インプラント治療を受けるにあたって その9.


【インプラントを受け入れる部分の骨について】

歯がない部分にインプラントを入れる場合に注意しなければならない事があります。

骨の幅が小さい場合には、入れるインプラントも当然の事ながら幅の小さなものになります。
しかしながら、幅の小さなインプラントは折れやすい事を忘れてはなりません。
また、骨が痩せてしまって幅が小さくなった場合には、細いインプラントを入れたら上物の人工歯との形態的、力学的な不調和が生じます。
ですから、骨の幅が小さい場合には、インプラントを入れる前に、骨の幅を厚くする手術が必要です。

骨の高さが少ない場合、これも骨が痩せて、その様になるのですが、骨の高さに沿った長さのインプラントを入れる様になります。
しかし、噛む力を支えるには長いインプラントの方が有利であることはお判りでしょう。
この様な場合に於いても、骨の高さを増大させる手術をする方が安定した成績が得られるでしょう。

大きな大きな噛む力を生涯に渡って支えるインプラントです。
太くて長いインプラントが断然有利です。

気軽にチョロッと感覚でインプラントと云うのは誤りです。
慎重に考えて下さい。

細くて短いインプラントなどは簡単に入れる事ができますが、手術に際して思わぬ事態が発生した時に
緊急処置が難なく出来る歯科医師は、長くて太いインプラントを選択するでしょう。
その時に、骨の幅や高さが足りない場合には、難なく骨の増大手術を奨めると思います。

インプラントを入れる際に、十分な幅と高さのある骨を獲得してから安全なるインプラント手術に挑むを奨めます。