科学とは反証可能なものが定義のひとつ


何でもかんでも、

科学的に証明されているからと、

最もらしく、

患者さんへ講釈される

歯科医師が時たまに、

見受けられます。

恐らく、

科学者としてのトレーニングを

若い時分に強く教育を受けておられない

不幸な方だと解ります。

科学とは、

常に反証されることで進歩する。

それを前提に理論武装するのです。

理論武装は反証され、

で、

また研究が行われ、

それでも、

また反証され。

そういうことです。

ですから、

科学者は凝り固まった頭を持ってはいません。

例えば、

顎関節症などの治療の1つとして、

ボトックス注射を咬筋などの咀嚼筋に応用する

流派が居られます。

根拠を観るに、

ナルホド!と思える処も一部ありますね。

が、

これを全面的に受けいれるのは

愚かなことです。

確かに、

稀に、

今の症状は改善されるかもしれません。

が、

ここで反証します。

咬筋の走行を考えると、

ボトックス注射によって、

顎関節円板は結果的に

前方転位するでしょうね。言わば、

顎関節症は悪化する訳です。

歯科医師で、

この理屈がピン!と来ないのは

ツラいですね。

勉強して下さい。