日別アーカイブ: 2020年2月6日

断捨離

35年来の付き合いである、

50歳になるA氏と、

向こう5年先を目途とした、

新しいプロジェクトに取り組んでいます。

そのような事情から、

しばしば、

打ち合わせや・情報交換・意見交換の

機会が多くなりました。

で、

つい最近、

何気なく、

彼が囁いたのです。

先生、私は人間関係の断捨離に入りました。

????

どういう・ことっ?

新しいプロジェクトが進む過程で、

新しい・出会いが・出てくるでしょう。

そこで、

考えたんです。

新しい物事を行うに際しては、

反対意見、

抵抗勢力、

無関心だけれども・口の軽い人、

さまざまな・人間模様を観るでしょう。

私は人間関係を、

ギブ・アンド・テークでは決めていませんが、

そんな事も考えていない、

求めてくるだけの人も・多く関わってきました。

もう・そのような時間が・ありません。

先生のプロジェクトに専念すべく、

決めたんです。

私は・驚きました。

やはり越後の人は・腹が座っています。

で、

彼に聞いたのです。

具体的に、

角が立たないように、

その・人間関係の断捨離の方法は?

返ってきた言葉。

角立っても・良いんですよ。

もう・関わる機会もないし、

連絡がきても、

ほぼ自分の事ばかりの人ですよ。

聞かないで・良いんですよ。

再び、

雪国の人間の強さを・グッと感じたのです。

私の仕事は、

基本的に、

ワクワク感に包まれて、

楽しみながら・進んでゆきます。

無論、

産みの苦しみは・伴いますが、

私は決めたら、

決して・ぶれません。

実際には、

細かく計算しながら・進めてゆきますが、

他人目には、

そのような所作は、

一切・見せません。

大きな網を全方位に広げた方法にて漁をする

漁師のような・手法を用いるようです。

ですから、

彼のような補佐官がついたことは、

誠にありがたい事です。

で、

彼に言ったんです。

俺の人間関係の断捨離、

代理で・やってくれい。

人選は・お委せする。

文句は・言いません。

好きに、

ズバッとヤッて・下さい。

その方が、

仕事を進め易いんで。

宜しく。

私は、

積極的に、

人に任せる処は・委せる主義です。

結果の如何は・全く問いません。

委せたんですから。

今年に入ってからも、

どんどん・新しい人間関係が生まれています。

そりゃ・そうだ。

彼の言う通りですね。

このままだと、

ストレスで、パンクですから。

持つべき者は、

古くからの親友ですね。

考える歯科治療

近代歯科医学100年の歴史。

ソレは、

先人たちの・汗と血の結晶から、

進歩したのです。

この進歩という言葉。

単に、

新しい最新の技術・素材を表しているのでは・ありません。

確かな基準値を持った・優れた臨床家が、

ふるい・に、かけて、

評価に値しなかったモノを、

排除し、

有効なモノを選別、

その上で、

また・改良を加えるという繰り返しから、進歩してきたのです。

情報過多の時代ですから、

診療に携わる歯科医師の側も、

相当に気をつけて、

患者さんの挙動を観察し・続けるべきでしょう。

 

この症例は、

既にメタルセラミック・クラウンを装着してから、

16年・経過しています。

奥歯部分のセラミック素材に、

磨耗が・認められます。

が、

患者さんは、良好な咀嚼機能を営んでおられます。

私は、この患者さんの経過から、

随分と多くの事柄を学びました。

で、

改良を加へ、

工夫し、

現状の私の臨床は、

当時とは・様変わり・しています。

このような行為を、

私は【進歩】だと・考えています。

常に【考える歯科治療】の実践こそ、

私の職責だと、

自身を戒めています。