月別アーカイブ: 2020年3月

プロフェッショナル

大いに背伸びし、

大いに緊張しながら、

花の大江戸・銀座の【てんぷら・近藤】を経験した娘。

お店の・はからいにて、

娘の席は、

店主の【仕事・手さばき】が・丸見えの所。

で、

帰りには、

壁の池波正太郎画を背に、

店主と並んで【記念撮影】と・サインされた店主の著作。

影響され易い正確を・そのまま・引き継いだのでしょう。

先ず、

店には・細々とした食材の説明資料など無かったわ。

壁にメニューなど・もっての外。

ドコソコ産の食材なんて・野暮な説明書きも、

勿論・無いのよ。

おじさんは、

チラッ・チラッと、

ソレは【恐い】くらい・真剣な【眼】で、

お客さんの・様子を確認してるのよ。

てんぷらの切り方や、

置き方が、

お客さんの・年齢や性別、

例えば、

左利きの方には、

取りやすい所に、

ピシッと、

てんぷらが・置かれてたわ。

お店は満席だったけど、

コロナウィルスの・コの字も、

入り込む【隙間】は・無いわ!

アレが【本物】って・パパが言う処ね。

私なんか、

ご飯を・おかわり・しちゃった。

ご飯は、

絶対に・おじさん自身が、

洗米して、

焚いてるんだって、

嬉しそうだったわ。

そうかぃ!爽快!と、

頷く・私。

歯科医学を学ぶ学生であった若造の私の、

財布は、

親しい大人たち・でした。

歯科医学と・料理道に【共通項】を見つけ、

青年期の私は、

此処の・おじさんに憧れたモノでした。

資格保持者イコール・プロフェッショナルでは・ありません。

プロフェッショナルの壁って、

眼には見えないけれども、

見える人には、

明瞭に・見えるモノなんです。

明るいニュース

根管治療は、

1日に、

お一人・だけに、

限定して・います。

根管治療は、

歯科治療の中でも、

指先の【使い方】が・微妙に異なります。

私の能力的には、

1日に、

お一人・だけが・限界ナンです。

第1回目の治療で、

根管の拡大形成は・ほぼ仕上げて・います。

ですから、

第1回目の治療時間は、

単根で・1時間ていど。

上顎小臼歯で・2時間ていど。

大臼歯になると・3時間は。

ジッと・マイクスコープを覗いて、

右手の指先だけを、

微妙に・動かしてるんです。

傍目からすれば、

ジッと固まった・蝋人形に・見えるかも・しれませんね。

昨日、

ニュースで、

トヨタとNTTが資本提携したそうな。

経済音痴の私は、

即座に、

友人に質問したのです。

いよいよ・本格的に、

自動運転が普通になる街創りが・始まるそうな。

大量の情報が、

大気中を・行き来し、

眼には見えませんが、

その電波によって、

機械が・正確に動き、

人が、

ソレを普通に利用しながら・過ごす事に・なるようです。

眼に見えないモノは・信じない・というのが、

科学的人種の主調で・在ったノでは?

私が治療において最も大切にしている

臨床的【勘】は、

眼に見えないから・客観的では・ないとの批判に対して、

お前に見えンでも、

俺っち・には・見えるんじゃい・

と、心内で叫んでいた・今までが、

報われたような気が・した・明るいニュースですね。

 

