日別アーカイブ: 2020年1月30日

歯科医院

私は商家の出ですから、

歯科医師のご子息の多い・歯科医師の世界が、

あまり・馴染まないと言えば・ヘンですが、

そういう処から、

変人・奇人扱いされるノかも・しれません。

私は歯科医師と言う仕事を、

完全に【職人仕事】だと・思っています。

インテリなんぞ・思ったことも・ありません。

ですから、

知識階級だなんて、

とても・とても。

エリートなぞ・もってのほか。

私は歯科医師と言う仕事を、

感性と技の仕事だと・考えています。

理屈より・手先。

エビデンスより・私の勘。

そう断言できるのも、

身体を張って、

職人仕事に徹してきたからだと・思います。

料理屋選びにしても、

食べログって・言うんですか。

そんな誰が評価したのか・知りませんが、

人様が商いしている店を、

素人の方が・星をつけるってのには、

野暮天って・言葉しか・思い当たらないのです。

善い店ってのは、

玄関口の前に立てば、

判るモンです。

少なくとも、

私の歳くらいになった男であれば、

そういう匂いは・判るモンです。

歯科医院も・ある意味・料理屋みたいな処があります。

私は・その辺に随分と気を遣っています。

私の修復材料の選択基準

最近の私どもの研究論文には、

歯根破折を取りあげたモノが数編・あります。

歯根破折の原因は単純では・なく、

さまざまな条件が重なって、

この不幸な結果を招きます。

歯根破折への研究は・どんどん進めますし、

その結果は、

英文論文誌ではありますが、

順次・報告させて頂きます。

ただ一言。

修復治療という複雑な治療は、

さまざまなステップを踏んで、

進行するわけですが、

そのステップ毎の操作が、

正確であるか・否か、が、

歯根破折の

有無に大きな影響を及ぼすと・私は考えます。

例えば、

フルジルコニア・クラウン修復。

ソレなりの仕事で、

名を馳せる歯科医師で、

私の知る限りは、

日常臨床では・お使いになって居られないようです。

ジルコニア単体の理工学的性質についても、

私は・講義できるほど・熟知しています。

ソレは、

あくまでも実験値でしか・ないのです。

自動車が、

納車の時が・1番きれいで、

10年、20年経過すれば、

どのような変化を生じるのか。

一般の方でも・お判りでしょう。

ジルコニアの表面性状・粗さ。

酸・アルカリ環境下、

冷・熱刺激の環境下、

大きな咬合圧の環境下、

他の歯の条件が変わることから余儀なくされる、

微調整の連続による形状と表面性状の変化。

そのような事も踏まえて、

人の身体の治療を行うべきでしょう。

歯科治療から修復材料選びは・避けては通れません。

だからこそ、

私は自分の手で確かめるのです。

無論、

インパクトファクターの高い学術誌の論文は、

常に眼を通しています。

が、

自分の手と目でデーターを出して、

ソレから臨床で使ってみる。

で、

継続的な挙動を観察し、

白黒・つけています。

他の歯科医師の意見は不要です。

私は私の判断基準を・何よりも信じています。

1流料理屋の華板は、

毎朝、

自分で市場でと出向き、

自分の目で、

魚を選びます。

お~い・今日は・何が良い?

って、

卸問屋に電話で聞いて、

魚を店まで運ばせる料理屋に、

1流店は・ありませんから。

最近、

ジルコニア信仰者でしょうか?

私のようなジルコニア嫌いを批判する記述を見る機会がありました。

臨床的判断基準と言う言葉を・思い出しました。

アレコレ・かくしゃくと、

持論を展開されておられましたが、

症例として提示されておられた

ジルコニアクラウン修復。

申し訳ありません。

私は軽自動車の性能と、

アストンマーチンを比べることは、

無意味だと・思います。

軽自動車は、とっても便利です。

最近のは・よくできていると感心します。

でも、

私の患者さんたちは、

本物志向の方々です。

私は・そのような鋭い要望を持つ患者さんの・主治医ナンです。

提示されておられた症例。

私の患者さんであれば、

そくクレームでしょうし、

私の美的センスからは、

申し訳ありませんが、白い塵にしか・見えません。

論争は、

同じレベルの方々と・なさるほうが、

チョッと進歩できるから、

有意義ですが、

格段の差と、

顧客層の差を考えれば、

全く噛み合いません。

歯科修復材料って、

そのような類のことも・考慮べきと、

一般の方々も、

真剣に考えてください。