを・表現されるのです。

患者さんや・後進たちから、

しばしば聞かれる台詞。

先生は、

何で・強いのですか?

どのようにして・心の安らぎを得てるんですか?

私は・いつも通り応えるのです。

歯の治療をしている時は、

心が清みきった水面のようになるのですよ。

私は・歯が好きで堪りません。

好きなことが・仕事になって、

幸せな人生だったと・感謝しています。

歯を通じて、

人を診るのが、

歯医者の仕事だと思っています。

自分を全て・曝した時にこそ、

患者さんと・真の関わりが・できるのだと・信じています。

私のブログには、

ある方への、

その時々のメッセージが・込められています。

私は決して、強くは・ありません。

特別な存在でも・ありません。

心満たされない環境に・置かれた境遇で、

私なりに・モガイテ生きてきたのが・本音です。

それでも、

生きた道の証を刻むことに、

人生の意義を感じてきました。

これからの時間も、

歯で始まり、

歯で終わる。

そういう覚悟が、

私の強さに見えるのでしょう。

でも、

本当の私は・弱いのです。

馬鹿な・お人好し・ナンです。

悟り

先のブログにて、

何故・今・【藤山寛美】なのか?

ソレは、

後進たちから、

何故・いつから・先生は・そんなにタフになったのですか?

その類の質問を・多く受けるからです。

私こそ・チッポケな人間は・居りません。

小心者で臆病者ナンです。

ついでに、

寂しがり屋の甘えん坊。

手に負えませんね。

でも、

歯科の世界ってのは、

私にとっては【役者の立つ舞台】ナンです。

だからこそ、

踏ん張ってきたんです。

ある方が藤山寛美について、

【寛美さんは、断崖絶壁に立たされた、チャンピオンのようだった】

と。

私は歯科医師免許を持つ歯科医師と云うよりは、

いつも患者さんに寄り添う【歯医者】で居ようと、

それだけは、

肝に銘じてきました。

ソレは・ある種の【戦い】ナンです。

役者世界ならば、

舞台の華は鮮やかな方が良いのは・当たり前。

ですから、

輝く歯医者であることが・大事ナンです。

患者さんに捧げた人生ですもの。

でも、

本当の自分は・違うんです。

そのギャップに苦しむ。

ソレが日常ナンです。

藤山寛美の言葉をご紹介しましょう。

ぼくがグチャグチャの広告なら、

わざと風に吹かれて、

電柱にでも・ひっついて

そこで乾くのをじっと待って、

また・あくる日、

ヒラヒラと飛んでいって、

落書きの紙にでもなりたい。

浪花の芸を極めた千両役者の本音と悟りに・グッときます。

男と云う生き物

もう今の時代、

覚えておられる方は稀有な部類かも・しれませんね。

私は松竹新喜劇の千両役者であった【藤山寛美】を、

心から・尊敬しています。

【役】になりきり、

千両役者の看板とおり、

千の【顔】を見事に演じきる姿は圧巻でした。

楽屋では、

また別の顔を持っておられました。

少年期、

随分と可愛がって頂いた記憶が、

私の人造りに影響を強く受けていることは、事実です。

近くのうどん屋へタクシーに乗車。

降りる際には、

1万円札。

藤山寛美が釣り銭など・もらえへん。

ソレが彼の流儀でした。

今、

私は歯科医師と云う仕事に従事しています。

多くの、

色々な、

患者さんがお越しになられます。

その時々で、

私も【千】の顔と対応で接しています。

患者さん・第1主義だからこそ、

患者さんにとっての私は、

絶対的な安定感を発散し続けなければ、

私は歯医者では・なくなるからです。

奥歯のダイレクトボンディング修復

最近、

ブログ更新ができていないことから、

先生、大丈夫?

そんな・メールを頂きました。

すみません。

忙し・過ぎたンです。

で、

先ほどの治療をご報告。

セレック・インレー修復が割れてました。

術前の写真は・悲惨で、

セレックに申し訳ないので、

今回はカット。

だから私はセレックが嫌いです。

残った虫歯の歯質を綺麗に取り除き、

ラバーダム防湿。

で、

できあがり!

私の手先が、

機械に負ける筈・ありませんよ。

社会勉強

先日のこと。

深夜、

大学から定宿へと戻っても、

昼間の緊張感が・解れません。

で、

常日頃から夜型と聞き及んでいた

〇〇先生に電話したのです。

で、

〇〇君、今・暇かね?

ちょっくら・社会勉強せんか?

と云う訳で、

深夜の街で、

待ち合わせしたのです。

でな、此処いら辺に、

シガー・クラブがあるそうな。

ほらっ・空港の案内所の置いてあった

味わいの新潟って・この冊子に・なっ。

君、そのスマホで調べてな、

一緒に・どうだぃ!

すると、

先生、禁煙したんじゃ?

ソレと、

私は、酒も煙草も・やりません。

君ぃ・ソレは・アカンな。

人間、余裕ってモンがいるんじゃ。

ソレと、

シガーと煙草は違うからなっ。

ほらっ・ヤッパリ社会勉強!

そんな・こんなで、

そのシガークラブのあると云うビルの前へと。

ちょっくら・君・中を偵察してくれぃ。

待つこと数分。

駆けよってくる〇〇先生から、

先生、チョッとヤバイ雰囲気がっ!・と。

ヤバイとは、どんなに?

ナンだか・押しの強い男のマスターが独りでヤッテる店で、

客は、誰もいません。

君ぃ・マスターは男に決まってるやろ。

女のマスターなんか・居るかいな。

押しが強い?

良いじゃないか!

対決やな。

ほな・行こか。

先生、酒も煙草も・やらない僕を連れて行くンですか?

黙って・付いて来い!

気にせず、

エレベーターのボタンを押す私。

寂れたビルの中廊下。

暗いですね。

で、

ありました。ありました。

重い木の押し扉。

気にせず、

店内に入る私。

お二人ですか?

はい。

カウンターとテーブルのどちらがヨロシイですか?

カウンターで。

(なんや・ふつう・やないか)

で、

ナンに致しましょう?

私はジントニックを。

先生~、私は呑めませんよ~。

マスター、

構いませんから、

呑みやすい・男のカクテルで・お願いします。

マジですか~!

これも社会勉強や。

で、

〇〇先生。

そっと・差し出されたグラスを手に取り、

恐る恐る、

グラスに手をつけたっ!

美味しい!

全然・コレならイケマス!

ほら・みてみぃ。

(酔いは・後から回って来るんですが)

マスター、

シガーを。

私はコイーバの・状態の良いのを。

承知致しました。

シガーの準備をするマスターを横目に、

〇〇先生、

何が恐そうな店じゃ。

良い店や・ないか。

先生、

マスターと先生の二人・観たら、

恐らく・誰も入れませんよ。

お二人とも・押せ押せ・だと・思いますが。

下戸の〇〇先生、

何故か、

別の2杯目に入っています。

ソコで、

君ぃも・シガー、ヤッてみてみぃ。

え~!

私は煙草も・吸ったことありません。

するとマスター、

シガーは香りと時間を楽しむモノです。

肺で香りを感じますか?

肺に吸っては・イケマセン。

ソレでは、初心者の方へ、

シガーの楽しみ方を伝授致したいと思います。

オモロイ店やな。

結果、

〇〇先生、

シガー1本・堪能したようです。

先生、これこそ・大人の男の時間ですね!

しかし先生、

暑くナインですか?

いつもネクタイにスーツで。

クールビズ・駄目ナンですか?

未熟者ですね。