朝の日課

私が、甘ったれ・ですから、

犬までもが、

甘ったれ・の、ようです。

夜中に気がつけば、

ベッドの上で、

犬たちが・横たわって、

爆睡中。

窮屈だったのは・そういう事かと。

起床すると、

犬たちも・即座に、

ベッドから・飛び起き、

私の居る・トイレへと・一目散に、

駆けよってきます。

この光景は・お見せ出来る代物では・ありませんが、

私は、犬たちと向かい合って・座っている訳です。

立って・用など・足せません。

ナンにでも・興味を示す・犬たちです。

股間を、

手で、

ポンって・されますと、

私は性別変更しなければ・なりませんから。

用を足したあとは、

それぞれが、

私の身ごしらえを・待ってるんです。

で、

散歩。

私の朝は・忙しいンです。

時・たまには

コロナウィルス騒動の恩恵で、

外出も・ママならず、

書棚の整理整頓に、

昨日は・まるまる1日を費やしました。

ジャンル別に・並び替え。

で、

作者毎に・並び替え。

で、

ついつい、

懐かしい書籍の頁を開いて、

読みいって、

ハッと・きがつけば、

ウトウトしていた自分に・焦って。

コロナウィルス騒動でも・なければ、

こんな・呑気な日曜日なんて・考えラれませんから、

まぁ・これも・いいじゃん・と。

乳房

何年かぶりに、

伊集院静氏の単行本である【乳房】を、

再び、

書棚から・取り出したのです。

最近、

氏は、大きな病から、

無事に回復方向に向かわれている・とのこと。

心から、

ご回復を・お祈りしつつ、

最近の氏の著作から、

キャパシティを越した・仕事が原因ではと、

案じつつ、

鏡を通して、

自分の姿を見つめ直そうと。

この、

 

【乳房】という短編集が、

私は1番・好きです。

本当の彼は、

この本の中に在る【彩】を、

噛みしめて・生きている・真面目な男だと・思います。

自然と、

涙が・頬を流れる、

そんな文章を書ける人って、

人生を・踏みしめて生きてきた証し・ナノでしょう。

 

昭和の男

いつもは、

診療は・午前10時からナンですが、

今日は・1時間・早めての・スタートです。

世間は・3連休なんだ・そうな。

でも、

私に休みは・ありません。

【本当に困った時の・歯科医院】は、

もっか・フル機能しています。

昨夜、

亡き父を偲ぶ・心境にて、

【でべらがれい】、

これ、

新潟の方には?

ナンの事は・ない。

只の【干した鰈】です。

おぼろげながら・記憶に・残っています。

新聞紙を重ねて、まな板の代わりにし、

得意そうな表情で、

この・干したる・情けない姿に変わり果てた

鰈の身を・金槌で、叩いている・父の姿。

表も・裏もなっ。

よ~く・叩いてないと・身が堅いんんや。

で、

七輪で・炙り焼きし、

アチッ・アチッ・と言いながら、

身を割いて・丼の中へ。

そこに・生醤油を注ぐ。

先ずは、

自分が・味見して・

美味い!

で、

どうや?

昨夜、

自分が・全く・同じ所作をしているのが、

可笑しかった。

でも、

何故、

父と私は、

血と血で・洗うような・相剋に・至ったのか?

普通に、

普通の世間一般の・関係が築けなかったのか?

父の位牌を・眺めながら、

互いが、

自分の・ハードルを上げすぎて、

今さら、

降ろせるのが・格好悪いと、

そんな風に・感じて、

にっちもさっちも・いかなくなった・

昭和の男だったンですよ。

てなこと・考えながら、

でべらがれい・を口に放り込む私の、

春のお彼岸の中日の夜は・ふけてゆくの・でした。

 

インプラントの埋入手術

早朝、

お彼岸の・お墓参りを済ませて、

診療所へと。

今日は・手術が2症例。

先ずは、

上顎の大臼歯部分のインプラントの埋入手術です。

抜糸あとの粘膜が・綺麗に塞がった処で・オペです。

粘膜を切開し・開くと、

抜いた根の部分は、

まだまだ・骨は出来て・いません。

深い・孔が・見えますね。

上顎の大臼歯は、

3脚のように・3本の歯根が・開いています。

ですから、

歯根の間には、

股のように、

骨が・残っているモンなんです。

ここが、

大臼歯の・中心部分になりますから、

インプラントは、

ここに・入れなくては・なりません。

ただ、

その周囲は、

大きな深い・孔に・囲まれています。

骨補填材料を・全てに・満たして、

【キリ】のような・鋭利な器具で、

骨に孔を開けるというよりは、

刺して・ゆくんです。

この症例は・骨の高さが・ありません。

ですから、

上顎洞底も・挙上しなければ・なりませんでした。

この操作は、

本当に、

手先の【感覚】が・頼りです。

で、

インプラントの埋入です。

はいっ・無事に終わりました。

男は・仕事!

今日は、

終日、

修復治療に・追われています。

セラミッククラウン、

ゴールドクラウン、

メタルボンドクラウン。

そして、

ダイレクトボンディング修復治療。

それぞれの・素材の【質】の差を、

私は・楽しんで・います。

う~ん?

