奥歯のインプラント修復


この頃、

15年降りくらいに、

奥歯のインプラント修復の一部を

スクリュー固定式に変えています。

特に、

インプラントにての1本だけの単独で修復する症例です。

修復対象歯以外の歯の噛み合い面を見て下さい。

人体の中でも最も硬いエナメル質が摩り減って

歯の外形は損なっています。

よく観ると、

摩り減り方に規則性が在るようです。

所謂、

噛み癖ってヤツですね。

このような患者さんに

セラミックやジルコニアなどの

使用は控えるべきでしょう。

延性のある金属が最適応だと思います。

噛み方は色々です。

咀嚼する時の噛み方。

睡眠時の食いしばりの際の上下の歯の接触の仕方。

全く違います。

金属と云う延性材料の方が

身体に併せてくれることは、

私ら治療サイドからすればありがたいのです。

人工歯のど真ん中に煙突のような孔があるでしょう?

ここに太いスクリューが入り込んで、

インプラント体と人工歯を連結します。

メンテナンスの際には、

スクリューの固定具合を確認するのです。

大きな負荷が人工歯に懸かれば、

スクリューは緩みます。

その際には、

噛み合わせの調整が必要だと云う合図です。

また、

インプラント周囲の歯肉を厳密に清掃したい時には、

人工歯のスクリューを緩めて、

人工歯を外し、

清掃器具を直接インプラント周辺まで

行き綿ら去ることができます。

金属の歯がグレーであるのは、

鋳造しての、

研磨前のそのままの状態だからです。

試適して、

噛み合わせ面の微調整を

これから行って、

最終研磨のあと、

マイクロ粒子のガラスビーズを噴射して、

せっかくの研磨面を曇らせます。

噛み合う面と向き合う歯が接触する部分が、

研磨されて光沢を帯びます。

私が当たって欲しい処だけが光るのは稀です。

顎の骨は大きくたわみます。

当たって欲しくない部分が光る場合って多いんですよ。

そこは大きなストレス箇所ですから、

調整削除します。

時代の先端は、

審美、審美に一辺倒!

でも、

私は安定して経過の方を選びますね。