お盆が・近づいて・きましたね。

母を・引き取ったのを機会に、

行燈って・云うんですか?

新しいモノに・買い替えました。

お仏壇の横に・立てて、

和紙で造った・提灯みたいなもの。

中に・光りを灯す・アレです。

和紙を・細い竹を形作った周囲に・綺麗に貼って、

淡い色彩で、

花が・描かれて・います。

桔梗の蒼さが・鮮やかです。

この白い花は・芙蓉でしょうか?

2月10日に、

石巻市から・母を引き取って、

約・半年。

診療所の2階にある・院長室に鎮座する

ご先祖の・お仏壇を、

母は・礼拝することが・できなくなりました。

足腰が・急に弱ったからです。

母と・ご先祖さま・との接点は、

お供物の下に敷く・半紙。

この半紙を・綺麗にお供仕立てに・母が折ったモノ。

それだけに・なって・しまいました。

ですから、

行燈の・花模様も・母は観ることが・できません。

人の・一生とは・誠に儚い夢のような・モノ。

そんな半年を・過ごしています。

診療所の方は・お陰様で・多忙です。

私の多忙さを・母は・自慢げに・眺めているようです。

勝負所から・逃げると・後から・ツケが2倍になって・帰ってくる。

勝ち負けなど・考えないで・前へ進めば、

苦労は・半分になるんだよ。

そんな・セリフを・幼い頃、

この母から・聞かされたことを・思い出して・しまいました。

歯科医師としての・私の一生は、

今後・どのような展開してゆくのか・解りませんが、

先程、

大学の水橋准教授からメールで届いた文献を追いながら、

これから手掛ける・研究のために、

考え、考え、

更なる文献を漁り・貪り読み、

治療と学問との・調和を求めて、

年を追うんだと・思います。

私の・好きな・歯科医学。

淡い・小さな花で・構いません。

それでも、

花の種をまく事の・手を止める気持ちは・ありません。