あと・5ミクロン。

ソレを、

測定機を持ち込んで、

実際に・計測して・みたんです。

ピタリ・5ミクロン。

根拠は・確かに・在るんです。

指の腹で・触った【感触】ナンですが。

明日の・お彼岸の中日は、

早朝に、

墓参りを済ませて、

午後から・手術のアポイントメントを入れています。

上顎の大臼歯部分のインプラント手術です。

骨造成を・併用します。

男は・仕事!

 

もう・普通の暮らしに

遂に、

香川県にも・コロナウィルスの感染者が出た!

と、大騒ぎ・している雰囲気に、

あ~あ・というのが・本音です。

1年で、

交通事故死は・何件でしょうか?

交通事故で身体障害者になった人は・何人でしょうか?

交通事故で廃車になった自動車は・何台でしょうか?

警察官が、

その対策のために、

日夜・奔走されて・います。

それで、

交通違反行為の・多いこと。

このご時世に、

煽り運転・飲酒運転する輩も、

居るんですから、

ぶっ飛びますよね。

交通事故って、

意識して・するモノでは・ありません。

ほんの・不注意から。

これだけ・交通事故死が多いのに、

不注意な心が・在るんです。

コロナウィルスも、

眼には見えませんが、

ちょっと、

大騒ぎが・過ぎませんか。

もう、

注意しながらの、

日常生活に・戻すべきだと・思うンですが。

春の風に・乗って

昨日は・平日でしたが、

休診を頂き・ました。

昨年の6月に・亡くなった父を

春のお彼岸に、

先祖と並んで、

墓標を以て、

供養・始めたいと・思っていたからです。

穏やかな・春の陽射しの・1日でした。

燦々と・降り注ぐ太陽と、

肌・心地よい風の中、

父の墓標が、

先祖たちと・並んで、

据え置かれました。

どうやら父は、

東北地方の小さな街で、

人生を・終えたようです。

私は、父の戒名を知らず、

遺骨も・帰ってきては・いません。

年老いた母との・たった1つの連絡手段であった・携帯電話も、

今では、

解約されて・いました。

昨年の敬老の日に、

母の携帯電話に・電話しました。

どうやら施設に入居しているという事実と、

母から・讃岐へ帰りたいという言葉から、

状況は・察する事は・できました。

それじゃ・来週にでも・迎えに行こうね。

そう・返した台詞が、

母との最後の会話に・なりました。

親父の墓を・建てねば・ならんね。

という私に、

入れてくれるの?

何度も・何度も・確認する母でした。

遺骨は?

と・問う私に、

横に居るよ・と返す母。

ハッと、

夫婦の彩を・感じたのです。

その2日あと、

携帯電話は・解約されていました。

その2日あと、

東京の大手法律事務所から、

遺産放棄を求める・通知を手にしました。

その通り、

私は手当てし、

心・切り替えて、

静かに・父の位牌と墓標の準備に着手したのです。

父の戒名は、

私がつけました。

昨日、

埋葬する遺骨もなく、

父の写真・一つ無く、

父由来の品・一つ無い、

ただ墓標のみを・設置するという、

情けなさを・味わいました。

家を建ててくれて、

面倒を見てくれるんや、

そんな台詞を、

何年か前に、

両親から・聞きました。

年老いて、

気が弱くなったのでしょう。

店の暖簾を下ろし・商いを閉じ、

お仏壇のみ、

残して、

全ての資産と人生を、

東北地方の娘夫婦を頼って、

去ってゆきました。

去る際の、

別れの会話も無く、

空き家となった・嘗ての屋敷に、

ポツンと・取り残された・お仏壇。

呆然と・立ち尽くした事は、

正直に・告白します。

じいちゃん、ばぁちゃん、

さぁ、俺っち・へ、帰ろう!

もう、何年か前の話しに・なります。

昨日を以て、

父の位牌は・お仏壇に、

父の墓標は・先祖たちと・並んで。

古い日本人を自認する私の、

家長としての・仕事は・続きます。

作業に携わってくれた石工さんが、

ポツンと、

身の上話しを・されました。

で、

先生、

魂も・骨も、

帰ってくるべき所に、

帰ってくるもの・ですよ。

私は・随分の、

人の終焉あとを・観てきましたから。

今日の風、

必ず・乗って・帰ってきますよ。