今日の日


私のような歳の人間には実感がわきませんが、今日はハロウィーンなのだそです。

幼い娘たちは、少し前から何やら変装めいた奇妙な工作に夢中です。

時代は変わったものです。

24年前の今日、新潟市は満天の星空に輝いていました。

澄み渡った大気のなか、国道を急ぎ足で歩く私を今でも覚えています。

途中、道脇のコンビニに立ち寄って、記念にと其の日の新潟日報を購入したのも鮮明に覚えています。

今では群馬県の医療系大学にて解剖学の教授を務めている浅見先生の待つ大学近くの寿司屋へと、急いで歩く私を覚えています。

寿司屋の暖簾をかき分ける様に店に入って、この同級生からの祝いの言葉に実感が無かった自分を変だと感じたのも覚えています。

今では社会人となった私の娘が、この世に生を賜った日が今日。

星を仰ぐように娘の幸福を祈るだけしか出来ない自分の無力を実感しています。