未熟な父を持つ子供たち


小学6年の娘は未だにサンタクロースの存在を信じています。

吹き出しそうになりますが、

グッと堪えて娘の顔を観ていました。

毎度の事ながら、

朝、目覚めた時のサンタクロースからの贈り物に

喜び半分、

今年こそはサンタクロースの顔を

観てやろうとの意気込みを果たせずに

残念無念であると云う台詞、

そして、

どうしてサンタクロースは、

自分の欲しいモノを知っているのだろう?というのが半分。

すくすくと育っているのか?

それとも、

過保護に育てていまいか?

そんな事を考えながら、

昼過ぎに、

郵便受けから娘宛ての封書を

二人して、

緊張しながら、

封を切ったのです。

で、

ヤッター!と、

両手を高く高く挙げてジャンプする娘。

他県の私立中学の合格の報せでした。

興奮鎮まったあと、

娘の頬に涙が。

特別な進学校ではありません。

が、

クラスの皆が普通に学区の公立中学へと進むなか、

何故に自分が他所に?という気持ちが

なかったと云えば嘘になるでしょう。

が、

父に背中を押されてのチャレンジ。

短期間ですが、

精一杯、

生まれて初めて、

高い坂を駆け走ったのだと思います。

私は、この達成感を大切に思っています。

娘と私には、

1番嬉しいクリスマスプレゼントでした。

で、

父とは勝手な生き物という代表例が、

この私であります。

娘は中高一貫の女子校へと。

序でに、

来春から娘は寮生活を余儀なくされます。

私ですか?

自分なら寮生活なんて絶対に嫌です。

男子校?

トンでもない!

無理です。

が、

娘を過度に守ると信じているのが私です。

若い時分の私のような悪い男から娘を守る、

コレが父の大きな仕事だと。

息子がポツリと一言。

父ちゃんの勝手が始まったと。

息子からも聞かれたことがありました。

何で俺が歯学部に行かにゃならんの?

私の返答ですか?

将来、お前のしたいことは自分でヤレ!

ただし、

その前のお前の6年間は父ちゃんが貰う!

人類でお前を1番に大切に想っている父ちゃんのワガママや。

エエな!

息子の反応ですか?

そこまで言われたら逆らえんワナとだけ。

今までいろんな事がありました。

私と息子との対立、

息子の反逆、

私の焦りと反省。

息子は、

父たる私の未熟を悟ったのだと思います。

娘も思春期を迎えます。

さて、

どんな恐ろしい事が私を待っているのかと、

戦々恐々と、

今から覚悟が必要でしょう。