後輩との関わり


昨年の7月に肩を傷め、

と云うよりも、

痛みを自覚し、

手当てに四苦八苦。

身体を労るキッカケになりました。

母校の1年後輩の

麻酔科の大橋準教授。

上司の藤井教授が学部長であるため、

臨床でのトップは大橋先生が頑張っている姿を

常々、

応援して観ていました。

学生時代から、

馴染みの喫茶店のカウンターで、

並んで、

そんな関係からです。

この間、

大学病院の廊下ですれ違いざまに、

おう大橋ぃ~、

肩が痛くて堪らんでよ。

それに対して、

後でお呼びしますから、

外科の外来にお越し下さいと。

で、

夕刻、

総合診療科の内線で呼ばれ、

2階の外科外来へと。

診療が終わった後のガランとした

馴染みのない診療室って恐いですよ。

ソコに、

お相撲さんのような大橋先生が

ニコニコして。

で、

敏感になっている私の頸から肩周辺を、

大きなキャッチャーミットのような掌で、

相当長い間、

さすって、さすって。

先生、

念を押しときますよ。

頸の骨の位置異常は絶対にありません。

私も日本歯科大学の麻酔学の流れるを汲む人間ですから!

この台詞を言われたら、

妙に納得するモンです。

で、

○○筋、○○筋の凝りです。

特異的な姿勢の連続からです。

職業病!

その後、

うつむせになる私。

大橋先生は針を私の身体へと。

先輩くらいですよ!

私がこんなことするのは。

お~い、大橋ぃ~!

ソコは痛い処じゃないんだがぁ~!

良いんですよ!

先生の痛い処は、

触り過ぎで炎症があるんですよ!

先生の凝りの基は、

ソコじゃありません!

黙って居りナせぃ!

そう言われても、

私は動けませんが。

で、

はいお終い。

絶対に冷やさないように。

毎日仕事が終わったら温める事!

そうそう、

今夜は肩がググんと重いですよ!

判りました?

そうなんだ大橋ぃ~!

医局に戻って、

あらっ不思議!

痛くありません。

大橋って名医かも!

能天気な私は、

その夜は、

誘われ大勢と料理屋へと。

私は酒は控えましたんで、

料理だけ楽しみました。

その後、

ホテルに帰った辺りから、

右肩全体に、

押しつけられるような、

圧迫感のような、

痛みのような。

大橋ぃ~大丈夫だろうな~!

本当に我が儘な私です。

翌朝、

痛みは消えて、

私は大橋先生の凄さに尊敬の念を抱いたのです。

わざわざ麻酔科の医局へと出向き、

大橋ぃ~!

先生、その語尾を伸ばすのは恥ずかしいから。

大橋だけでお願いします。

そんなモンはどうでも宜しい。

痛くないんじゃ。

すると、

大橋先生の指先が

私の肩のピンポイントをブスリ!

ギャァ~!

先生!お静かに!

くれぐれも先生は偉い人なんですからねっ!

そんなこと言われても大橋ぃ~!

また語尾を伸ばす~。

でも、

ソコが先生のアキレス腱。

お灸したり、

温めたり。

ソコを酷使しないような工夫してください!

以降、

私は診療姿勢を思案中ナノです。

それにしても、

私の母校の人材は大丈夫のようです。