愚かなる父親


週末の土曜日は仕事がはねてから、

今春中学へと上がる娘を連れて神戸へと出向こうと思っています。

パパ、まさかアノ車で行くんじゃないでしょうね?

と、最近つとに偉そうな口を利くようになった娘から釘を刺されたのです。

いや、アレで行くのじゃ。

気持ち良いぞ!と。

神戸に就くまでにバラバラになるんじゃない?

と、また偉そうに云う娘。

阪神方面にての所要の序でに、

元町にある美容院へ連れて行こうと思っているのです。

娘は、しばらくすると寮生活を始めます。

娘離れできていない私は、

私がソソノカシ寮生活を始めさせた事はスッキリと忘れて、

娘不憫さと、

娘と離れたくない気持ちで、

週末を一緒に過ごそうと考えたのです。

仕事帰りにスポーツ店へと寄り道し、

娘が合宿へ持って行く鞄を買い求めたり、

この頃、寄り道する機会も増へ、

買い求めたる品を娘に手渡して、

自己満足に大いに浸る私です。

土曜日の夜は、

回らない鮨屋へでもと。

当分の間、

娘への貢ぐ君は治りそうにありません。