師の姿が弟子たちに与える影響の重さ


毎月の楽しみの1つに、

母校から送られてくる

校友会の会報と新聞。

ペーパーレスの時代のなか、

あくまでも紙面にこだわるのは、

中原泉学長の主義なのだと、

学部長が微笑みながら

仰られておりましたのを、

耳にしました時には、

とても心が温かい心地になりました。

会報の中でも、

私を首を長く待たせてくれるのは、

中原泉1枚の写真と云うタイトルの、

言わば、

学長先生のエッセイ・プラス・回顧録・プラス・メッセージ。

先生の言葉の使い方に、

私は降参するのです。

それと、

必ず、

ピシッと決める

辛口の利いた先生の意見。

今回の決め台詞は良かった!

【自分の専門とする学問の歴史に無関心な人は軽蔑する】

毎月、

私は学内キャンパスに設立されている

わが国唯一の【医の博物館】へと

脚を運ぶのです。

その展示物の歴史上の偉人たちの姿や著作の放つ

静寂さと圧倒的なエネルギーに

日々の暮らしからの惰性を

修正することが出来ることを

感じたからです。

これも、

師からのかけがえのない贈り物なのだと。

私にとって、

学長先生とは、

雲の上の方。

学内でお姿を見かけた際には、

目立たぬように、

直立不動で最敬礼で。

恐れ多くて、

正視できるような方ではありません。

が、

私は確かに、

この学長先生のお考えの基での

歯科教育を受けました。

それは、

今になって、

私の大きな誇りとなっています。

いつも、

顔も知らぬ学生たちの目に、

私ら教官は曝されています。

で、

自分流スタイルが、

いつ、

学生たちの生き方に

開花のキッカケになるかもしれません。

そう感じたさせてくれる機会を

与えて下さったのが、

学長先生からの紙面なのです。