美しさ


私は料理が好きなんですが、

これは造るのも、

食べるのも両方です。

好んで出向くのは、

鮨屋、天婦羅屋です。

一点モノを好んでいます。

カウンター越しに、

職人さんの仕事を然り気無く

眺めるのが好きです。

一点モノこそ、

美しさの表現が顕れます。

良い鮨には、良い形があり、

良い天婦羅には、良い姿が在ります。

寒い時期の鍋物の旨いですが、

美しさと云う点ではイマイチでしょう。

小さな土鍋に1枚の昆布をひいて、

で、豆腐を4つ程の大きさに切っての湯豆腐。

グツグツと煮て、

で、

少しの生姜に醤油と胡麻油で。

こういうのは、好きです。

カレーライスやシチュー、ボルシチやごっちゃ煮も

出されたら頂きますが、

単に白い皿に盛られたのを観れば

思わず、

造り手の顔を覗きこんでしまいます。

料理は器との相性も。

ごっちゃ煮こそ、器くらいはと、

私ら歯医者稼業って嫌デスネ!

常に【美しさ】と同居の仕事ですから。

患者さんから、常に【センス】を観られてるんで。

環境か、はたまた性格か、

それとも生まれ育ちのためか、

【美しさ】を忘れてはなりませんよね。