歯の声


役所の方とお話しする機会がありました。

歳は私よりも五つ程の年下の男性でした。

ー 私などは定期異動がありますから、自分を仕事の方に合わせなければならんのです。 ー

立派な考えをお持ちの方だなと、今時珍しい人物と想わず見つめてしまいました。

私なんぞは、子供が其のままに大人になったようなもので、
好き勝手して生きてきたので、決して人様に語る資格などありません。

歯だけに興味を惹かれて、これまで自由に生きて来ただけの自由人。

仕事の方が、歯の方が、私の方に合わせてくれていると云った方が佳いのかもしれません。

最近【歯の声】が自然と聴こえて来るようになりました。

歯も、

泣くし、叫ぶし、苦しむし、歓びの声をあげるのです。

歯の仕事の以外を知る余裕もありませんでしたし、また興味を持っても矢張、歯の世界の方が
ズット面白いとワクワク気分にさせてくれたのでで、今に至って此のままに。

こんな私ですから、周りは大変だと思います。